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0 people agree with this review 2020/01/12
総括:全12曲計45分の心地よい時間を与えてくれるラテンフォーク系中心の至高のサウンドが詰まった楽曲アルバム「Sublime」 去年2019年9月に、NPRのAlt.Latinoの 「Music For Fall: Dayme Arocena, Devandra Banhart And Alex Cuba」 という放送回で、 このAlex CubaとCubaのレジェンドシンガーソングライターPablo Milanes のデュエット曲「Hoy Como Ayer」 が紹介されているのを聴いて、心に響く美しいハーモニーの曲だな、 と印象に残ったんだけど、 年が明けてから、ふと思い出して、 それが収録された昨秋発売のこのアルバム「Sublime」 を入手。 で、お目当ての曲「Hoy Como Ayer」は、 アルバムを締め括る最後の12曲目で…先ずはそれを聴くと、 やはり 「Sublime」というアルバム名が意味する、崇高な雰囲気、至高のサウンド …っていう、そんな大袈裟な表現に、 名前負けしてない美しい至高の1曲だな、と改めて思ったり。 で、 1曲目から順番に聴くと、 1曲目「Yo No Se」は、「Hoy Como Ayer」とは全然違った毛色の、 ノリノリなJazzPop調が心地いい印象… 相対的にゆっくりなJazzベイス音を基調に、 歌詞リズムは畳み掛けるような16ビート系、 その他ラテンパーカッションのサウンド等が何種類か折り重なって… みたいな…聴いていて、適度にテンションが上がる、 掴みはOK!的な、心地よく駆け抜ける系な2分半、な収録曲第1曲目… で、2曲目「Cantando de Alegria」は、 出だしは落ち着いた感じのギター音が基調だけど、 途中からラテンのパーカッションリズムが合わさってきて、 一気に華やかな幸せな雰囲気が溢れだす印象… って感じで、 ラテン音楽要素が多めの曲、 少なめまたはシンプルな洗練さを究極的に昇華させた系の曲、 と色々とバリエーションがあって楽しめ、 でも全体的に共通しているのは、 歌声も楽器演奏部分も、聴いていて、心地いいサウンド、 ってことに、結局は、なるのかな、と。 で、「Hoy Como Ayer」はPablo Milanesと一緒に歌ってるけれど、 他にも何曲か、 Cubaのmusicianやメキシコやドミニカ共和国のシンガーソングライターとコラボしてる曲が収録されていて、 その中でも、 10曲目「Y Si Manana」は、Cubaのレジェンド歌手でdancerのOmara Portuondo とデュエットしていて、最初、何も知らずに聴いていたんで、 歌声を聴いて、おぉ!と驚いたり、 そういうレジェンドmusicianとコラボしつつ、 一方で新鋭の若いmusicianともコラボしてる曲があったり、 そんな部分も含めて、色々と興味深く聴けて、 この全12曲計45分の心地よい時間を与えてくれるラテンフォーク系中心の楽曲アルバム、 今後も繰り返し何度も何度も楽しめそうで、入手した甲斐があった、 と満足しています。
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1 people agree with this review 2019/05/17
