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build2destroy さんのレビュー一覧 

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/04/27

    念願の全米制覇の代償ともいえる薬漬けの生活から抜け出すため仏→独と居を移しながら、Brian Enoとの実験的コラボレーションの末に産み落としたアート作品の最高峰たる11/27。LPでいうところのA面の最初と最後がRock、B面全てがAmbientなインスト曲で構成されている。Vo曲のほとんどが3分足らずの短いものばかりなのは、緊張感が高すぎてそれ以上は演奏することも聴くことも難しいからだろう。無機的なシンセサイザーがさらにそれを際立たせる。かつてはA面ばかりを聴いていた(最初はかっこつけてB面も聴いていたのだが、途中で断念)。30年という驚くべき歳月が経過してもあまり成長できていないらしく、内省的すぎるB面は未だに理解できる兆しすらない。よって評価の★はA面のみを対象にしている。さらに10年後に聴き直すと(少しは進歩して)何か感じるところが出てくるかもしれない、と淡い期待を抱きながら。

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     2013/04/27

    アート方向に振り切れた前作よりも歩み寄りが感じられ、わかりやすくなったBerlin Trilogy 2/3の12/27。LPでいうところのB面は相変わらずAmbientだが、#B1. V-2 Schneiderにはsaxのリードがあり、#B5. The Secret Life of Arabiaに至ってはダンサンブルでありかつ(意味がわかる)短い詩も付属しているので、比較的容易に現実世界へと復帰できる(”Low”はB面を聞き終わった後の精神的落ち込みが激しく、切り替えが非常に難しかった)。A面の良い意味での俗っぽいメロディにホッとさせられる。前作同様Tony Viscontiとの共同プロデュースで制作され、gのRobert Frippはパートタイムとは思えない良い仕事をしている。”The Next Day”で元ネタとして使用された不可思議でありながらも美しいモノクロジャケットはあまりに有名。これがモチーフになっていなければ、予約購入まではしなかったかもしれない。

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     2013/04/27

    Brian Enoとのエクスペリメンタルなコラボレーションは3作目に突入し、前2作で追求したAmbientなインストゥルメンタルから歌へと視点を移した1970年代最後の13/27。内容的にはアフリカンリズムの導入等により欧州の薫りは大きく減退しているが、緩急を織り交ぜた非常に耳馴染みの良い曲が並んでいる。古今東西を問わず、「3」という数字はたいへん納まりが良く捉えられるので、アルバムタイトル1wordシリーズで”Stage”も含めた四部作ではどうもしっくりこないし、まぁひとくくりにしてしまっても良いのではないか、という気はする。そんなわけでこの三部作は全てTony Viscontiとの共同プロデュースによって制作された。全体に漂うAdrian Belewの変態gがエスニックな本作に彩りを添えている。iTunesのアートワークには上半身版を採用しているのだけれど、本来ジャケットは上半身と下半身、どちらが「表」なのだろうか? 

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     2013/04/27

    なにがトリガーになったのか、”Ebony and Ivory”の見事なハーモニーが突然脳内で再生された。一瞬の出来事だったので続きが気になったが自分のiTunes Libralyには未登録。あきらめきれずに検索するもPaul McCartneyのCDに手頃なものはなかった。iTunes Storeでピンポイントにダウンロードすることも考えたがそれではおもしろくないので、相方のMichael Jacksonを調べたところ今度は収録アルバムがない。権利関係でもめたのだろうか? などと考えながら調査を進めた結果、ようやくここにたどり着いた。幌馬車に並んで座るPaulとMichaelの記憶は、どのように捏造またはすり替えられたのだろうか。曲自体は記憶の通り、シンプルでありながら美しくそして深淵だった。失礼な記憶間違いの謝罪の意味も込めて他の曲を聴いてみると、(断片的ながら)耳にしたことがある曲がほとんどだった。1966-96年という30年間の選りすぐりが収録されており、初心者的には急に声が若返るとびっくりしてしまうので、年代順に並び替えてからもう一度。

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     2013/04/27

    表紙からもわかるように山田づくしの本巻(そして鈴木も悪くない)。いつも通りの笑いの渦に、数滴の涙が混ざるというなんとも素敵な展開だった。一方、11巻にしてなお新キャラを登場させるという攻めの姿勢(まぁラスボス的に必然な人ではあるのだけれど)のあおりを受け、すっかり出番が少なかった佐藤さん。しかし今回の一歩は決して小さなものではないだけに、楽しみなその行く末を(ニヤニヤしながら)見守っていきたいと思う。月刊ビックガンガンに掲載された「シークレット★メモリーズ」(佐藤さんと松本さんの中学時代、かわいそうまさんの高校時代の回想)を巻末に収録。中学生の摩耶ちゃんもフツーにかわいいのだけれど、もしかするとこの出会いは新たなフラグになるのだろうか。

