シベリウス(1865-1957) レビュー一覧 9ページ目
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投稿日:2021/07/30
サントゥ=マティアス・ロウヴァリという覚えにくい名前なんだが、演奏は一度聴いたら忘れられない特色がある。ほんの少し前までは、出る杭は打たれる的な風潮があり、強烈な個性を出し過ぎると評論家からは辛口の言葉しか出なかったが、クルレンツィスのような世紀の逸材が登場したことによって個性派時代到来の様相を呈している。ロウヴァリのシベリウス1番、一度聴いたら耳から離れない。この感じ、シベリウスで前にもあった。ロジェストヴェンスキーの時だ。フィンランドは後にまだメジャーデビュー前のクラウス・マケラも控えている。サロネンの後任としてフィルハーモニアに君臨するロウヴァリ、困難な時に継いだわけだが、未来は約束されている、そう断言できるシベリウスである。
白文鳥 さん |60代
投稿日:2021/07/30
注目の指揮者ロウヴァリのシベリウス2番。1番に続く名演奏。ここでも、従来のどの演奏とも異なる新たな一面を提示してくれている。緩急自在なテンポに対する感覚に非凡なところを発揮してくれるロウヴァリだが、ここでも第1楽章から終楽章終結部に至るまで、ハッとさせられる場面が何度もある。どちらかと言うと、この交響曲に対してはマッシブな印象を抱いていたが、室内楽的な側面がこんなにもあったのかと驚いた。後の4番、6番的な要素が2番の中にあったとは、今まで何を聴いていたのかと反省しきり。2番との出逢いは、大阪万博で来日したときのセル&クリーブランドのFM放送が最初で、第4楽章のあのメロディーに心を奪われて以来の愛好曲。またひとつ好きな演奏が加わった。クリスティアン2世ってこんな素敵な曲だったか、と63歳にして初めて気づかされたのも収穫。併録曲以上の佇まいで、ここでもロウヴァリの表現は濃厚で雄弁だ。
白文鳥 さん |60代
投稿日:2021/07/30
遅めのテンポを基本とするキタエンコにとって、シベリウス2番はどうなのだろう、と聴く前はやや不安もあったが、杞憂に終わった。かつての晩年のバーンスタインのような弛緩したところは皆無で、むしろその遅さはスケールを巨大化させることに成功しているのだ。曲自体が第1楽章出だしのテンポですべて決まってしまう構成ではなく、指揮者の解釈次第で、例えば売り出し中のロウヴァリのような自在な表現が可能だ。キタエンコの指揮は第4楽章のクライマックス目指して登り続けるベテラン登山家のようなしっかりとした足取りで、ゆったりと登っていく。キタエンコのアルバムに外れがないのは、このスタイルにブレがないからなのだ。グリーグのLAST SPRINGは、最もキタエンコ向きの曲であり、今のこの時代に最も必要な癒しの音楽そのものになっている。
白文鳥 さん |60代
投稿日:2021/07/30
いかにも朝比奈さんのシベリウスですね。「朝比奈のブルックナー風」シベリウスとでもいいましょうか。一本筋の通った演奏です。朝比奈さんの音楽を愛する人なら、お薦めします。私は愛聴盤になりそうです。北欧の楽団のもの(例えばベルグルンド指揮ヘルシンキ・フィルとかネーメ・ヤルヴィ指揮イェーテボリ響とか)とは随分違うので、好き嫌いは分かれると思います。でも、これはこれでいい演奏と思います。朝比奈さんのシベリウス2番には、1970年代の録音もありますが、オーケストラのレベルが段違いです。こちらは安心して聴いていられます。音質についてですが、説明にあるとおり、江崎さんによる収録なので、十分にいい音質です。他の江崎さんの録音とは収録方法が違うので(こちらはワンポイント収録)、感じは違いますが。あと、昨年、「カーテンコール」という配信サイトで同じ演奏が配信されましたが、あちらはモノラルっぽい、ちょっと残念な音質でしたが(たぶん記録用の音源でしょう)、こちらの音源とは全く別です。久々に朝比奈さんの音楽を堪能しました。
さっちゃん さん
投稿日:2021/07/23
BISで全集を揃えたにも関わらず、新譜が出るとつい手が伸びてしまうほどのシベリウス好きを自認する私としては、このboxは気になる存在で、2枚先行して購入していたが、やはり注文してしまった。指揮者がセーゲルスタムというのも大きな要因。CHANDOS時代のマーラーやシベリウスの古い全集には随分とお世話になっていたので。メジャーオケとの録音はほぼ皆無で、ローカルオケから実力以上のものを引き出すカリスマ性を持ち合わせている北の巨人は、このboxでもその力量を発揮している。BGMとして聴くのはシベリウスに失礼だが、時々ハッとさせられるメロディーがあり執筆の手を休めることもしばしば。同レーベルではベートーヴェンのシリーズも進んでおり今後も目が離せない指揮者のひとりである。
白文鳥 さん |60代
投稿日:2021/07/21
ベルグルンドには3つ全集があるのでどれにしようかと迷ったところ、クレルヴォ交響曲とフィンランディアが収録されているところから当全集に決めました。そのクレルヴォ交響曲、期待せずに聴いたのですが意外(シベリウスさんごめんなさい)に面白いじゃないですか!交響曲と言うより交響詩を4つ聴いたような感じで、透明でスケール感のある録音と相まって心の中で「いいね!」してしまう名演です。第1番から第7番も作品への共感に溢れ、練りに練られた表現は母国フィンランドへの「愛」すら感じます。
困ったお父さん さん
投稿日:2021/07/20
大変優れた音質。ブラームスについては元々の録音があまり良くないので仕方ないが、その他は万全と言って良い出来。スペルミスが気になって集中できないという人を別にして、この復刻を受け入れられない人がいるとすれば、それは針音を頭の中で除去できずに楽音のみに集中できない人ということになるのかも知れない。逆に言えば、盛大な針音が気になる人はこの復刻盤を求めるべきでない。実に勿体ない限りだが……。オーパス蔵からはヌヴーの盤が他にも出されているが、いずれもレベルの高い復刻だと思う。
H.N さん
投稿日:2021/07/19
自分の好きな曲は、新譜が発売されるとつい購入してしまう方もいると思う。この独奏者の演奏は特別個性的ではないが、伴奏共に「中庸の美」で曲の魅力を堪能させてくれる。併録されている現代作曲家の小品も、シベリウスのユモレスクの一曲かと感じるほど違和感がない佳品。
トロ さん
投稿日:2021/07/17
シベリウスの交響曲はカラヤンばかり聴いていたが、他の演奏も聴いてみようと思いベルグンドの指揮のものを新旧聴いてみたが、演奏の透明感、冷えた空気感と燃え盛る火のような表現の対比が素晴らしいと感じた。 ご当地ものはやはり聴いてみるものですね・・・ オススメ!
I.O.U さん
投稿日:2021/07/16
ああ、このセットもこんなに安くなったのですね。 フィンランド人指揮者が、フィンランドの代表的なオケを振ってのシベリウス。他国の人間がとやかく口を出せるような演奏ではありません。 イギリスの演奏家の微温的・ノスタルジックなシベリウスではなく、厳しい冷徹なシベリウス。 好みはあろうかと思いますが、シベリウスの一つの代表的な演奏として、この値段なら絶対に持っていて損はありません。 神秘的な第4番、第7番など、やはりこの演奏を一度聴いておくことが必要かと思います。人生の最後の30年間に全く新作を公開することがなかった「ヤルヴェンパーの沈黙」に思いをはせる上でも。
Tan2 さん
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ありがとうございました
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