2019年1〜3月に放送されていたアニメ「荒野のコトブキ飛行隊」(全12話) のOP曲「ソラノネ」 と、自分はゲームやらないんで無縁だったけど、 このアニメのアプリケーションゲーム版 「荒野のコトブキ飛行隊 大空のテイクオフガールズ!」 の主題歌「カゼノワ」 という2曲と、夫々の歌なしのInstrumental版…という計4曲収録のシングルCD。 各曲の印象としては、 「ソラノネ」は、 Jazz Rock系で賑やかで華やかな曲、で、 Jazz要素はピアノ部分も管楽器パートも打楽器パートもラテンJazz風味 またはアフロキューバンJazz風味って感じかな、 そこに、Rockなエレキギター音やウッドベイス…あとEDM系の装飾音も… ともかく、賑やかさ華やかさとカッコよく駆け抜ける疾走感、みたいなのが売りの曲、 なのかな…あとはやっぱ、曲冒頭部分での、 口笛音みたいなアレでの、ベタかも知れないけど、荒野感、っていうのの音演出、 みたいなアレはインパクトあって印象深いよね…。 あと個人的に気になったのは、ドラムスのビートは曲全編に渡って入っているけど、 曲冒頭部分と一番最後の部部だけ、掌で叩くコンガかボンゴか分からないけど、 その手のパーカッションの音が入っていて、それが耳に印象に残ったから、 ラテンJazz風味って感じたわけだけど、 それの演奏は誰が担当したのか、歌詞カードには記載がなかったんで…、 誰かが演奏したのかEDM的なサンプル音源で、曲中に装飾音として組み込んだのか、 どっちなのかな…と、そんなことも、ちょっと思ったり。 で、「カゼノワ」は、 激しいめのRockビートを軸に、 PopなEDM系の音装飾を重ね合わせて、 あとピアノの音もさり気なく背後に混ざっていたり混ざってなかったり… 曲の夫々の場面で効果的にそんな音も重ね合わさっていて… 全体として、力強くカッコいいと同時にPopな爽快感も感じる…みたいな印象の曲… …歌詞内容的には、どちらも、 前向きに生きていこう、という気持ちや、未来への希望とか、夢に向かって、 みたいな気持ちを歌い上げている感じで、 聴いている人達に対しても、応援歌的な意味合いがある… ポジティブさは、好印象、ではあるよね… 2019年1〜3月に放送されていたアニメで、 偶々自分が視ていた作品の曲の中では、この「ソラノネ」は、 3番目くらいに印象深くインパクトも大きかったんで、 買ってもいいかな…と思って…アニメ全12話の放送を視終えてから、 4月に入ってから注文して、 かつ、 実際に箱から出して聴き始めたのは今月5月になってからで… って感じになったけれど、 聴けば、作品世界の雰囲気も脳裏に毎回蘇ってくるし、 2019年1〜3月に放送されていたアニメ関連の楽曲CDで、自分の中では、 「気ままな天使たち/ハッピー・ハッピー・フレンズ」 や 「五等分の気持ち/ごぶんのいち」 には満足度的には、ちょっと及ばないけれど、 それでも、そこそこの満足度で、買って聴いた甲斐は、それなりに、 あったんじゃないかな、 っていうか、今言及した2つのCDは、楽曲の良さ+声優の力、 っていうのが合わさって凄い仕上がりになっている楽曲群で…一方で、 このCDでの、「ソラノネ」と「カゼノワ」は、 このZAQって人が、作詞作曲編曲も歌唱も全部一人で、やっていて、 流石に楽器演奏は全部一人でってことじゃないみたいだけど、 でも、ほとんど一人で創ってる感じで、 才能がある人なんだな、と…そんなことも実感しながら、 そこそこ楽しめているし、 まだこの半月ほどで夫々20回ちょっとずつ聴いたくらいだけど、 まだもう暫くは、繰り返し聴いて楽しめそうだな、 と…個人的には、そんな感じです。
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0 people agree with this review 2019/05/16