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     2013/04/27

    「WORKING!!」がファミレスにおける学生アルバイトの姿を中心に描かれていたのに対して本作は、舞台を某区役所に変更。それに伴って主要キャラは社会人となりちょっぴり大人の薫り漂う(発刊頻度と購買年齢が噂通り比例するのであれば狙い通りか)。公務員マンガなんて肩がこりそう、と最初は思ったけれどほとんど仕事をしないので心配は杞憂に終わる。あとがきに「1巻が出るまで4年かかりました」と書かれていたので調べてみると、2007年6月に発刊された「増刊ヤングガンガン」(不定期発行かと思いきや、第5金曜日がある月のみ、というまさかの定期発行誌)へのWORK:1掲載を皮切りに複数話掲載を含めて、2007年2話、2008年1話(!)、2009年6話、2010年7話。隔月刊の「増刊ヤングガンガンBIG」へとリニューアルされた2011年4話により構成されている(前述通り、というか4年以上経過)。そうなると序盤に感じたキャラの揺れはやむを得ないどころか、これほど長い滞空時間がありながら作品を紡ぎ続ける作者のプロフェッショナリズムに頭が下がる。そして飲み会後の衝撃のラストからつながる次巻にいろいろな意味で、胸が膨らむ。

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     2013/04/27

    公式データブック、キャラ本、ファンブックetc.という類いが好きだ(本編を読んでいる・いないに関わらず)。そして文字数が多ければ多いほど好ましさに加速がつく。印象的な一コマとそれを解説しあれこれ思いを巡らせることができる詳細な文章、または著者の対談や制作秘話ほど胸を熱くするコンテンツはない、とこれまで思っていた…がしかし、本作はそれだけにとどまらない。巻頭のリバーシブルピンナップなんて特に、けしからんの一言に尽きる。つまり文も絵も素晴らしすぎる、ということ。

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     2013/04/27

    コミックス1巻が発売までに4年(以上)を要したのに対して、掲載誌が「ビッグガンガン」へと月刊誌として再リニューアルされたため1年あまりで登場した本作(前巻と較べると飛躍的に早くなったような気がするけれど実際は…)。まさかの表紙の千早さんだが、本編の活躍振りを知り充分に納得(初登場時から目をつけていたこともあり嬉しい限り)。それにしても村主&足立(猫組)を筆頭に「変な女性と優しい男性」の組み合わせを描いているときの活き活きとした筆致には目を見張るものがある(作者自身を投影しているのかはたまた真逆なのか)。女性版「かわいそうまさん」や山田(兄)的うざキャラも登場し主要キャラはほぼ出揃った? 徐々に方向性が見えつつある彼・彼女らの今後の絡みが非常に楽しみだが次に会えるのは、早くても2013年末か。月刊誌かつ4コマのためやむを得ないとはいえ、発刊サイクルが長くなると前巻のヒキを覚えていられなくなるところがつらい。

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     2013/04/27

    悲劇的に幕を開けつつも表面的には牧歌的に進んでいく序盤を経て、主要キャラの過去が徐々に明らかになっていくと同時に重さとスピードを増し、一気に大団円へとなだれ込む感動大作をいまさらながらに全巻読破。他のシリーズは読んでいないが本作内のみにおいてもパラレル設定は熱く、リンクする「×××HOLiC」にもとうとう手を出してしまった。公式ガイドブックが2冊発行されているが16巻発売時点で終わっており、消化し切れていない部分も多々あるため究極の3冊目をぜひ希望したい。さて本作の正式タイトルは「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-」だが、reservoirの意味がわからなかったので、reserve(蓄え、予備)の派生語と推測しつつ辞書を引くと、1.〔液体などを入れておく〕容器、タンク、2.貯め池、貯水池、貯留層、3.〔大量の情報・知識などの〕蓄積、宝庫、保菌者、4.《生物》保有宿主(from 英辞郎 on the WEB)となっていた。もしかするとこれは「写身」を暗示しているのか? タイトルからして、深い。

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     2013/04/27

    Deramから1枚、Mercuryから2枚のアルバムをリリース後、満を持してRCAに移籍。残念ながらTony Viscontiプロデュースの三連投は叶わなかったが、Mick Ronson (g), Trevor Bolder (b), Mick Woodmansey (dr)という後のThe Spiders from Marsメンバが集結した4/27。ジャケットは前作(イラスト or 女装 or モノクロ)の「暗く怪しい」から「明るく妖しい」へと大きく路線が変更され、内容的にもYes加入前のRick Wakemanが弾く華やかなピアノの音色が、デビュー作”David Bowie”のアングラっぽさとはまた異なる洗練されたポップ色を醸し出している。 LPでいうところのA面(#1-6)は美しさが際立ち、一方のB面(#7-11)は前述のピアノが抑え気味で骨太の楽曲を楽しむことができる。オープニングトラックで”Ch-ch-ch-ch-Changes”と唄われているようにBowieはここまで「変化」を続けそして、これからも決してやめない。

