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インタビュー:モダーン今夜(永山マキ)

2008年2月1日 (金)

モダーン今夜
モダーン今夜(永山マキ)・インタビュー

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アルバム『天気の存在する理由』について
2008-02-01


「なにかがあって、こうなる。 反応し合ってるんだなぁと、そのとき思いました。」


--- モダーン今夜としては前作から約2年ぶりの新作ということですが、この期間というのは永山さんの実感としてどのような時間でしたか?

永山マキ(以下、永山)  今までは「モダーン今夜」しか経験したことがなかったのですが、この2年間、ソロ活動を行ったり、女性ユニットLynnを組んだり、モダーン今夜以外の、外部の刺激を受けることが出来た、有意義な時間だったと思いますね。

--- 大きなトピックとして永山さんのソロアルバム『銀の子馬』のリリースがありましたが、このソロ活動から得たものを教えてください。またそれらはバンドの作品にどのような形でフィードバックされましたか?気持ち的な部分、音楽的な部分でお答え下さい。

永山  ソロは、外部の常識だったり、様々なミュージシャンの感性に触れ、いままでの価値観ががらりと変わりました。とても良い経験でした。今まで何もかも当たり前のように、メンバーとやってきましたが、当たり前じゃないんだなーと、あらためてメンバーに対する感謝の気持ちが芽生えました。

一人でやるのはとても楽しかったですよ。

今までは「モダーン今夜の永山マキ」でしたから、正直、「私であって、私じゃない」ような、そんな迷いがありました。だから、私はこうです!っていうのをソロで表現できて、そうしたら、ふっきれたんです。

ただ、「ソロ」の作品なので、自分で思い通りにやれる反面、たとえば、歌詞をつくって、これを完成!とするジャッジは私一人で行わなくてはなりませんでした。なので、今回、メンバーと同じ目線で掛け算をできたこと・・・まーボロボロになったりもするんですけど今回は、そのぶつかり合いを、前よりずっと楽しむことができました。


--- 本作の制作開始のタイミングはどのようなものだったのでしょうか?また、このアルバムだけに限らずモダーン今夜の曲作り〜レコーディングがどのように進んで行くんでしょうか?曲作り、アレンジのうえでの特徴的なエピソードや他とは違う(であろう)と考える、特にモダーンならではの部分なども教えていただきたいです。

永山  他のバンドさんとの決定的な違いは、歌詞が先にできあがることが多い、という点じゃないでしょうか。歌の根幹部分のメッセージが、おおまかなものがあって、その言葉のフレーズからタム君がメロディーを考えたりして、曲を膨らませていくことが多いです。

あと今回は歌詞について、タム君と一緒に練ったものがいろいろありましたね。私はこれで OK かな、と思っていても、タム君はもっと良くなるはずだ、といって、鞭をたたくというか。
なので私は「やってやろうじゃないか!」と思って何度も何度も書きましたね。こんのやろーー!タムめ!って(笑) 。ガチンコでそういう掛け算ができたのはとても面白かった。

タム君は 100 を 120 にも 150 にも、引き出してくれるんですよ。それが苦しくも楽しいんです。 それと、バンドメンバーの意見もけっこう表に出てきて、非常に風通しがよいレコーディングだったと思います。

ホーンのメンバーがホーンアレンジを考えたりとか、リズム隊がいろいろ意見だしをしたりだとか、っていうのが前よりもっと頻繁に行われるようになりました。バンド感が増しましたね。

色々ありましたけれど、とても楽しいレコーディングでしたね。

--- 今作は特に歌詞の面でよりストレートにメッセージが打ち出されていると感じました。また、そのメッセージを載せる言葉や、下敷きにする物語、登場人物などがいつも特徴的に描かれていますが、それらの源となる人や物、シチュエーションなどなどがありましたら教えていただけますか?

永山  曲解説のほうに、色々載せたと思うので、1曲にしぼります。本当は全曲いろいろなエピソードがあって、詳しく話したいんですけどね・・・(笑)

例えば、「真夜中の鼓笛隊」は、弟がモチーフですね。
私、中学のときに吹奏楽部の部長だったんですけど、まとめるのが大変で、高校ではもうやらない!って バンドやめちゃったんですね。 すごく音楽は好きだったけど、思春期なんで、必要以上にいろんなことに傷ついちゃってね(笑)

そんで、私の後に、弟が部長になって(モダーン今夜のTPヤスが実の弟です)
弟は・・・なんか、すごく簡単にまとめてるんですよね。 ヤスはその後も高校でバンドを続けて、私は高校では音楽からずっと遠のいていたんです。 だから、ヤスから定期演奏会の知らせとか聞いても、絶対行かなかった。だってくやしいじゃないですか。

でも、春の交通安全運動だったかな。 大通りをね、ヤスのマーチングバンドが演奏しながら練り歩いている所に たまたま遭遇してしまったのですよ。

すっごくまぶしかったんですよ。そのとき、すっごく・・・うらやましかった。だってね、みんな楽しそうに音楽やってるんですよ。純粋に。

私ははじめ、 わ!やばい!見たくない!って思ったけど、逃げなきゃって思ったけど(笑)
音楽の束にやられて、立ち止まってしまった。

本当は音楽大好きなくせに、 音楽のせいにしてやめてたことを思い知りました。
音楽は何も悪くないし、ただそこにあるだけ。そんで、バンドが通り過ぎていったんですよ。
私のずっと先へ・・・あっというまに見えなくなっちゃった。

この経験があって、実は 大学に入ったら絶対音楽をやろうと思ったんです。
絶対バンドを作ろうって。
それが、「モダーン今夜」だったんですよ!


...次のページに続く!

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