2018年10〜12月に放送されていたアニメ「アニマエール!」(全12話) のOP曲「ジャンプアップ↑エール!!」 と、 ED曲「One for All」 と、 「Color select」 という3曲と夫々の歌なしのInstrumental版…という計6曲収録のシングルCD。 各曲の印象としては、 OP曲「ジャンプアップ↑エール!!」は、 ブラスバンド演奏音楽的応援音楽をベースにして、 そこにロックなエレキギター音や、 EDM系の電子音楽要素も装飾音として混ざっていて… 華やかさ、勢い、カッコよさ、力強さを感じさせる音楽に、 神ノ木高校チアリーディング部5人組の応援の歌声が合わさって、 嫌でもテンションが上がって曲に心がぐいぐい引っ張られ、 聴いている自分も4分間全力疾走! な力が漲ってくるような、史上最高じゃないかも知れないけど、 最高の応援歌の1つではあるな、という印象… 色々とポジティヴな内容の歌詞文言の中でも、この曲のリズムとメロディの中での 「ファイト、やるぞ、いくぞ、ベスト尽くせ!」 っていう部分は、語呂もよく思わず口ずさんでしまい、 気分が高揚し力も湧いてくるような…そんな好印象で癖になる1曲。 ED曲「One for All」は、 リズミカルなEDM系のPopサウンドでの応援歌、 ブラスバンド演奏の華やかさがある「ジャンプアップ↑エール!!」とは好対照な、 同じ華やかな応援歌でも、 EDM系の電子音楽系な色んな装飾音が華やかな曲に、 曲の最初から最後まで連呼され続けてるメッセージ 「We can do it now, everybody, say ”Yeah!”」 が、耳と心に嫌でも刻みつけられテンションも上がる、みたいな応援歌… コレ聴いて、もう一頑張り、 みたいな力をくれる1曲に、コレも十分なっているな…という印象。 一方で、 「Color select」は、 リズムや勢いや元気が前面に押し出された応援歌だった2曲 「ジャンプアップ↑エール!!」と「One for All」 と比べると、相対的にはスローテンポの… 5人での夕暮帰り道、友情、夫々の個性を尊重し互いに補い合う青春の日々 …みたいなのが歌われている、応援歌ではなくホッと一息癒し系…な青春Pop曲… そういう友情や信頼関係の青春の日々への想い、 って感じの各キャラの情感が伝わってきたりして少しうるうる ってなりそうになったり… 一方余談で、 40半ば過ぎのオッサン的には、 もう今更どう足掻いても帰って来ない30年前とかの高校時代のこととリンクして 別の意味で泣けて来たりも… この曲は「ジャンプアップ↑エール!!」みたいな、 ブラスバンド風の演奏音が強い曲じゃないけれど、ピアノやギターやドラムス音 っていうメインの演奏音楽に、 曲終盤の間奏部分で管楽器のトランペットの音がいい感じのアクセントになっていて、 青春の夕暮黄昏感とか、または青春の輝き、 みたいなのを装飾するかのような音色が印象に残って… 個人的には他にも、序盤から曲の背景に混ざっているアコーディオン系の楽器音や、 口笛的な音でのアクセント部分も、いい感じだな、と印象深く… 全体として好印象な曲… ハイテンションな2曲「ジャンプアップ↑エール!!」と「One for All」と を聴いた後の、箸休め的というかクールダウンする系の1曲 って感じでもあり、 そういう意味でも、この3曲がセットで収録されているっていうのは、 バランス感覚的にも、いいな、と… …収録曲の印象はそんな感じで、十分満足なんだけど、 付属の歌詞カードは、 5人での歌詞の割振りとかの色分け表示とかもされていれば、 より親切設計で満足度が高かっただろうな、っていうのが少し残念… あと、作詞作曲編曲者の名前は記載されているけれど、ソレだけで、他の情報… 3曲とも色んな楽器音が使われている曲だけれど、 楽器演奏は誰がやっているのか、みたいな部分の情報が全く何もなかったんで… その辺がどうなっているのか、個人的には詳細をもう少し記載してくれていたほうが、 嬉しかったかな、と… 何の記載もないっていうのは、作曲者や編曲者が全て1人でやってるとか、 そういう意味なのか、 全部プログラム入力的打ち込みでのサンプル音だけで構成されていて、 生楽器の演奏音は使用してないってことなのか… 「One for All」はEDM系だから、そういうことかも知れないけれど、 「ジャンプアップ↑エール!!」