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     2013/04/27

    ”Country Road”つながりでこのアルバムにたどり着いた。日本語のカバー曲はオリジナルに負けず劣らずの哀感を持っている。驚いたのは、他の楽曲のクオリティが高いだけでなくどれも、どこかで耳にしたことがあるものばかりだったこと。スタジオジブリ作品は、遠い遠い昔のナウシカ以来ほとんど目にしたことがないのだけれど、いろいろなシーンで使われており耳になじんでいるのだろう。いずれの曲も女性シンガーの清楚なたたずまいが特徴的。

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     2013/04/27

    固有名詞までが直訳されていてまったく意味がわからなくなっているにもかかわらず当時は、それはそれで凄いと思い込んで聴いていたBowieの最高傑作たる5/27。変化に変化を重ねた初期の総決算といえる作品で、ハードロックを思わせるほどヘヴィな漆黒と爽やかすぎるほど美しくソフトな純白、という前2作の特徴的な色彩を混ぜ合わせてねずみ色にくすませてしまうことなく、珠玉の輝きを放つ。穏やかな曲調ながら「5年」という衝撃のタイムリミットが宣言される#1. Five Yearsで幕を開け、比較的ポップなLPでいうところのA面(#1-5)を引き締めバランスをとる#3. Moonage Daydreamを経て、緩急織り交ぜながら徐々にのぼりつめるB面(#6-11)を#11. Rock ’N’ Roll Suicideが鮮烈に飾り、40分足らずのめくるめくストーリーは完結する。映画のワンシーンを思わせるジャケットも含めて、完璧としか表現できない1枚。

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     2013/04/27

    「カントリー」とは、カウボーイハットとブルージーンズできめた白ひげのおじいさんが笑みを浮かべ、ギターをかき鳴らしながら陽気に歌うものである、というフジヤマ、ゲイシャそしてハラキリという外国人の目から見た日本的な偏見がどうしても抜けないのだが、母なる大地をその名に冠する歌がそんなに単純であるわけがない。明るさの中に見え隠れする哀しさと優しさが柔らかく心を包み込み、和ませてくれる。”Country Roads”が無性に聴きたくなり、手頃なベスト盤を探しているうちに本作に出会った。ふだんは魂が燃えたぎるRockを愛しているのだけれど、こうして心を落ち着かせてくれるCountryも全然悪くない。

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     2013/04/27

    お盆を過ぎた頃、あっけらかんと無防備な日中の暑さはなにも変わらないにもかかわらず、夕方ふと感じる風の冷たさに秋の気配と去りゆく夏への名残惜しさを思う…スケット・ダンスの時間軸はとうとう高三の7月に突入し、勝負の夏とばかりに教師を目指して予備校に通い勉学に励むヒメコと裏で猛勉強していそうなスイッチに対し、勉強ばかりでは絵にならないという大人の理由でいろいろなものを探し求める羽目になるボッスンがあまりに対照的な、区切りの30巻。「がんばった!」キャプテンと振蔵の引退試合、切なすぎる夏祭りのサーヤ、背のイラストに登場した八木ちゃんの、ジャーナリズムに対する非情なまでに真摯な姿勢が熱くそして暑く綴られている。生徒会の美女三人の水着ショットで確認できた、「モデルさんみたいですわ」と評されたデイジーちゃんのスレンダーボディを素晴らしい夏の思い出として、「目のフィルムに焼きつけ脳で過激で現像」することにしよう。

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     2013/04/27

    いつの間にかレギュラーキャラに昇格していた贄波ちゃんが本編とオマケの両方で大きく取り扱われているのと同時に死んだ人達もたくさん登場する、区切りの20巻。忘れかけていた漆黒宴スタイリストの再登場も嬉しい。えげつない戦略に巻き込まれてかっこ好いのか悪いのかわからない善吉の活躍(?)もあって、気分が悪くなるほど圧倒的な強さを見せつけた獅子目言彦を「今日中に叩き潰す!!」ための準備はいろいろ整った。過去のボス戦のように急激に失速しないことを切に祈る。
    第3回人気投票結果が(ようやく)発表され、喜界島ちゃんは前々回7位、前回9位から少し順位を落として12位。第100代生徒会執行部発足以来めっきり出番が減っており、本巻ではキヲテラエのコンサートを観に行った回想シーンの数コマ(と球磨川先輩が『もがな…』と呼び捨て)のみであることを考えると、良く踏みとどまっていると評価すべきだが…。

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