デイヴィス＆ボストン響のシベリウス全集

2012年2月15日 (水)

シベリウス：交響曲全集、管弦楽曲集（５ＣＤ）
コリン・デイヴィス＆ボストン交響楽団

デイヴィスがかつてPHILIPSにおこなった録音は優れたものが揃っており、コンセルトヘボウ管弦楽団とおこなったストラヴィンスキーの３大バレエ、ドヴォルザークの後期交響曲集、ハイドンのザロモン・セット、シュターツカペレ・ドレスデンとのモーツァルトといった一連の録音は、多くのクラシック・ファンのあいだで話題になったものでした。
　それらに匹敵する、あるいはさらに高く評価されていたのが、このボストン交響楽団を指揮したシベリウスの交響曲全集＆管弦楽曲集シリーズで、オケの高い機能を生かした重量感のあるシンフォニックな名演として、交響曲好きやオーディオ・マニアを唸らせていたものでした。
　北欧風の軽快なシベリウス演奏ではなく、伝統的なフルオケのバランスに則った弦楽の美しいサウンドをベースに、力強く重厚な音楽を聴かせる演奏で、このスタイルでは最右翼と目される見事なシベリウスを楽しめます。（ＨＭＶ）

【収録情報】
CD1
・交響曲第1番ホ短調 Op.39
・交響詩『フィンランディア』 Op.26
・交響詩『ポヒョラの娘』 Op.49
・交響詩『タピオラ』 Op.112
CD2
・交響曲第2番ニ長調 Op.43
・交響曲第7番ハ長調 Op.105
CD3
・交響曲第3番ハ長調 Op.52
・交響曲第4番イ短調 Op.63
CD4
・交響曲第5番変ホ長調 Op.82
・交響曲第6番ニ短調 Op.104
・トゥオネラの白鳥 Op.22-2
・悲しきワルツ Op.44-1
CD5
・交響詩『伝説』 Op.9
・『カレリア』組曲 Op.11

　ボストン交響楽団
　コリン・デイヴィス（指揮）

　録音時期：1975〜1980年
　録音場所：ボストン、シンフォニー・ホール
　録音方式：ステレオ（セッション）

・ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.47

　サルヴァトーレ・アッカルド（ヴァイオリン）
　ロンドン交響楽団
　コリン・デイヴィス（指揮）

　録音時期：1979年3月
　録音場所：ロンドン
　録音方式：ステレオ（セッション）