はブラスバンド風のアレを基調としている曲だから、 どこかの吹奏楽団とかの演奏協力とかあって収録してるのかな、 と漠然と思っていたんだけど… 何の記載もないってことは、そうじゃないってことなのか、 それとも単に記載してないだけなのか… 個人的には、その辺の情報が不明瞭なのが、ちょっともやもやするかな、と…。 まぁでも、とりあえず… 2018年10〜12月に放送されていたアニメ「アニマエール!」(全12話) を偶々縁があって視ていて、 内容はゆ〜るく、ほのぼの感がありつつも、 チアリーディング同好会から部へ昇格、みたいな流れの中での青春物語として、 そこそこ楽しめて…っていう部分もあったけど、 単純にOP曲とED曲がどちらもインパクトがあって毎週視ている内に確実に、 心に刷り込まれていく、みたいな力があって… 買ってもいいかな…と思っていたけれど、その放送時期のタイミングでは、 予算の都合等もあって買えず…放送終了後3ヶ月近く経ってから注文し、 かつ、 実際に箱から出して聴き始めたのは今月5月になってからで…でも現状、 この2週間で夫々27回以上ずつは聴いていて… みたいな…アニメ放送終了して3ヶ月以上経って物語内容は少し、 記憶が朧気になってきても、 このOP曲やED曲の音楽は、変わらず、 聴いてハイテンションになれて元気や力を貰える…そういう仕上がりの楽曲だな、 と再認識出来たりで… そういう点も含めて、満足度大で、やっぱり、 自分には買って聴く価値のあるCDだったな…ってことで、 買った甲斐があった、と大満足です。
0 people agree with this review 2019/05/15
2019年1〜3月に放送されていたアニメ「五等分の花嫁」(全12話) のOP曲「五等分の気持ち」 と、アニメ最終話第12話のED曲「ごぶんのいち」 と、OP曲のTV放送サイズ版「五等分の気持ち (TV EDIT)」 と、「五等分の気持ち」と「ごぶんのいち」夫々の歌なしのInstrumental版 …という5曲収録のシングルCD。 収録曲の印象… 「五等分の気持ち」は、 聴いていてテンションが上がるリズミカルでPopな曲調に、 五つ子姉妹の愛らしい歌声と若々しい愛情やエネルギーがたっぷりと詰め込まれた1曲… 聴いて元気や活力が湧いてくる系の。 一方で、 「ごぶんのいち」は、 五つ子姉妹夫々の恋心が、ひしひしと伝わってきて聴いていて胸がキュンとなる、 しっとりとした歌声と (華やかに色んな楽器音が使用されてる曲だけどその中でも) ストリングスの音色が心に染み渡る感じの曲… 個人的には、聴いていて、うるうるってなるような心に響く1曲。 …曲の印象はそんな感じで、十分満足なんだけど、 付属の歌詞カードは、 五つ子中野姉妹(一花、二乃、三玖、四葉、五月) の誰がどこを歌っているのか、 を色分けとかして表記してあれば、より親切設計で、満足度が高まったのにな… と。 っていうか、 OP曲「五等分の気持ち」の歌詞カードは、 曲の冒頭部分の、 5人が風太郎を起こす感じの台詞になってる部分だけ、 (一花) (二乃) (三玖) (四葉) (五月) って感じで明記されてたんだけど… ソレは逆に蛇足っていうか、ソコは誰が誰か、 聴き間違えようもないくらいに、明白な部分だから、不要でしょ、 みたいな…あと、「五等分の気持ち」は、 基本的に、 全員で声を合わせている部分じゃない、 歌詞を順番に繋いでいく部分は、 一花→二乃→三玖→四葉→五月…の順番で歌っているんで、 分かり易いんでパートや組合せ毎の歌詞の色分け表示は必要ないのかも、 知れないけれど…あ、でもサビの輪唱形式になってる部分は、 2人と3人とか組分けされてる感じかな… だから、やっぱ、色分けで表記してあったほうが……。 