TOP > My page > Review List of 絢音

Review List of 絢音 

Showing 31 - 45 of 81 items

%%header%%

%%message%%

  • 1 people agree with this review
     2010/06/24

    ヴィラロボスの音楽は大まかに言って、1940年前後から難解な手法の音楽からより分かりやすい手法の音楽に変わって、それと共に、より素晴らしい作品が生まれるようになった。それは彼の交響曲の歴史を見ると明らかだが、ブラジル風バッハが書かれ出したのもちょうどその頃。特に7番や8番は傑作だと思うが、このバティス盤は、最近出たミンチュク盤などに比べ、各楽器を強めに奏させることで、楽器の歌い交わしの妙や色彩の豊かさを表出しており、これら新しいCDの追随を許さない。ヴィラロボス入門にはうってつけのCD。これらが気に入った人は、晩年の交響曲や、5曲のピアノ協奏曲を是非聴いて欲しい。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2010/06/05

    ヴィラ‐ロボスというと、ブラジル風バッハやショーロスばかりが有名になっているが、これらは比較的初期の作品。彼の円熟期の音楽を聴きたければ、交響曲なら第6番以降の七曲や、チェロ協奏曲やギター協奏曲、ハーモニカ協奏曲やこの五曲のピアノ協奏曲がお勧め。オルティスのピアノがやや地味で大人しいのが残念だが、曲自体は本当に素晴らしい。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 3 people agree with this review
     2010/02/17

    プッチーニの最高傑作は四半世紀前からこの「つばめ」だと確信していたが、長らく駄作扱いされてきたこの曲もようやく注目されるようになってきたのは嬉しいことだ。こんな親しみやすい曲が何故?と思っていたが、世評というのはいつの時代でもそういうものなのだろう。第2幕の幕切れの約10分間は最高の音楽だというのに。CDに戻るが、一つ選ぶとしたら今の所この盤だろう。指揮とアラーニャはこれまでのベスト。ゲオルギューの音程がたまに狂うのが欠点で評価は「すばらしい」にした。実際、これ以上のCDが今後出てくる可能性は高いと思う。

    3 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2010/02/16

    演奏云々より、チェレプニンの「遠き王女のための前奏曲」の主要テーマが極めて美しくまた親しみやすいので大推薦。ロシア系の曲で名旋律というと人は大抵チャイコフスキーやラフマニノフを想起するが、私のベスト3は、ボロディンの交響曲第2番の第3楽章の主要テーマと、ムソルグスキーのホヴァンシチナの前奏曲のあの有名なメロディと、このチェレプニン。どれも親しみやすく美しい。ぜひ聴いてください。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 2 people agree with this review
     2009/10/02

    プッチーニのオペラはヴェルディを始めとする他のイタオペと異なり、芸術性や作曲技法、オーケストレイションが格段に優れているので、歌手よりも指揮や録音により重点を置いて評価したい。そういう意味ではCDではまずカラヤン盤、次いでメータ盤を採りたい。ただカラヤン盤は響きが柔らか過ぎ、メータ盤は迫力や勢いはあるが雰囲気に乏しいという人にはこのレヴァインのDVDをお勧めしたい。ちょうど両者の中間の指揮ぶりだからだ。ただし歌手はやや落ちる。マルトンの声量はドミンゴを遥かに上回るがヴィブラート過多。(ついでにいうといつも通りの大根役者)ドミンゴはバリトン出身だけに声質がテノール的でないし、高い音を避けているが他の歌手よりはさすがに良い。演出は豪華絢爛で明るく楽しい。なお、この曲は合唱が活躍するので実演で聴くと身体が震える程感動する!合唱はなかなか録音には入り切らないので是非とも実演で楽しんでください。

