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トリンヌ さんのレビュー一覧 

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/03/30

    音質は悪い。
    しかしケンペの堅実な指揮法がよく分かる録音であり、第二幕をスケルツォように扱っているところが面白かった。
    タイトルロールのカール・リーブルは単なる粗暴な若者が共苦を通して救済者となる様子を好演していると思う。
    コレクターズアイテムであろうが、パルジファル好きにはおすすめ。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2018/01/20

    見通しが良く清澄な指揮であり、金管は鳴り過ぎず、場と場の繋ぎ方が非常に巧みであるため、大変聴きやすい。両翼配置にしていることで第1幕前奏曲冒頭は吸い込まれるよう。エルダーの指揮は初めて聴いたが、自然な流れで場面を紡いでゆく手腕は彼の劇場歴が証明していると思う。
    フォークトは良い意味で相変わらずだが、特にim Fernen Landでの Taube(鳩)での極弱音にはゾクっときたし、エルザとの別れでは今までの他上演よりも人間味を持たせた表現をしているように聞こえた(多分)。ダライマンは声量はありそうだが聴き取りにくい発声である。ニキーチンのテルラムントはあまり良くなかった。音程は不安定で、吠えるように歌っていたわけだが、オルトルートに丸め込まれる前はまともなGrafだったのだろうからもう少し気品のあるテルラムントを聞きたいと思ったから。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2017/01/29

    1楽章と5楽章を聴いての印象だが、淡い味付けのマーラー。
    マーラー特有の葛藤や攻撃性はほぼ消し去られてしまっており、残念だった。なんだか締まりがないというかキレが悪い。
    録音については、打楽器群がやけに良く聴こえるが全体的に音を遠く感じた。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/07/20

    EMIフィルハーモニア管との録音よりこちらの方が約8分短い。無駄をそぎとった、所謂新即物主義的な演奏。しかし後年の同曲の録音でも解釈は基本的に変化していないことに気付かされた(ブル8なんかの例もあるので曲目によって一概に傾向を捉えられないのが面白い)。高音を少し調整したが録音状況は流石に良かった。フェリアーを聴くために買っても損はない位に原光は素晴らしかったが、クライマックスのコーラスはもう少しゆっくり聴きたかったかな。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/07/19

    良い意味で期待を裏切られた。今迄聴いた中でも最も感慨深い演奏だった。冒頭のトロンボーンソロは決然と、ではなく、あたりを窺うようなちょっと意外な出方。全体としてはテンポを緩めに保持した端正な演奏であり、第6楽章はまさに彼岸の美しさを味わう心地がした。オケには綻びが目立つけどそんなの構ってられない!と思ってしまう、3番好きな人には必携の隠れた名盤でしょう。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2016/02/11

    激情型の指揮をするテンシュテットのマーラーは正直あまり好きではない。しかし!終楽章の最弱から始まる合唱がオケと共に、ラストに向けて深化しながら復活を歌い上げる様は本当に感動的だった。聴き終えたあと、納得のできる演奏であることは間違いない。

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     2015/12/15

    思った以上に淡々とした調子で音楽が進められていくのが意外だったが、それだけでは当然終わらないのがクナの本領。テンポの使い分けに相当の理由のあることがこの録音からよく分かる。仄暗い情念を醸しつつも力強いホップのローエングリンは初めて聴いた。ビョーナーの柔らかな声も良かったし、ヴァルナイは言わずもがな。だがオケとコーラスに精緻さが欠け、オケと歌手達とが多々ずれていたのには少々がっかりした。なお、歌手の立ち位置によってウザい位の残響があるだけでなく(第一幕のホップが特に酷い)、殆ど聞こえなくなってしまったりするが、録音の価値を何処に見出すかによってその瑕疵も担保されるだろう。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/11/19

    トーマスのローエングリンには三種の録音がある(ハイライト盤除いて)けれど、この盤が最も魅了される。同じライブ録音でもバイロイトのサヴァリッシュ盤は全体的に荒さが目立ち、スタジオ録音のケンペ盤は録音の価値としては優れているものの肉迫した表現を感じ取るまでには至らない。クラスの気品ある国王、ヴァルナイの期待通りのオルトルート、そして悪役商会代表のナイトリンガーのテルラムントは必聴!!

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/03/18

    7番について。 全楽章を通じヤンソンスらしく音楽が颯爽と駆け抜け、見事なアンサンブルに心を奪われてあっという間に聴き終えてしまった。アダージョは室内楽的な音作りであり、最も美しい録音のひとつとして挙げることができるのではないでだろうか。フィナーレは微妙にテンポを揺らすことにより、前3楽章より聴き劣りしやすいのを上手くカバーしている(このフィナーレの処理は不満のあったバイエルン放送響盤より個人的には好きだ)。全体として低音重視に陥ることなくバランスが良く、とにかく美しいというのが印象に残る。ただ、推進力の代償なのか、ソロのフレーズが素っ気ない扱いになっていたのが気になってしまったし、こんなブルックナーもいいなぁと思いつつ何か物足りなさも感じた。いつも気負いなく聴かせてくれるヤンソンス、といったところか。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 2人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2015/03/11

    のっしのっしと、力強く踏みしめるように開始される冒頭部。これを聴いただけでも、この先展開されるであろうアゴーギグを予測するのに充分なほどだ。

    全楽章を通し、最近の演奏を聴き慣れてしまっていた当方からすればデフォルメとも思える位にアゴーギグを効かせており、ライブであることと相まって、マーラー演奏の「躁」状態を代表する録音のように思われた。
    2楽章の中間部や終結手前のクライマックスも感傷にひたることなく突き進む形、3楽章のスケルツォでは楽想に合わせてテンポを急に落としてみたりと。
    当盤が録音されたのは1966年ということで、マーラーに光が当てられるようになったのはそのもう少し後なわけだが、当盤でのベルリンフィルがかなりトチったりバラけてしまったりしているのを聴くと、コンサートで取り上げられる機会もあまりなかったんだろうなぁと実感する。今ではちょっと考えられないような指揮ぶりも、マーラー黎明期であったからこそ可能だったのかもしれない。
    NPOとの録音も聴いてみようと思う。

    2人の方が、このレビューに「共感」しています。

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