でも、それよりも、 「ごぶんのいち」のほうは、 1番の歌詞は、 五月→一花→三玖の3人1組の後に、二乃→四葉のペアって配置になっていて、 最後は5人全員で… 2番の歌詞は、 二乃→五月→四葉の3人1組の後に、一花→三玖のペアって配置になっていて、 最後は5人全員で… 最後の大サビ部分の歌詞は、 五月→二乃・四葉ペア→一花・三玖ペア→5人全員で… みたいな感じなので、 「ごぶんのいち」の歌詞カードは、完全に、 色分けで分かるように表記してあったほうが、親切設計っていうか、 それくらいはやるサービス精神は、あってもよかったのでは… と、そんなことも思ったり。 とりあえず、 2019年1〜3月に放送されていたアニメ「五等分の花嫁」(全12話)を、 偶々縁があって視ていて、OP曲も印象深く、物語の内容も、 そこそこに面白かったんで…ということで、 放送終了後、4月に入ってから注文して4月下旬頃入手して… 実際に箱から出して聴き始めたのは今月5月になってからで…でも現状、 この2週間で、 今のところ第1巻から第9巻まで出ている原作漫画を読みながら一緒に聴いて、 雰囲気を高めたりしながら…みたいな感じで、 夫々40回以上聴いてしまっている状態で、 今後も、原作漫画の続きの巻が出たら、また聴くだろうし、 そうでなくとも、まだまだ当分、 聴き続けて、自分の心に活力を与えて貰えそうなんで… 買った甲斐は十二分にあった、と大満足です。 余談で、まだ原作は継続中で今後どう判明するのかは謎だけど、 この「五等分の気持ち」と「ごぶんのいち」での、 歌のパート分けでの五月の扱いっていうか、曲の中の重要な部分に、 五月が配置されてる、とか五月のソロ歌唱部分が気持ち多め、 みたいな部分から、 結局、未来の花嫁は、五月、ってことなのかな… と漠然と思ったりも… まぁ、そんなことにも想いを馳せつつ、今後も繰り返し聴いて楽しもう、 と今は、そんな感じです。
0 people agree with this review 2019/05/14
2019年1〜3月に放送されていたアニメ「私に天使が舞い降りた!」(全12話)を、 偶々視ていて、ソレが面白かったからってのもあるけど、 純粋にOP曲「気ままな天使たち」もED曲「ハッピー・ハッピー・フレンズ」も、 印象に残るインパクトがあったんで…で、 OP曲とED曲とが別々のCDだと貧乏人には辛かったけど、 1枚のシングルCDでセットで収録されている形だったんで、コレは買いだな、 と…。 で、収録曲1曲目「気ままな天使たち」は、 Jazz RockでPopな音楽に5人のキャラの天使の歌声、 アクセントになっている手拍子音、全てが上手く噛み合って、 心の癒しと同時に疲れた中でももう一頑張りしようという力が湧いてくるような、 何度聴いても毎回テンションが確実に上がる1曲。 まぁ、子供のきんきんした系の声を五月蝿いと感じる感性の人には、 合わない曲かも知れないけれど、 自分には、元気をくれるまさに天使たちの歌声の曲だな、 と…そういう印象…。 で、 収録曲2曲目「ハッピー・ハッピー・フレンズ」は、 1曲目「気ままな天使たち」と同じくJazz Rock系だけれど、 トランペットとトロンボーンという管楽器が加わって、 より本格的なJazz調の雰囲気を醸しだしつつ、 でもロックなギター音も入っていて、 かつ、ドラムス音もピアノ音もベイス音も、駆け抜けるような全力疾走感が心地よく、 そこに5人のキャラ達のピュアで元気な歌声が絶妙にマッチしていて、 曲に心が鷲掴みされて、気持ちがぐいぐい引っ張られて、 嫌でもテンションが上がる、みたいな… だからまぁ、 心穏やかに安らげる曲を聴きたいと思っている人にはお薦め出来ない曲だけど、 テンション上げてもう一頑張りしたい、とか、 元気を分けて貰える曲を聴きたいっていう人には、申し分ない曲じゃないかな… この、2曲ともが。 で、あと、収録されているのは、この2曲の歌なしのInstrumental版… という計4曲収録のシングルCD。 2曲とも、付属ブックレットの歌詞カード部分は、 5人の別々に歌ってる部分が、 色分けした歌詞できちんと確認出来るようになっているのも、 最低限度の親切設計で、押さえる所は押さえてあるな、 という感じ。 まだアニメ放送中の3月に注文して入手はしていたんだけど、 実際に箱から出して聴き始めたのは今月5月になってからで…でも現状、 この2週間で60回以上聴いてしまっている状態で、 かつ、今後も当分、繰り返し聴いて、元気と癒しを貰えそうなんで、 買った甲斐は十二分にあった、と大満足です。
