ヴィヴァルディの『四季』をオルガンで演奏！

2015年9月13日 (日)

ヴィヴァルディ：『四季』（オルガン編曲版）
ハンスイェルク・アルブレヒト

さまざまな楽器やアンサンブルに編曲されているヴィヴァルディの『四季』ですが、今回は珍しいオルガン独奏版の登場。
　オルガンによる『四季』は、だいぶ以前にCDがありましたが、音も編曲も冴えなかったので、今回の新録音CDの登場は歓迎されます。
　演奏のハンスイェルク・アルブレヒトは、『ゴルトベルク変奏曲』や『展覧会の絵』『指環』などのオルガン演奏で話題になったオルガニスト。
　今回は、デュカスの『魔法使いの弟子』や、バッハのブランデンブルク協奏曲などのアレンジでも知られるハインリヒ・エーヴァルト・グリムの編曲譜を用い、イタリア・バロック期のヴァイオリン協奏曲であるヴィヴァルディの『四季』を、オルガンに読み替えて演奏しています。
　組み合わせは、同時代のJ.S.バッハが編曲した『調和の霊感』第11番ニ短調と、ヴァイオリン協奏曲『グロッソ・モグール』の2作品。
　バッハの対位法音楽での描き分けや、オケものの編曲版などで、演奏面だけで無く、音響面でも実績を積み重ねてきたアルブレヒトだけに、今回のジルバーマン・オルガンによるレコーディングも期待されるところです。（HMV）

【収録情報】
ヴィヴァルディ：
● 『調和の霊感』 RV.565～第11番ニ短調（J.S.バッハ編）
● ヴァイオリン協奏曲ニ長調 RV.208『グロッソ・モグール』（J.S.バッハ編　BWV.594）
● 『和声と創意の試み』 Op.8～『四季』（グリム編）（春 RV.269／夏 RV.315／秋 RV.293／冬 RV.297）

　ハンスイェルク・アルブレヒト（オルガン／ジルバーマン製）

　録音時期：2015年4月15-19日
　録音場所：ドレスデン、ホーフ教会
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）