Simon Dunmore × Msanori Morita
2008年11月7日 (金)
Simon Dunmore (Defected) × 森田 昌典 (Studio Apartment) |
ハウス・ファンにはお馴染み UK<Defected>レーベルの超人気ミックスCD「In The House」シリーズに参戦したStudio Apartmentの森田 昌典氏と、<Defected>レーベル主宰のSimon Dunmoreの対談が実現。 それぞれUKと日本を代表するレーベル/DJ/アーティストとして活躍する彼らに、お互いに関する事や、これからのハウス・ミュージックについてなどを熱く語って頂いた。
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「日本のクラブシーンはとてもオープンマインドでマニアックなオーディエンスが多いね。」
Simon Dunmore 今回で日本でのDJは5回目になるんだけど彼らとはAirでのギグを通して交流が深まった感じかな。マイアミWMCでも会ったり、とにかく自然に仲良くなっていったんだ。それに彼らの最近のサウンドはとてもマッシヴでDefectedが求めるハウスミュージックのサウンドにとてもマッチしているんだ。 森田 昌典 4年ぐらい前にDanny Krivit「In The House」に”Flight”が収録されたのが最初でした。その後僕らのミックスCD「MUSeUM」でDefectedの音源を使ったりお互いの作品をライセンスし合うようになったんですよ。あとはサイモンが言うようにAirでのギグやWMCで会ったり自然に交流が深まっていきましたね。 --- STUDIO APARTMENTの魅力はどんなところですか?また森田さんのDJについてはどんな印象を持っていますか? Simon Dunmore 彼らのプロダクションやDJ、ミックスCDと色々知っているけど特に一つの魅力みたいなものではなくて全てに通じるSTUDIO APARTMENTが持つヴァイブみたいなものに魅かれているんだ。DJについてもそうだし彼ら独特のとても良いフレイヴァーがあるんだ。 --- Defectedの魅力、またサイモンのDJについてはどんな印象を持っていますか?Defectedのカタログの中で一番好きな曲は何ですか? 森田 昌典 Defectedはコマーシャルとコアのバランスをとてもよく実践していて僕らもApt.を主宰しているのでDefectedから学ぶことがすごく多いんですよ。日本のレコード・レーベルにはないスタイルだと思います。その上でDefectedブランドを明確に築き上げているところが魅力ですね。またサイモンはDefectedのそんなバランスを一番よく反映している良いDJだと思います。一番好きな曲はKings Of Tomorrowの”Finally”ですね。 --- イビザの”Pacha”でのSTUDIO APARTMENTの反響はどうでしたか? Simon Dunmore 今回は彼のPachaでのお披露目的な意味もあって早い時間帯にプレイしてもらったんだ。彼の後にはCopyrightやQuentin Harrisが控えていたんだけど彼のプレイはフロアにとてもよいヴァイブを作ってくれたよ。2年前にはCopyrightが早い時間のセットを務めていたんだけど今彼らはピークタイムのメインDJを演っている。きっと来年、再来年には彼にピークタイムを任せるようになっていると確信してるよ。 --- “Pacha”でプレイした印象、またイビザの印象はどうでしたか?
森田 昌典 海外のクラブは良くも悪くもクラブがオーディエンスにとってとても近い存在だというところなんですよ。前日にRoger Sanchezのパーティー@Pachaを観に行ったんですが、EQやスモークなどベタベタの単純な演出にオーディエンスがすごく反応しているんです。それにDJを目当てにクラブに来るというよりクラブ自体に遊びに来るっていう感じで、DJの認知度が日本よりも低い印象を受けましたね。日本はクラブに遊びに行く事が日常の中でとてもスペシャルな事でその分DJの認知度が高かったりクラブでの反応がよいのだと思います。それにヨーロッパと比べて日本の方がディープハウスが受け入れられていると思いますね。 --- ヨーロッパと日本のクラブシーンを比べてどう思いますか? Simon Dunmore 日本のクラブシーンはとてもオープンマインドでマニアックなオーディエンスが多いね。パーティー・ヴァイブは日本の方がヨーロッパより遥かに凄いよ。悪い点はそれがイリーガルに運営されているっていう事かな。色々制限があるからマニアや熱狂が生まれているのかも知れないけど。ヨーロッパはクラブのコミュニティがとても大きい分市場としては日本より遥かに大きいけど日本のような熱狂的なヴァイブはないんだよね。
Simon Dunmore ミックスを初めて聴いた時は本当に衝撃を受けたよ。これまでに「In The House」を手掛けたDJで僕たちのカタログをここまで掘り起こして選曲してくれた人はいなかったからね。大抵はCD2枚の約140分の中に最近のヒット曲や代表曲を詰め込むようなミックスをするDJが多かったからね。彼は僕たちのカタログを実に深くフレッシュに横断するようなミックスCDを作ってくれたよ。聴きどころ満載さ。きっとヨーロッパのリスナーも僕と同じ印象を受けると思うよ。彼は古い楽曲に新しい生命を吹き込んでくれたんだ。一番印象に残った楽曲はLove Journey feat. Latanza Watersの”So Glad”さ。 --- 今回の「In The House」の内容の意図があれば教えて下さい。また特に留意して聴いて欲しいポイントは何ですか? 森田 昌典 今回はCD1に現在のDefected、CD2にStrictly Rhythmを含めたDefected全カタログを僕なりに表現してみました。特にStrictly Rhythmは僕も当時あまり知らなかった楽曲も多いので、逆に先入観無しに選曲できたというのもありますね。ミックスする中でプロダクションのクオリティとか改めて先人たちの凄さを体現したというか、自分にとっても凄く勉強になったところがあったと思います。特にこの曲を聴いて欲しいというよりはCD1からCD2まで全体の流れをしっかり皆さんにも聴いて欲しいと思いますね。
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