0 people agree with this review 2018/05/28
2017年4月から2018年3月末まで放送されていた「アイドルタイムプリパラ」 を視て楽しんでいた関係で、 ソレまでは「わーすた」ってグループがあることは知らなかったんだけど、 「アイドルタイムプリパラ」放送の1年間で、 OP曲2曲と、ED曲1曲が起用されて、 最初放送が始まった時は、若干違和感もあったんだけど、 何だかんだで1年間毎週、このグループの曲を聴いている内に、 段々馴染んできて… でも最初はシングルで買おうとかは思わなかったけれど… もう放送が間も無く終了って感じになってきた頃に、 少し確認したら、 OP曲で起用された2曲「Just be yourself」と「最上級ぱらどっくす」 とを含むこのアルバム『パラドックス ワールド』が出ている、 ってのが分かって… 他にどんな曲を歌っているのかも若干興味が湧いていた頃だったんで、 ちょっと試しに買ってみようかな、 と…あと、放送終盤でのED曲に起用された「WELCOME TO DREAM」は、 DL販売のみってことらしく、そっちはまた別途買う形で入手して、 このアルバムの収録曲全12曲計45分と合わせて聴くことに… で、何回か繰り返し聴いてみると…前半、 1曲目「恋するにゃこたん 〜フリもフラレもあなたのまま〜」 から 6曲目「Stay with me baby」 までが初出2017年の曲で、 後半の 7曲目「ゆうめいに、にゃりたい。」 から 12曲目「約束だから」 までが初出2016年の曲ってことみたいだけど、 特に2017年の「アイドルタイムプリパラ」タイアップ以降の楽曲と、 2016年末頃までの曲とは、明らかに毛色が違う感じの楽曲、 って印象で、 大雑把には、 「アイドルタイムプリパラ」のOP曲やED曲として起用される曲以前の曲は、 EDM系でイベントで観客と共に盛り上がることを前提とした曲とか、 若干色物アイドル系な曲調の曲を歌っていたのが、 「アイドルタイムプリパラ」関連の曲以降からは一気に王道的な、 アイドル系曲またはアニソンって感じの楽曲にシフトチェンジしてきたな、 という印象…このアルバム『パラドックス ワールド』 での曲配置だと、 2曲目から6曲目までの2017年初出の楽曲群と、 7曲目から11曲目までの2016年初出の楽曲群とで大きく印象が違うな、 という感じで、 最後の12曲目「約束だから」は2016年初出の楽曲で、 最初の1曲目「恋するにゃこたん 〜フリもフラレもあなたのまま〜」 は2017年初出の楽曲だけれど、 上述の2曲目から6曲目までの楽曲群と、 7曲目から11曲目までの楽曲群という明確に特徴が分かれる2つの塊の、 両者の間を行くというか両者を繋ぐような、 そんなような印象の2曲で、 トータルとしては、2017年以降の王道的な楽曲群と、 それ以前の楽曲群とで、いい感じにバランスが取れていて、 飽きが来ないような構成になっていて、 かつ、 最後の12曲目と最初の1曲目が大きな2つの塊を繋ぐような感じのアレなので、 1曲目から最後の12曲目まで聴いて、 また1曲目に戻ってループでリピートで聴く際に、 音楽の流れが途切れないように、 っていうか、無限ループで繰り返し聴いても、 全12曲の、どこが最初でどこが終わりで、っていう部分が気にならない、 そういう感じで、 延々とシームレスに途切れなく聴いて楽しめるような、 そんな曲配置に、なっているのかな… と…で、そうやって、 繰り返し聴けば聴くほど、中毒性を感じだすような… そういうアルバムに仕上がっている、 という印象で、 その辺のバランス感覚を保ちつつ、更に進化発展を遂げていけば… その、 このグループ名「わーすた」は「The World Standard (世界標準)」の略称、 ってことらしく、 世界標準となることを目指しているアイドルグループ、 ってことらしいけれど、 本当に、世界標準なアイドルグループになれるかも… な、可能性の片鱗くらいは、確かに感じられたので、そういう意味では、 買って聴いた甲斐はあったのかな、 と。 