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Dewurich さんのレビュー一覧 

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     2016/04/06

    マルクスは現状かろうじてピアノ伴奏歌曲で多少名を知られている作曲家のように思いますが、彼の発想はむしろ管弦楽を得た時に最高の魅力を発揮するのではないでしょうか。マルクスの管弦楽曲には天上的な美しさがありますが、歌曲も管弦楽版の方が魅力的に聴こえます。Rシュトラウスの歌曲の場合はピアノ伴奏版がオリジナルの作品についてはピアノ伴奏版の方がずっと良い曲に聴こえるのですが、それとは対照的です。
    最後の3つの合唱曲は後年に他人によってオーケストレーションされたものらしいく、映画音楽的な派手さと俗っぽさを多少は感じなくもないですが、ここでもマルクスの音楽と管弦楽の相性の良さが十分に発揮されており、この上なく感動的な音楽となっています。

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     2015/12/27

    マズアのブルックナーは以前から気になっていましたが、訃報を期に購入、聴いてみると期待を遥かに上回るものでした。力ずくの乱暴さがほとんど無く、常に丁寧に練り上げられた音楽作りがなされ、それでいて必要充分な迫力がある。ブルックナー演奏史に残るべき素晴らしい演奏だと思います。

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     2015/10/22

    ヴァインベルクのいわゆる戦争三部作のうち、17番と19番はフェドセーエフの初演ライヴ盤を購入していたので聴いていた。18番もフェドセーエフ盤が出ていたような気もする(?)が買いそびれていつの間にか入手不能になり、この盤でやっと聴くことが出来た。20世紀中葉以降において「交響曲」は既に時代遅れなジャンルとなったかもしれないが、「20世紀の交響曲史」のようなものを考えた場合、ヴァインベルクはハルトマンやショスタコーヴィチとともに外せない存在だろう。特にショスタコ亡き後の時代の「戦争三部作」に代表されるヴァインベルク後期の交響曲はショスタコよりもやや後の世代から見た20世紀の歴史ドキュメントとしての交響曲の総決算のような趣がある。演奏も悪くない。

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     2015/10/21

    マルクスの作品が実に美しい。1919年という作曲年を考えると少々時代錯誤でお気楽な曲調ですが、ムード音楽のような享楽的で甘ったるいロマンに満ちた幸福感に浸ることが出来ます。第一次大戦終結とオーストリア革命による開放的なヴィーンの雰囲気が反映されているのかもしれません。(*あくまで個人の感想です)

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     2015/08/18

    なかなか素晴らしい演奏だとは思いますが、さすがに「実り」はノイマンやターリヒにはやや及ばないと感じます。オケがチェコ・フィルやベルリン・フィルのような一流ならまた違ったのかも…?。

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     2015/04/26

    ヴェレスの交響曲は全て第二次大戦後に書かれているものの、1〜4番は後期ロマン派様式の調性音楽で、ブルックナーの厳しさにマーラーの甘美さを加味したような魅力的な作風となっています。但し3番、4番はより近代的な風味が加わり、長さもコンパクトにまとめられています。5番は過渡期、6〜9番は無調で、こちらはヘンツェの若い頃の交響曲に似ているようにも感じます。
    7年ほど前にバラ売りの1番と8番、2番と9番の2枚のレヴューを書きましたが、長年聞き込んでみると後期の無調作品にもそれなりの魅力が感じられるようになりました。

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     2015/04/02

    シューベルトの精神の神髄を聴き手に伝える演奏だと思います。また、素直に番号順、作曲順に収録されているのが良いです。シューベルトが晩年に向かって成熟して行く道程を追って行くことが出来ます。意外にこういう素直な収録順になっているシューベルトのピアノソナタ全集は少ないんじゃないでしょうか。

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     2015/01/25

    クレンペラーはヒンデミットの指揮を悪く言っていたらしいですが、これを聴く限り、大規模な曲を見事にまとめ、よけいな味付けはせずに曲の良さをストレートに引き出した好演だと思います。

    7番のアダージョのクライマックスが打楽器の一切入らない純正ハース版仕様なのも新即物主義者ヒンデミットらしいかもしれません。フィナーレの終盤で急激に音質が籠るのが残念。

