Gilles Peterson In The House !!!

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2008年1月25日 (金)

無題ドキュメント
Gilles Peterson
Gilles Peterson インタビュー

「僕の音楽史を紹介できるいい機会だと思った」


--- あなたはこれまでたくさんのコンピレーションを出していますが、今回 Defectedの『In The House』を手がけてみた感想は?

Gilles Peterson  Defectedのサイモンからオファーをもらったとき、正直言うと少し怖かったんだ。かなり評判の高いシリーズだし、知名度の高い、主にアメリカのハウスDJがずっと手がけてきている。

でも、その分僕が誘いを受けたのはおもしろいことだと思ったね。今までブラジリアンやジャズ、ラテン、ファンクやソウルのコンピレーションはたくさん出してきたけど、たまには自分が慣れているものから少し離れて、違ったことをやってみるのも悪くないと思った。

僕はいつだってハウスを多くプレイしてきたし、ハウスから派生した音楽、テクノやエレクトロもたくさんかけてきたから、全然難しいことではなかったよ。3枚組CDというかたちで、僕のこれまでの音楽史を紹介できるいい機会だと思ったしね。

僕はこれまで50作以上のミックスCDやコンピレーションを出してきたはずだけど、その中でもこれは『The INCredible Sound Of』以来最高の出来だと思う。Columbia/Sonyのために、今から10〜11年前に作ったアルバムだ。だから、僕もこれが出るのを楽しみにしているんだ!

--- そういう意味では、普段ハウスを聴いている人にも新鮮な内容になったのではないでしょうか

Gilles Peterson  そうそう、それはまさに僕がこれを作りながら考えていたことだった。もしかしたら、この曲は(ハウス・ファンには)ちょっと突飛すぎるかな?とか、心配もした。

例えば、ジョーイ・ネグロみたいなCDではないからね!「通好み」になりすぎていないかどうか…… 僕は決してエリート主義ではないから、耳の肥えた少数の人たちだけのために音楽を作ったりプレイするようなことはしたくない。僕はたくさんの人に聴いて欲しい。

だからこのCDを作ったとき、まずロンドンのDefectedのオフィスの人たちが気に入るかどうかが、最初のテストだった。あそこのスタッフは、どっぷりハウスな人たちばかりだからね。いつもハウスの新譜を聴いて、サウスポート・ウィークエンダーに行って、ルイ・ヴィガやボブ・サンクラーで一晩中踊るのが好きなような人たちだ(笑)。まず彼らに気に入ってもらいたいと思っていた。そしたら、「まさにこういうのを期待してた!」ってすごくいい反応をしてくれたからホッとしたよ。

僕には他のハウスDJみたいなアルバムは作れない。これ(ミックスCD)が、僕の音楽のかけ方、ハウス・ミュージックのかけ方なんだ。


Gilles Peterson


--- 3枚組でかなりのボリュームになっていますが、それぞれどんな内容になっているんでしょうか?

Gilles Peterson  Disc1は、僕なりのハウス・ミックスだ。さっき言ったように、普段からハウスはよくプレイしているからとても作り易かったよ。メロディックでヴォーカルがしっかり入っている曲もあれば、ディープで少しトランシーな曲も入っているし、トレンディな曲も入ってる。

僕は最近のヨーロッパの、よりミニマルなハウスもすごく好きでね。ここに入っているローランド・アッペルとか、マリオ・バサノヴとか…… この人はリトアニアのアーティストなんだよ。かなりベルリンっぽいサウンドと言ったらいいのかな。そういうものも僕は大好きなんだ。今とてもファッショナブルなサウンドだ。

ラリー・ハードとミスター・ホワイトや、エンダンビなどのストレートなNYハウスもあって、トーン7の「Dub Dub」やアレックス・アティアスの曲みたいなヘヴィなパーカッションもののトラックも中盤に入れた。 そして、後半はもっとミニマルなサウンドにしていった。

Defectedの人たちも気に入ってくれて、僕自身もまた聴き直したいと思えるものになったね。普段は自分で作ったレコードはせいぜい1〜2度くらいしか聴かないんだけど、これは自分でも楽しんで聴ける。

--- Disc2は?

Gilles Peterson  古い音楽…… 言うなれば僕のルーツが詰まっている。僕のDJとしてのキャリアの出発点だ。僕の最初の衝動はファンクとディスコだった。その多くがここに入っているよ。

アース、ウィンド&ファイアー、スリック、ケニー・バーク、ルーファスとチャカ・カーンとかね…… こうしたディスコのような音楽は、ハウス音楽にとても近い。だから、こういったものを、他のDJがこれまで作らなかったことの方が不思議なくらいだよね。

こっちはテンポも幅広くて、ゆっくりと114か115BPMで始まって、中盤で少しトライバルな感じになって…… すごくいいものが出来たと誇りを持っているんだ。あまりに(作るのが)難しい場合は、何かが自分にとって不自然だからなんだと思う。 何か、自分らしくないところがあるからなんだ。僕の場合はそうだ。

その点、このミックスはすぐに作ることが出来た。それだけ自然で正直なものが出来たと思うから、自分でも満足できているんだ。

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Gilles Peterson プロフィール
80年代の英国ロンドンから新しい音楽の潮流を作り出したDJ、ジャイルス・ピーターソン。Acid Jazz、Talkin' Loudといった、音楽ファンなら誰もが知っているレーベルをはじめとして、20年以上にわたって、移り変わりの激しいダンス・ミュージックに身を捧げる。現在もシーンの先導と活性化に努め、世界中を飛び回りながら、ダンス・フロアで歓迎される珠玉の音楽を届け続けている。そして、BBC Radio 1で彼が持つラジオ番組「ワールドワイド・ラジオ」(日本ではJ-WAVEでオンエア)は、ムーディ・テクノからアップ・フロントなソウル、ヴィンテージ・フォークまで、あらゆるサウンドを求める音楽ファンの間で必聴番組となっている。この度、レーベル Brownswood Recordingsを新設。誰もが持つ音楽を聴く喜びのために、珠玉の音楽をチョイスし、リリースしていく。

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