でもまぁ、欲を言えばっていうか… 今回自分は、 この『パラドックス ワールド』全12曲計45分と、 その後に出たDL販売のみの「WELCOME TO DREAM」とを合わせた 全13曲計49分って形で一緒に繰り返し聴いたので、 このアルバムが、 その形の全13曲計49分だったなら、星5つの満足度でもいいかな …とも思うんだけれど、 (ただ、反面、そういう形でこのアルバムの13曲目に「WELCOME TO DREAM」 を組み込むと、「WELCOME TO DREAM」がもう完全に、 締め括りのフィナーレな1曲、になっているんで…上述したような、 全12曲を無限ループで繰り返し聴く時に、 12曲目と1曲目とがシームレスにいい感じに繋がって、 どこが始まりで何処が終わりでということなく延々と楽しめる、 という効果が得られなくなってしまう…のが難点、かな… 逆に言えば、だから、このアルバムは、 全13曲じゃなく、全12曲のこの曲配置ってことなのかな、と…) まぁ、ともかく、 「WELCOME TO DREAM」抜きの全12曲計45分の『パラドックス ワールド』 というCD1枚としては…星4つかな… みたいな、個人的には、そんな感じ…でも、何にせよ、 今後も繰り返し繰り返し聴いて楽しめそうだと感じているし、実際に、 今の所、中毒性を実感しつつ楽しめているので、 満足度はそこそこ高めで、いい買物だったなと思っています。 …そうそう、全12曲計45分の個別の印象をもう少しだけ記しておくと… やっぱり、全12曲の中では、 2曲目「Just be yourself」と3曲目「最上級ぱらどっくす」 が人気アニメのOP曲として起用されるだけあって別格の曲かな、 という印象になるけれど、でも… 7曲目「ゆうめいに、にゃりたい。」は、 「猫耳爆発(ネコミミ、バクハツ)!」 のフレーズが強烈にインパクトに残りつつ、 口ずさまずにはいられない中毒感がある…そういう意味では、 意外と凄い曲かな… とか、10曲目「グーチョキパンツの正義さん」は、 「君と僕とでダジャレジャレギャグセン高めて」という歌詞のところの、 歌詞カードには合の手部分の記載が無いけれど… 「君と(ハイハーイッ)僕とで(ハイハーイッ)」っていう… ハイハーイッっていう合の手部分が、 この曲で一番印象的だった可愛らしい部分で、 一番価値ある部分だったんじゃないかな…と、個人的には、 そんな印象の曲… あと、4曲目「Magical Word」は、 日本語、英語、フランス語、中国語、韓国語…でこんにちは、と… まぁ、 スペイン語やドイツ語やアラビア語やロシア語やヘブライ語や… その他の民族語で… っていう色んなアレンジバージョンが可能な曲なんだろうな、 と…まぁ、そういうことをやってこその、 「わーすた」(世界標準)ってことだよね…と思ったり… 個人的には、その辺の曲も気に入ったかな、 と…プラスの印象の部分がありつつ、一方では… 5曲目「ねぇ愛してみて」は、 全体的な曲の意味合いは分かり易い単純なメッセージの曲ではあるけど、 部分的に、 意味不明な文法的に破綻していて伝わり難い部分があるのが勿体無いかな、 とも思ったり… 6曲目「Stay with me baby」は、 耳でだけ聴いている時は、流し聴いていて気にならなかったけど、 歌詞カードを見ながら聴くと 「I found you」(アイ・ファウンッ・ジュー) という発音になるべきところが、ちゃんと発音出来てないのが明らかなんで、 そこが残念っていうか、 