    2 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2009/09/28

    プッチーニのオペラは、ヴェルディを始め他のイタオペなどと比べて格段に芸術性が高く、またオーケストレイションも上手いので、指揮や録音にウェイトをより高く置いて聴きたい。特にこの曲の場合、タイトルロールをニルソン(カラスなど論外。人気の割にあんなに実力の伴わない歌手も珍しい。)に拘る必要はないと思う。そこで浮上して来るのがカラヤン盤とこのメータ盤の2枚。指揮はどちらかというとウィーンフィルの魅力もあってカラヤン盤を採りたいが、メータもオケがロサンゼルス響ではないせいか、いつもと違い、直截的な迫力や勢いが素晴らしい。歌手もリューを除けばこちらがやや上。と言ってもカバリエが悪いということでは全くなく、カラヤン盤のヘンドリックスが素晴らし過ぎるだけ。何しろテバルディを凌ぐ史上最高のリューなのだから。歌手が最も揃っているのはそのエレーデ盤だと思うが、もともと録音が古い上にCD化でオケの音が更に悪くなってしまった。なお、この曲は合唱が活躍するので実演を聴くのが一番!生だと合唱の部分を聴いただけで物凄い感動を与えられる。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 2 people agree with this review
     2009/09/26

    プッチーニのオペラはヴェルディなどと異なり指揮やオケの重要度が高いので、またこの曲はタイトルロールにさほど拘る必要もないので、カラヤン盤かメータ/ロンドンPO盤がベストだと思う。カラヤン盤はスケール雄大で豪華絢爛、響きも柔らかくしかもカラフルだが、時に柔らか過ぎ、カラヤン流のだらしないレガートが出てしまうのがマイナス。一方のメータはロス響でないせいか、カラヤン盤と正反対の速めのテンポと直截的な迫力、勢いが素晴らしいが、それで失ったものもある。さてカラヤン盤。タイトルロールを歌うリッチャレルリがヴィブラート過多、ドミンゴはバリトン出身だけに高音がここでもやや苦しいか。(因みに彼は実演では楽譜通りの高い音は出さず安全運転で低い方のメロディを歌う)ライモンディもリリックに過ぎる。素晴らしいのはヘンドリックスで、テバルディを凌ぐ最高のリューではあるまいか。一方のメータ盤はトゥーランドットはまあまあ。パヴァロッティは本来カラフ向きではないが素晴らしい美声、ドミンゴを遥かに上回る声量、そして自信から来る余裕がちょっとした節回しからも感じられ大変見事だ。ギャウロフの美声と威厳に満ちた歌唱、カバリエのリューも素晴らしい。結局の所指揮はカラヤン盤がやや上、歌手はメータ盤が上回るが、カラヤン盤のヘンドリックスは最高ということで簡単に甲乙はつけられない。これだけの名曲なのだから両方持っていて損はない。なおこの曲は合唱が特に活躍するので実演が一番! 合唱はマイクには入りにくい。

    2 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2009/08/14

    私はクラシック専門だが、知る限りの音楽の中ではクラシック以外の最高の音楽。というよりクラシックにももっと芸術性の低い音楽は山ほどある。当時人気を博していたクリムゾンやピンクフロイドなど論外だ。特に素晴らしいのは有名過ぎて馬鹿にされることもある「スーン」の部分。この部分は三部形式などではなく立派なソナタ形式だ。展開部から再現部に戻る所の何という天才的な音楽!コーダの和声進行や転調、最後の九つの神秘的な和音など、クラシックの最高の音楽(ブルックナーや晩年のR.シュトラウス)にさえ匹敵する!

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2009/08/07

    私はクラシック専門ですが、リレイヤーとこのアルバムは、クラシック以外で聴いたことのある音楽の中で最高の作品だと思います。というかクラシックにも芸術性の低い音楽は多いのです。(例えばモーツァルトの最高の作品は文字通り最高ですが、彼程つまらない作品を多く生み出した作曲家も珍しい)個人的にはリレイヤーの方が音楽的には更に上だと思いますが、アルバムとしての完成度はこちらが上。イエスファンでも「危機」が最高という人にはこのアルバムの素晴らしさは分からないのはないでしょうか。他のバンド、例えばクリムゾンやピンクフロイドのファンには余計分かりづらいでしょう。全盛期のイエスは芸術性が高過ぎたのだと思います。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 4 people agree with this review
     2009/08/06

