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トロ さんのレビュー一覧 

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     2021/04/20

    キリスト教化して以降のヨーロッパでは(表向きは)悪徳とされていた同性愛だが、ギリシア時代は男女の恋愛よりも貴いものとされていたことを多くの文献から多角的に検証している。スパルタの強さの源も同性愛だったとは!類書もあるが、目配りの効いた本書の再版を望む。

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     2021/04/17

    運慶と並ぶ鎌倉時代を代表する仏師でありながら、運慶に比して書籍の少ない快慶。この本は収録されている写真も精緻で、解説も詳細である。高価ではあるが、快慶仏を愛する人は持っていたい書籍だ。

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     2021/04/17

    日本全国には様々な作家ゆかりの文学碑が存在するが、確か啄木の文学碑の数が一番多い筈。未だに人々の琴線に触れる独自の三行の短歌は魅力的で、私も幾つもの彼の短歌を覚えている。だが、啄木の魅力は短歌だけではない。大逆事件等に衝撃を受け、短い生涯の晩年には「時代閉塞の現状」等、明治時代の知識人としては刮目すべき評論も遺している。また、赤裸々に綴られた「ローマ字日記」のように、昭和以降の文豪ならば、遺族や関係者への配慮から公にされないであろう文章も公開されている。小説や書簡も収録した彼の全集が、古書でしか入手出来ない状況は寂しい。

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     2021/04/16

    ルネサンス文学の傑作。中世人特有の心性と、いつの時代でも変わらぬ人間模様の機微の双方を、様々な物語から味わえる。ペストを避けて田舎に引きこもった男女が、各々物語をするという設定も、コロナ渦の現代では身近に感じられて再読したくなる。活字が小さくても苦にならない方には、訳が同一の3分冊文庫版が廉価でお薦め。

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     2021/04/16

    29歳で国家警察に凄惨な拷問で虐殺され、魯迅も哀悼した小林多喜二。
    その伝記としては、プロレタリア作家としての戦友でもあった手塚英孝の著作が価値を失うことはない。しかし多喜二の母校でもある小樽商大で教鞭をとられていた著者は、多喜二ゆかりの地の利を活かして、拓殖銀行小樽店勤務までの小樽時代の記述をも丹念に調べている。その後の東京時代も含め、多喜二について更に理解を深めさせてくれる本である。

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     2021/04/16

    百年戦争についての日本人の著者によるものとしては、刀水歴史全書の本が現在品切れのようなので、この本が最も全体像に目配りがきいた本としてお勧めできる。

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     2021/04/16

    十字軍についての本は随分と多く刊行されているが、この本はキリスト教国とイスラム側双方からの原典史料も豊富に紹介し、解説も行き届いており、まとまった十字軍関連の書籍としては最も良著の一つだ。現在品切れのようなので再版されるよう望む。

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     2021/04/11

    「聖王」と呼ばれるルイ9世の1000ページを優に超える詳細な伝記が、翻訳で読めるのは本当に有難い。中世史の啓蒙書で名著が多い作者の筆致は行き届いたもので、ルイ9世や同時代を知るための得難い本である。最近はこのように詳細で本格的な歴史書の刊行が殆どなく、寂しい限りだ。

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     2021/04/11

    現代でも映画やアニメ・劇画・ファンタジー小説等の題材の源となっている本作を、翻訳とはいえ、原典で読むのは格別の味わいがある。トロイア戦争の英雄伝説の源を、文庫で手軽に購入できてお薦めである。

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     2021/04/10

    デンオンのクラシックCDでも多くがジャケットに使用された彼の絵は、ルネサンス絵画等を咀嚼した独特の世界で、一度見たら忘れられない個性を持つ。夭折した天才画家の未亡人も参画するこの本は、有本を識る格好の本である。

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     2021/04/10

    多大の収益を得ている企業が「内部留保」なる言葉で済ませているいびつな労働分配率なるものを、剰余労働の分析から考察した古典。世界的に貧富の格差が拡大している現代では、未だにマルクスから学ぶことはあると思うが、「資本論」は長大で、冒頭の商品から読み進めるにはある程度の覚悟や道案内が必要。マルクスの盟友エンゲルスによる当著のマルクス経済学入門書としての価値は不滅である。翻訳はトロツキーの翻訳研究でも実績のある人の手になるもので読みやすい。

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     2021/04/10

    第一次戦後派の主要作家である著者の代表作。軍隊の内務班の日常生活から帝国軍隊の非戦争時の日常を描き、刊行時にはベストセラーとなった本。実験的な文体の作品も多い野間の作品としては珍しく、作者本人も広く読んでもらうことを意識して書いたというだけに文体ストーリー共に読みやすい。戦争体験が遠くなってしまった現代でこそ読まれるべき小説だと思う。

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     2021/04/10

    副題どおり、戦国ドラマや小説等での梟雄イメージの強い松永久秀像が、いかに脚色されたものであるかを、一級史料の分析から明らかにしている。歴史書に時折みられる、単なる思い付きで突飛な珍説を展開する本とは、一線を画す本である。松永久秀に対する認識を改めさせてくれる刺激的な好著。

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     2021/03/14

    両曲とも、モダンな20世紀の曲を意識させるような演奏とは対照的な、美しいお洒落な演奏。最高傑作まではいかずとも、カラヤンの隠れた名演の一枚だと思う。

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     2021/03/14

    クリップスは在世の録音当時も、現在も過小評価されている指揮者ではないか?適度に趣味が良く、過激な演奏スタイルではないので、人気はないようだが、残されている録音はどれも素晴らしいと思う。デッカが契約延長しなくても、このモーツアルトやベートーヴェンが残されたことに感謝したい。

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