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     2014/10/27

    いままでL.グラスの交響曲ではトドロフ指揮プロヴディフ・フィルのものが比較的入手しやすかったと思います。
    トドロフのものは4番しか持っていないのですが、それを聴く限り録音は悪く、オケの技術的水準も今一に感じました。ほかにマーチバンク指揮南アフリカ国立放送協会響の5番と6番CDもあり、こちらは曲の良さを味わえる程度には良い演奏、録音でしたが交響曲全集にはなっていなかったと思います。
    この新しく出たライスキン指揮ライン州立フィルのCDは録音、演奏ともに水準以上で、曲の良さを十分に味わえます。全集の完成が楽しみです。

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     2013/04/10

    ドレーゼケは一部でヴァーグナーの後継者にしてRシュトラウスの先駆者の如く言われている作曲家ですが、個人的感想を言えば、ヴァーグナー的オーケストレーションと音楽語法を用いつつも内容的にはハイドン〜ベートーヴェン中期的な健全な力強さを表現した作曲家であり、ここに納められた両曲もドレーゼケ的退屈さの典型です。特に第4交響曲はマーラーの10番よりも後に書かれたとは信じがたいほどの健全でアッケラカンとした音楽です。あえて良く言えばRシュトラウスの「ドン・キホーテ」のような乾いたユーモアがあるといえるかもしれません。が、決して20世紀新古典主義の先駆などではありません。
    つまりドレーゼケは19世紀後半の作曲語法を身につけつつも精神的には啓蒙主義18世紀的な人間なのであり、ラフ、ライネッケ、ブルッフ、ヘルツォーゲンベルク、ラインベルガーにもあったような、繊細に揺れ動くドイツ・ロマン主義精神を微塵も感じさせません。不安に揺れ動く近代社会において泰然自若とした健全精神を保ち続けたドレーゼケはまさに侍であるといえましょう。
    音楽的にはこのような健全な退屈さに支配されたものですから、19世紀ドイツロマン派無名音楽のマニア以外の方は購入を避けた方が賢明と思われます。私も老人になればこれらの曲の素晴らしさが分かる時が来るのかもしれません。
    ちなみにジャケットの絵画は19世紀ドイツの画家ヴィルヘルム・フォン・カウルバッハ(1805-1874)によるものだそうで、このあたりcpoらしい粋な配慮が感じられます。

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     2013/02/07

    ネーメ・ヤルヴィでグラズノフの交響曲の素晴らしさを知り、その後フェドセーエフとセレブリエールの全集を購入しましたが、個人的感想ではヤルヴィ、フェドセーエフは曲によって出来、不出来、というか相性の違いがあり、セレブリエールは全体的にいまいち(個人的に好みでないと言う意味です)でした。
    このポリャンスキー盤を聴き、やっと理想的な全集に回り逢えたと言う思いです。7番がポリャンスキーでないのが残念。申し訳ありませんが尾高さんの7番はヤルヴィ、フェドセーエフに比べ感銘が薄かったです(まあ、あくまで個人的感想ですから…)。

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     2012/10/11

    今のところ商品情報に書かれていないので、ブックレット及びケースに書かれている情報を参考に使われている版を書いておきます。
    1番:ハース版リンツ稿 2番:ハース版 3番:レティッヒ版(改訂版) 4番:ハース版 5番:原典版(おそらくハース版) 6番:原典版(おそらくハース版) 7番:グートマン版(改訂版) 8番:ハスリンガー版(改訂版) 9番:原典版(おそらくオーレル版) テ・デウム:記載なし(ノヴァークによる原典版は録音時には出版されていないのでおそらく改訂版)
       アンドレーエの飾らない芸風はブルックナーと愛称が良いようです。

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     2012/09/06

    5番と6番はマリピエロの中期、新古典主義音楽の様式によるものですが、ストラヴィンスキーの新古典主義音楽のようなニヒルに乾いた冷たい音楽ではなく、歌心にあふれた音楽です。後期に属する8番と10番は調性感が希薄で仄暗い雰囲気がヴァインベルクやボリス・チャイコフスキー等の戦後ソ連音楽を思わせるのは演奏しているのがモスクワ交響楽団だから…?

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     2012/09/06

    イタリア印象派スタイルの「海の交響曲」と、その香りを残したまま新古典主義音楽に移行した3番と4番。いずれも美しい音楽で、20世紀における交響曲の傑作と言えると思います。

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     2012/09/06

    マリピエロの初期はレスピーギやプッチーニと同系列の「イタリア印象派」とも呼べる作風ですが、質の高さで両者に劣らず、音楽内容の飾らない誠実さでは上回るかもしれません。

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