    私はクラシック専門だが、このCDだけは特別だ。とりわけ有名過ぎて馬鹿にされることもある「スーン」の部分は本当に素晴らしい。メロディがとある有名な曲に似てるなどということもどうでもよい。この中間部はむしろソナタ形式の展開部に近い。(というかモーツァルトなどもっといい加減な展開部をたくさん書いている)再現部へ移行する部分の何という天才的な音楽!コーダに至ってはその天才的な転調や神秘的な和声進行がクラシックの最高の音楽(ブルックナーや晩年のR.シュトラウスの作品)にさえ匹敵する!当時、イエスは技巧に走ってしまい、音楽的には「危機」の頃に比べてだいぶ落ちてきたなどと言われたものだが、何のことはない。この作品の素晴らしさが受け入れられなかっただけの話なのだ。

    4 people agree with this review

    Agree with this review

  • 2 people agree with this review
     2009/08/03

    このハフナーは凄い!ことによると今までのベストCDかも。とにかく超個性的で、ライブならではの勢い、迫力を合わせ持った感動的な演奏だ。専門の指揮者は何をやってるんだと言いたい。リストもアルゲリッチのピアノ共々最高。ショパンも同じレベルの超名演で、アルゲリッチのピアノはデュトワ盤より自由奔放、録音も同盤よりマイクに近く、迫力や気迫が伝わってくる。ラビノヴィッチの指揮も表情やニュアンスが豊かでデュトワもクリュイタンスもフレモーも専門の指揮者は誰も及ばない。ただこの曲のみツィマーマンによる弾き振りの超超名盤があり、アルゲリッチ・ラビノヴィッチの名コンビをもってしてもさすがに遠く及ばないが。

    2 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2009/07/28

    「四つの最後の歌」は、R.シュトラウスの全ての音楽中最美の作品であると同時に、私の知る限り、この世でも一、二を争う名曲だと思う。ソプラノソロはヤノヴィッツが圧倒的な素晴らしさだが、カラヤンの指揮に抵抗のある人もいると思う。そこでセカンドチョイスとしてお勧めしたいのが、ロット/ヤルヴィ盤と、もう一枚がこのシャシュ盤である。ヤノヴィッツの美声には到底及ばないし、時にオペラティックになるのが惜しいが、オーケストラパートが素晴らしく美しい上に意味深い。この曲を愛する人には必聴のCD。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 5 people agree with this review
     2009/07/27

    評判のポリーニ盤だが、かつてライバル視されていたアシュケナージ盤の方が数段上だと思う。ルービンシュタインやフランソワは更に上。 バラード1番だけならホロヴィッツが最高。バラード全曲なら現在のところツィマーマンがベスト。テクニックも芸術性もポリーニとは格が違い過ぎる。もっとも今のツィマーマンならもっと凄い演奏が可能だが。ポリーニ盤は打鍵が強靭だし音楽的センスも全くないというわけではないが、ただそれだけで肝心の芸術性に欠ける。ただ曲がショパンで、ベートーヴェンのような次元の高い音楽ではないのでまだましか。

    5 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2009/07/25

    このオーケストラパートは凄い!メンゲルベルクとフルトヴェングラーを足して2で割らない。その位素晴らしい演奏を最新の録音で聴ける何という幸せ!ピアノソロもテクニックはもちろん、表現の幅の広さ、センス溢れる強弱と微妙なテンポの揺れ。どれをとっても過去のすべてのCDを凌ぐ。ショパン自身でさえ、オケはもちろんのこと、ピアノソロもここまでの演奏が出現するとは予想だにしていなかったに違いない。これはショパンのピアノ協奏曲を超えた一つの大芸術作品だ。ショパンの協奏曲を聴きたい人は他のCDをどうぞ。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2009/07/24

    これは私の最も好きな映像作品だ。巨匠ルネ・クレマン監督にもかかわらず、フランシス・レイが音楽を担当しているにもかかわらず、その難解さ故か一部の人を除いてほとんど話題にならなかった映画である。 かつてLDで出ていたものの、今回が初のDVD化だと思う。ところで今、難解と書いたが、冒頭に引用されるルイス・キャロルの言葉を踏まえて観ればそんなことはないと思う。ビー玉は「遊び」、すなわち人生の象徴であり、何回も登場する「お休み」という言葉はいとおしい人生に対して別れを告げる言葉となる。自分の死期を悟ったロバート・ライアンが自らチャーリー役を志願して生まれた映画らしい。ラストシーンには彼のそうした思いが込められているのかも知れない。秋のカナダの紅葉の美しさも印象的だ。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

Showing 31 - 45 of 81 items