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エンリーコ さんのレビュー一覧 

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     2013/05/25

    この曲の演奏で最も感動を覚える。この時期のサザーランドは、La Stupendaそのもので、声の響きの強さと技巧の冴えが、極めて高いレベルで両立しており、言葉も後年と比べると遥かに明晰である。何より、終幕の”Ah! sento, o mio bell’angelo”まで役に没入た感動がある。ナポリ版の付け足し感を覚えず、必然性すら感じる。ライモンディも、極めて熱情的に歌っており、陳腐な台本に真実味を与えてしまった。マッツォーリは、地味ながら実力は確かで、この役の歌唱で最高の出来。ザナーシは日本では過大評価されているが、ここでの歌唱は彼の最上のものであり、蓋し最高のPuritani quartettoであろう。
    セラフィンの指揮も、スタジオ録音(カラスの清教徒や夢遊病は重すぎて、曲の良さを殺してしまっている。)とは別人のように自然な呼吸と流れが感じられ、良く歌うが要所は絞められて非常に素晴らしい。パレルモの老聴衆が、「セラフィンこそ最高の指揮者だ」と言っていたのを思い出す。

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     2013/05/25

    この曲だけでなく、イタオペのライヴ録音史上、最も素晴らしい演奏として有名なもの。シミオナートの神がかった歌唱は、オペラ界の人間国宝を超えて世界遺産級。もしかしたら、20世紀のオペラ史上、最も偉大な歌唱かもしれない。オリヴェロの題名役も素晴らしく、2幕でのシミオナートとの二重唱の凄まじさは、さしもの熱狂的なナポリの聴衆も、圧倒された様子が窺える。
    ロッシの指揮は、歌手を導き盛り上げながら、ドラマ性を極大まで表現しており、名匠の棒としか言いようがない。コレッリは、その声楽能力を発揮しつつ、羽目を外さずドラマに貢献している。バスティアニーニは、彼の不器用さが出てしまった。タデイなら完璧だっただろう。

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     2013/05/25

    DGのセラフィン盤は、バスティアニーニのルーナを聞く分には最高だが、他のキャストの出来は、バスティアニーニのレベルに達していない。ここでのステッラとベルゴンツィは、DG盤よりも遥かに調子がよく、ステッラについては彼女のベストと言っても良い出来。ベルゴンツィもよりSquilloな響きで、バスティアニーニの相手役として勝負できている。この役でMETデビューした直後のシミオナートも気合十分で迫真の歌唱。バスティアニーニも、セラフィン盤ではあまりに美声に傾き勝ちであったが、ライヴらしい勢いが好ましく、バスティアニーニのライヴでのルーナでは、最も出来が良い。主役歌手の総合点では、この曲の最高の演奏と言える。
    クレヴァの指揮は、素っ気ない感じもするが、緊張感に富み一気呵成に聞かせる。合唱は相変わらず酷く、セラフィン盤とは比較にならない。音質は、MET Broadcastの日の録音なので、当時の水準よりは良い。

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     2013/05/06

    RicordiのLPとCD、MercuryのLPで聞いているが、バスティアニーニの最高の遺産の一つとして、「ルチーア」の名盤の一画を占めている。バスティアニーニは、巷間言われているようなヴェルディよりも、ベルカント物に最高の相性を示していると思う。バスティアニーニが最初に決定的な成功を収めたのも、フィレンツェでのこの役だった。とにかく何をどう歌っても、エンリーコ役に求められる芯を外さずに最大限の効果を引き出している。スコットは高水準だが、ステーファノはメロメロで聞くのが辛い。

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     2013/05/05

    チェルクェッティの最高の遺産と言うだけでなく、ソプラノによるヴェルディ歌唱の最高峰に位置する名唱だと思う。第1幕の登場のシーンから、その力みのない自然さと、充実した響きの純度で耳を欹てずにおかない。音楽が熱を帯びてくるに従い、雄大さを感じさせる歌唱へ羽ばたく様は、何度聞いてもワクワクする。Boleroでの技巧の冴えと高音域まで斑のない音響も、完璧と言うほかない。ロッシ指揮のオーケストラと合唱も、作品への共感を強く感じさせ、頗る感動的である。モノラル録音だが、放送用のため音質はとても良い。共演のオルティカは、残念ながら二流の域を出ない。タリアブーエは衰えが明らかでハスキーな音色になっている。クリストフは何を歌っても同じ調子だが、場違いな感じが強い。

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     2013/05/05

    シエピのソロ・アルバムとして最高の一枚。ロッシーニの2曲が特に優れており、特にドン・バジリオのアリアの後半の疾走感は、絶頂期のホロヴィッツを彷彿とさせる技巧の冴えが凄まじい。CDでは、25年以上前からMolodramはじめ様々なレーベルから発売されているが、今回のOrfeo盤が最も音が良い。

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     2013/05/05

    商品紹介にもあるが音は悪い。デル・モナコとバスティアニーニは、強力なキャスティングのミトロプーロス指揮でも歌っている。例によってロッシ・レメーニは残念な下手さだ。それでも、ここでのバスティアニーニの歌唱は、ジャケットの写真通り絶対君主として超絶している。アリアや二重唱での魅力もさることながら、”O Sommo Carlo”のアンサンブルでも完全に場を支配している。デル・モナコも必死で対抗しているが、バスティアニーニの前では影の存在でしかない。バスティアニーニ・ファンは必聴。

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     2013/05/05

    デル・モナコの数ある「エルナーニ」録音の中で、最も音が良く、絶頂期にあるデル・モナコの調子も非常に良い。プレヴィターリの指揮も、初期ヴェルディらしい勇壮さと推進力に富む音楽を作り出していて、この作品の最高の演奏と言っても過言ではないのでは。しかし、この録音の白眉はシエピのシルヴァで、彼のヴェルディ歌唱の最高の遺産だと思う。あまりに上手く声も良いので、「不幸な老人」の姿は希薄だが、”Lo vedremo, veglio audace”の二重唱など、憎らしいばかりの表現の巧みさで聞かせる。伴奏との一体感は、秀でた音楽家であることを証明であろう.

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     2012/07/07

    デル・モナコの歌唱自体は、エレーデ指揮のDecca盤(デ・パルマのカッシオが最高)、HNKライブ、音質を度外視すれば、1954年のヴォット指揮のスカラ座ライブなど、さらに素晴らしいものがあると思います。それでも、このカラヤン盤が残された意義は大きいです。現時点でも優れたレベルにある録音のおかげで、デル・モナコが「過去の歌手」扱いされず、「オテッロ」歌手としてevergreenな存在でいるのだと思います。

    デル・モナコを「素人の発声法」と書かれている方がいるのは、驚きですが、声楽を勉強した方が書かれたとは思えませんし、素人の意見だとしても、あまりにmisleadingではないでしょうか?

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