デカメロン

ボッカッチョ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309206042
ISBN 10 : 4309206042
フォーマット
出版社
発行年月
2012年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
769p 23×16cm

内容詳細

ペストが猖獗を極めた十四世紀イタリア。恐怖が蔓延するフィレンツェから郊外に逃れた若い男女十人が、おもしろおかしい話で迫りくる死の影を追い払おうと、十日のあいだ交互に語りあう百の物語。人生の諸相、男女の悲喜劇を大らかに描く物語文学の最高傑作が、典雅かつ軽やかな名訳で、いまふたたび躍動する。

【著者紹介】
ボッカッチョ : 1313年、イタリア、トスカーナ生まれ。ダンテ、ペトラルカと並び、ルネサンス期を代表する文学者。1327年頃から父親が経営を任されていたバルディ銀行ナーポリ支店で見習いを始めるが、実業より文学に情熱を燃やす。ナーポリ宮廷に出入りする機会も多く、宮廷に集う知識人や学者と親しくなって古代の古典文学を学ぶ。1340年頃、ナーポリを離れフィレンツェに戻る。ナーポリ滞在時から詩や散文の執筆を開始、1336年頃に『フィローコロ』、1343年頃に『フィアンメッタ夫人の哀歌』など、次々に文学作品を発表する

平川祐弘 : 1931年、東京生まれ。東京大学名誉教授(比較文学比較文化)。著書に『東の橘西のオレンジ』(サントリー学芸賞)、『ラフカディオ・ハーン―植民地化・キリスト教化・文明開化』(和辻哲郎文化賞)、『アーサー・ウェイリー―『源氏物語』の翻訳者』(日本エッセイスト・クラブ賞)ほか。訳書に、マンゾーニ『いいなづけ』(読売文学賞・日本翻訳出版文化賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ルネサンス文学の傑作。中世人特有の心性と...

投稿日:2021/04/16 (金)

ルネサンス文学の傑作。中世人特有の心性と、いつの時代でも変わらぬ人間模様の機微の双方を、様々な物語から味わえる。ペストを避けて田舎に引きこもった男女が、各々物語をするという設定も、コロナ渦の現代では身近に感じられて再読したくなる。活字が小さくても苦にならない方には、訳が同一の3分冊文庫版が廉価でお薦め。

トロ さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希 さん

    ペストが蔓延する都市を離れた男女によって10日間に渡り語られる100の物語。そこには死をもたらす大災厄が身近に訪れたとき、いかに生への歓喜を感じずにはいられないかという想いが見られました。滑稽な物語は死への対抗であるのでしょうが、ただそこにおさまらない何かがあるだけでなく、何処か冷静に語る空気を漂わせているのが興味深いところです。面白い物語から恋愛譚、物哀しい話まで様々な語りを堪能しました。何にせよ700ページ超えで2段組、凄いボリュームです。

  • misui さん

    ペストが猖獗を極める都市を離れた男女十名が十日間に渡って繰り広げる全百話の物語。その特異な状況と枠物語の結構、それから猥褻で滑稽な物語の数々を見ると、これが身近に迫る死への対抗的な手段であってやっぱ物語の力ってスゴイな…などと考えていたものの、どうもそういうお利口なところに収まらない部分が時に作者の冷徹な視線を感じさせる。もちろん現代日本とは価値観も全然違うのだけど。ともあれ2段組で700頁超の大ボリューム、堪能しました。

  • ぐるぐる244 さん

    【図書館】ペストが猛威をふるうフィレンツェを離れて、男女10人が10日間語った百物語、という基礎知識さえなかった。まえがきに書かれる当時の街の様子を、どうしても今と比べてしまう。いくつかの拾い読みで時間切れ、返却。ところで私が読みたかったのはカンタベリー物語だった。

  • 本とフルート さん

    ところ狭しと書き込まれた面白おかしいフレーズに、再三笑い声を立ててしまった。鋭い教会批判をはじめ、ルネサンスの人文主義をこの身で感じられる。勉強の合間に読むつもりが、気づいたらデカメロンを読む合間に勉強をしていた。私の時間を返して欲しい。また、カンタベリー物語や神曲をはじめ、様々な古典にも興味が湧いた。やっぱりイタリア語もできるようになりたい。

  • みにゃー さん

    クッソ重かった(物理) 軽妙な語り口、上手い訳で面白かった。内容はほぼエロ本だが、額の部分の爽やかさがすごいギャップで良い。最後の物語のオチで急に文句言い出すの何事かと思った。 なんでガレオット公なのかわからない

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ボッカッチョ

1313年、イタリア、トスカーナ生まれ。ダンテ、ペトラルカと並び、ルネサンス期を代表する文学者。1327年頃から父親が経営を任されていたバルディ銀行ナーポリ支店で見習いを始めるが、実業より文学に情熱を燃やす。ナーポリ宮廷に出入りする機会も多く、宮廷に集う知識人や学者と親しくなって古代の古典文学を学ぶ

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