ドヴォルザーク：弦楽六重奏曲、シューマン：幻想小曲集、他　テツラフ、クーレン、リヴィニウス、ヴィトマン、フォークト、他

シュパヌンゲン音楽祭のメンバーだからこそ生み出せる、
音色の一体感と息の合ったコンビネーション
若手クラリネット奏者、イェルク・ヴィトマンの演奏にも注目！

ピアニストのラルス・フォークトの主催により毎年ドイツのハイムバッハで行われる室内楽を中心としたシュパヌンゲン音楽祭のライヴ録音シリーズ。
　ドヴォルザークの弦楽六重奏曲は、クリスチャン・テツラフを筆頭に抜群のアンサンブルを披露し、スラヴ音楽の特徴を的確に捉えた秀演。弦楽六重奏曲を2曲作曲したブラームスは、ドヴォルザークの弦楽六重奏曲を「無限の美しさ」、「素晴らしい創造力と新鮮で華麗な音楽」と称賛しています。
　シューマンがクラリネットとピアノのために作曲した幻想小曲集Op.73をオリジナル版とアリベルト・ライマン編曲による室内楽版で収録。それぞれ違った特徴を持つ3つの小品からなる作品。レイマン編曲はピアノ伴奏ではなく、フルート、ハープ、2本のヴィオラ伴奏。いずれもクラリネットのテクニックと音楽性が試されますが、イェルク・ヴィトマンは多彩な音色、甘美な表現力、そして楽曲全体を捉える構成力に秀でた演奏を披露しています。華やかさと清々しさが程良く加わったフォークトのピアノも印象的。
　イェルク・ヴィトマンは1973年ミュンヘン生まれのクラリネット奏者。ジュリアード音楽院でチャールズ・ナイディック氏に、ミュンヘン音楽大学でゲルト・シュタルケ氏に学ぶ。ソリストとしても世界中のオーケストラと共演、その一方で室内楽にも熱心に取り組み、定期的にタベア・ツィンマーマン、ハインツ・ホリガー、アンドラーシュ・シフ、キム・カシュカシャン、エレーヌ・グリモーらとコンサートを開いています。現代音楽の作曲家からの信頼も厚く、いくつかの作品を捧げられ、1999年にはウォルフガング・リームの『クラリネットとオーケストラのための音楽』を初演しています。（キングインターナショナル）

【収録情報】
・ドヴォルザーク：弦楽六重奏曲イ長調Op.48
　クリスチャン・テツラフ（ヴァイオリン）
　フローリアン・ドンダラー（ヴァイオリン）
　イザベル・ファン・クーレン（ヴィオラ）
　レイチェル・ロバーツ（ヴィオラ）
　グスタフ・リヴィニウス（チェロ）
　クヴェリーヌ・フィエルセン（チェロ）

・シューマン：幻想小曲集Op.73〜クラリネットとピアノのための
　イェルク・ヴィトマン（クラリネット）
　ラルス・フォークト（ピアノ）

・シューマン：5つの民謡風の小品集Op.102〜チェロとピアノのための
　グスタフ・リヴィニウス（チェロ）
　スティーヴン・オズボーン（ピアノ）

・シューマン／アリベルト・ライマン編：幻想小曲集Op.73〜クラリネット、フルート、ハープ、2本のヴィオラのための
　イェルク・ヴィトマン（クラリネット）
　アンドレア・リーバークネヒト（フルート）
　ヤナ・ボウシュコヴァー（ハープ）
　タチアナ・マスレンコ（ヴィオラ）
　ハンナ・ヴァインマイスター（ヴィオラ）

・アリベルト・ライマン：クラリネットのためのソロ
　イェルク・ヴィトマン（クラリネット）

　録音時期：2009年6月23-25日
　録音方式：デジタル（ライヴ）