HMVインタビュー: Kaito
2008年11月27日 (木)
Kaito インタビュー |
HMV渋谷&ONLINE 10周年記念!あの<Kompakt>レーベルより作品をリリースするヒロシ・ワタナベによる人気プロジェクト KAITO。今回、そのKAITO名義作品の音源のみを使用したミックスCDをHMV限定リリースしたご本人に独占インタビューを敢行!
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「ミックスに使う楽曲は全て自分が作った訳ですから統一感は黙ってでも出て来ますし楽しかったです。」
Kaito もちろん大変嬉しく思いましたよ。ある意味で僕の念願でもありましたから! なかなか自分の楽曲だけそれもプロジェクトをKAITOと断定をしてそれを僕自身でミックスし、作品としてリリースする出来るという事は無いと思います。そういう意味ではとても光栄ですし、大変有り難いと思っております。 --- 完成に至ってみてのご感想は? Kaito 大変満足をしております。当然ですが、ミックスに使う楽曲は全て自分が作った訳ですから統一感は黙ってでも出て来ますし楽しかったです。時々イベントの際に、ライブでは無くDJのセットではKAITOオンリーでかけたり、自分の楽曲のみを使って一晩まわしてみたりもしてきていますのでイメージ通りでもありました。 --- ご自身の楽曲のみという制約がある中で、どのような作品にしようというお考えがありましたか? Kaito KAITOというプロジェクトには僕の沢山の気持ちがやはりそのまま込められておりますので制約というよりは日記を本にまとめる様な感覚に近く、このプロジェクトを初めてもう息子も9歳になるので7年は経っています。ですのでこの7年間のアルバムという感覚に近いのだと思いました。 --- 選曲についてはどうですか?絶対にこれだけは入れたいと思った楽曲はありますか? Kaito そうですね、もちろんそれはありましたよ。僕の中でもこのプロジェクトと共に歩んで来ている記憶というものが焼き付いていますからね。沢山の経験をさせて頂き、自分を成長させてもらえています。実際にミックスに入っている楽曲それが全て大事なパーツです。 --- 作品タイトル、ジャケット写真についてお聞かせ願えますか? Kaito 今回のタイトル『a moment for the life』には、人生の中の意味ある瞬間という風な思いが込められています。日々、一瞬一瞬の中にある見落としてしまいそうな大切な出来事や瞬間の中に込められた意味というものはその時にハッと感じるものもあれば、ずっと後になってやっと気が付くことも沢山あり、このプロジェクトが進む中で自分が感じた事をリスナーの皆さんとシェアしたいと思いが込められています。ジャケット写真に使ったのはまだ解斗(かいと)が4歳頃のもので、家族で江ノ島に行く電車の中で撮ったものです。この写真を見付けた瞬間にこれだ! と思いました。 --- KAITO名義作品をリリースするKOMPAKTレーベルは、ワタナベさんにとってどのようなレーベルですか? Kaito KOMPAKTというレーベルとの出会いは僕の今というものを素直にそのまま大きく成長をさせて頂けたとても大切な存在です。僕がボストン、ニューヨークでの活動を経て、日本へ99年に戻ってから僕の中では全てを再スタートさせた訳です。その中で改めて日本という僕の生まれた国で今どんな作品を作りたいのか? 作れるのかを自分の中で問うた名義でもあります。その作品達をこうして世に送り出してくれたレーベルなので、僕にはとてもとても大切な訳です。 --- KAITO名義とはワタナベさんご自身の息子さんの名前から付けられたアーティスト・ネームであるわけですが、息子さんが成長するにつれKAITO名義の作風やあり方などに変化はありますか? Kaito 解斗の成長というよりも、恐らくはむしろ僕自身の変化と言いますか、それは正直に一人の人間が子供を持ち、リアルに親として生きる事の意味を探求して行く訳ですからね。そのあまりにも意味深い生活と、こうして続けてきている音楽活動というものが実に密接な関係にある事は間違いありません。僕が本当の意味で大人として生きることを決意出来たこと、より真剣に生きる決意、夢と現実の中でも精神は結果としては鍛えられてきているのかも知れませんが、そうした僕自身の人生の中での様々な事柄を、息子たちと共に歩んで突き進んでいるという精一杯の思いその全て表れている作品群だと思っております。 --- 最近はテクノロジーの進歩でお手軽にDJ MIXが出来るようになり、ちょっとしたDJブームにもなっていますが、そういった状況をどのようにお感じになられますか? Kaito パソコンの進化やソフトウェアの向上により、DJ MIXがプロだけのものではなく、一般の方々が以前のように様々なものをわざわざ準備しなくても気軽に楽しめるという現在の状況は、単純にとても良いことなのでは無いでしょうか。ブームということで言うなら、パソコンを現場に導入するなど考えられなかった10数年前には、誰もがターンテーブルとミキサ−を手に入れて楽しんでいる時代があった訳ですからね。そういう意味では同じことにも感じます。単純にミックスをするということを、より多くの人が体感出来ることが面白いのではないでしょうかね。 --- 2008年のベストトラックを3曲挙げて頂く事はできますでしょうか?
・Dubshape / Droplets(early night mix)
--- 今後の予定について教えていただけますでしょうか? Kaito 来年にはKAITOの3作目のアルバムを是非とも制作したいと思っております。 --- こちらをご覧の方へメッセージをお願いできますでしょうか? Kaito 音楽を作り上げる瞬間が僕自身の中でのあるタイミングとして表れ、作品としてリリースされた物が誰かの手へと渡った時に、それらがその人の人生の中で大きく意味をもたらしてもらえる事を常に願っております。今作品はミックスとしてそれらの沢山の思いが集合体となり、より強い意味を持ってくれていたらと思います。いつも本当に聴いて下さっている方々へ心から感謝しております。ありがとうござます! --- ありがとうございました!
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