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だーいし さんのレビュー一覧 

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     2021/03/19

    少し変わった母と子どもの関係を、子ども目線で描いている小説。子ども目線のため、習っていないような難しい漢字は全てひらがなに開かれているのが視覚的にも面白い。

    母の影と書いて”おもかげ”と読ませるタイトルからも分かる通り、不思議な、独特な、奇妙な、チャイルディッシュな、クリーピーな…どの言葉が適切か上手く言い表せない形容し難い言語感覚なら圧倒される。

    年齢を重ねるにつれて少しずつ察していく「いっていい?」という言葉も、無垢な子どもにとっては全く違うものになってしまう。

    何かを知ることは成長とも言えるが、汚れることとも言える。
    成長の過程で取り零してしまったものを痛感させられると同時に、1人の少女が不器用にぶつかりながら、時には失いながらも少しずつ大人になっていく成長記録を垣間見たような気持ちになった。

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     2021/03/19

    概要欄にもまさに“読む”ベスト・アルバム。本棚よりCDラックに収納して、音源や歌詞カードなどと合わせて楽しみたい本。

    『深海』が大好きなのだけど、この本には深海が生まれる時のエピソードやレビュー的なものが筆圧高く綴られてますます『深海』が好きになった。もちろん他の楽曲も。

    自分が知る時には既にモンスターバンドだったミスチルが、まだヨチヨチ歩きをしていた頃のエピソードはノンフィクションでありながらも、なんだか出来の良い小説を読んでるようで不思議な感覚になる。誰もが一度は子どもだった、という当たり前のことを思った。
    そしてモンスターバンドの座に胡座を掻くのではなく、最新作『SOUNDTRAKS』でも歩み続けているのが本当に凄い。このバンドの好奇心や探究心に少し畏怖すら感じる。

    読む→聴く、または聴く→読むの幸福な循環が止まらなくなってしまう。

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     2021/03/15

    映画化もされた吉田修一の作品。
    読んでいて静かに、そしてたしかに心拍数が高くなるのが分かります。それは恐怖や気味悪さが主成分ですが、よくよく感情と向き合ってみると、人には言えないようなドス黒い悪い好奇心だったりも。
    「絶対に行っちゃいけないと知りつつも、親に黙って行ってしまう」ような小さな興奮とそれを隠すための冷静さ。擬似体験だからこそのエンターテイメントとしても秀逸です。

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     2021/03/13

    同タイトルでアルバムを出すほど、バンドのなかでは重要な一冊。涙のような凹凸が印刷された装丁も面白い。

    今までの尾崎世界観のなかで一番裸に近い文章だった。
    感情の起伏が丁寧に伝わってくる。何気ない日常を宝物に見せてしまうのが上手い。

    文章を書いてるはずなのに本当に音楽が好きなんだなとも伝わってきた。
    「ないからこそ、ある」瞬間に数多く出会い、新鮮な気持ちになる。

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     2021/03/12

    昨年はヒグマの目撃件数がここ数年で最も多かったというニュースを見た。
    この本は北海道で実際に起こった最悪の獣害事件を書いた小説だ。どれだけテクノロジーが進もうとも野生動物の前ではただのエサに過ぎないんだと読みながら絶望した。
    読書中、喉の渇きに気がついて、心を落ち着かせるように一気に飲んだ天然水は何の雑味のなく美味しくて、改めて自然の尊さを知った。
    自然の、生き物の、ヒグマの色々な面に気付かせてくれる本。

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     2021/03/12

    力が入らなくなって鳥肌が止まらなかった。
    感情がぐちゃぐちゃになる。簡単には語れないけれど、昨今様々なニュースを見ていても、大人と子どもの線引きなんて無意味なのかもしれない。

    こんなことに巻き込まれる人がいるなら、少年法はもう不要だと思う。いろんな人に腹が立った。普段あまり考えないことを考えさせてくれる本。

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     2021/03/12

    捲るタイプの宝箱だ。ページを開いていくほど新しい情報が次々に出てくる。
    高校生からずっと好きなバンドだったけれど、実は全く知らないことばかりだったんだなと軽くショックを受けた。

    思ってることは口に出してこそ本当の意味で”思ってること”になる。そうして赤裸々の状態で他人と接触することは何かを生み出すきっかけになっていく。
    インタビュー形式で書かれた『バンド』を出版し、全裸の状態でバンド内での交流、さらには読み手からの感想と出会っていったクリープハイプが、もっと良いバンドになることは明白だ。

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     2021/03/12

    『君の膵臓をたべたい』は恋愛小説として書いたつまりはないと語っていた住野よる初の恋愛小説。

    あれを恋愛としてみないなら、住野よるが書く本当の恋愛とはなんだろうかと逆に焚きつけられた。

    高校生のカヤと違う世界に住んでいて会話をしたり触れたりすることはできるが爪と目だけしか見えないチカの触れ合いが描かれている。

    お互いの世界や価値観が凄まじく違う2人が言葉でも文字通りの触れ合いでも、仲を深めていく様子はとても刺激的。脳裏でしか映像化できないからだ。本だからこその表現方法で、その世界に飛び込んでいくような没頭感が新鮮でどこまでも奥行きを感じる。

    またこの作品はロックバンドTHE BACK HORNと共作になっており、初回限定版には新曲5曲入りのCDが付いてくるのも嬉しいし、お得感がある。
    本だけでなく音楽でも小説の世界を体験することができる新しい読書体験。

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     2021/03/11

    娘が生まれたことがきっかけで読んだネットで話題になっていた本。
    性教育という口にするのも躊躇ってしまうような、重く難しいテーマをポップなマンガを用いて分かりやすく読みやすく噛み砕いてあり、とても入りやすかった。

    自分が親にしてもらったことや、これまで自分が生きてきた道はベストと勝手に思いがちだけど、こうして正しい知識を知っていくと、実はそうとも限らないと学んだ。

    周囲には男子が多い学生生活を送ってきたため、わりとホモソーシャルで生きてきたが、娘やこの先に出会うかもしれないLGBTQの方を思うと、スマホやパソコンと同じく、考え方を常にアップデートさせていかなければいけないと気付かさせてくれた本。

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     2021/03/11

    関ジャムでお馴染みのいしわたり淳治のエッセイ集。
    音楽についてはもちろん芸人がバラエティー番組で発した何気ない一言からCMや広告での言葉、普通に生活をしていたら気にも留めないような何でもないワードをあらゆる角度から考察していて本当に面白い。同じものを目にしているはずなのに言葉のプロはこんなにも深くまで見えているのかと驚愕。その感性に心の新しい扉が開けられるような心地よさを感じる。

    一編がとても短く、まるで四つ打ちダンスミュージックのような疾走感を持っていて更にキャッチャーさがあるため、とにかく読みやすい。
    ”筆が乗る”感覚になると、ページを捲る手が止まらなくなってしまい、目的に着いたの電車を降り損ねたことが一度あった。

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