その間違った発音では、世界標準にはなれないよ、 と…ソレが致命的だったな、 と…ソレの責任はプロデューサ側の指示ミスとか、 問題はそっちのほうにある話になっちゃうけれど…ともかく、 曲自体は問題ないのに、勿体無いよな、と… …そんなこんなで、歌詞カード見ながらじっくり聴いたら、 粗探しする気はなかったけど、粗が見えてしまった部分もあったりで… そう考えると、 仮にこのアルバムに13曲目に「WELCOME TO DREAM」が加わったとしても、 星5つはあげられないかな…やっぱ、4つ、だな… と、そんな感じです。
0 people agree with this review 2018/05/25
今年2018年1月から3月まで放送された「りゅうおうのおしごと!」 のED曲「守りたいもののために」と、 第七局「十才のわたしへ」限定の特別ED曲として流れた「あの日の夢」 と、夫々のカラオケ(off vocal ver.)という計4曲を収録したシングルCD。 表題曲の「守りたいもののために」は、 ED曲時の映像やこのCDジャケットでもそうだけれど、 主人公九頭竜八一の姉弟子である空銀子(の乙女心)をイメージした感じの曲、 カップリング曲の「あの日の夢」は、 第七局「十才のわたしへ」でのメインキャラとして描かれていた、 清滝桂香をイメージした曲…でも、 今、放送が終わってから2ヶ月くらい経った時点で聴いてみると、 その「りゅうおうのおしごと!」の物語を少し忘れた状態で聴いてみても、 何かしら心に響く、普遍的なモノがあるな…という印象。 特に「あの日の夢」は、 第七局「十才のわたしへ」での清滝桂香をイメージした曲なのは間違いないし、 そういう物語の内容等と相俟って、聴いてうるうるってなる部分は、 少なからずあるけれど、そこを抜きにしても、 「諦めきれない想い」とか「諦めきれない夢」とか、 そういう想いを何かしら抱いている人が聴けば、 このアニメ作品や原作ラノベのことを知らなくても、心に響く部分がある、 そんな感じの曲に仕上がっていて、その辺が素晴らしいかな、 っていうのと、 伊藤美来の歌声は、パッと聴いた感じは甘ったるい感じの声質だけれども、 でも、 歌声からちゃんと内面的感情が伝わってきて心にジーンとくる感じで印象深い、 というか歌の心情に共鳴してうるうるってなってしまう、 その辺が特筆すべき、魅力かな、と…。 もう少し書くと、 「守りたいもののために」は、 Jazz-PopまたはJazz歌謡曲調なゆったりした曲調と、 甘ったるいけれど内面的感情がしっかり伝わって来る歌声や、 その歌声の伸びが、上手い具合にマッチしているな、 と。 「あの日の夢」は、 ピアノとストリングス部分が特に歌声と相俟って、 心に響いてくるバラード系の曲… …歌詞を見ながらじっくり聴いていると、やっぱり、泣いてしまう… 個人的には、そんな感じ…。 余談で、 Jazz-PopまたはJazz歌謡曲調なゆったりした曲調と、 甘ったるいけれど内面的感情がしっかり伝わって来る歌声や、 その歌声の伸びが、上手い具合にマッチしているな… っていう部分からふと連想したのが、 その辺をもっと追求していったら、この伊藤美来は、 和製Billie Holidayみたいな感じで、 広く大衆の心に残る歌声の歌手になれるかも、 知れないな…とか、そんなことをちょっと思ったりで…ともかく、 自分としては、 買って聴いて、心に響いて、涙が出たんで… 買った甲斐は十分あったと満足しているし、また、縁があれば、 この伊藤美来の心に響く部分のある歌声の曲なら、 買ってもいいかな、と、そんな感じです。
0 people agree with this review 2017/12/17
今年2017年10月から放送中のアニメ『アニメガタリズ』 のED曲「グッドラック ライラック」 とカップリング曲「恋するG・A・T・A・L・I・S!」 そして表題曲の別バージョン 「グッドラック ライラック -阿佐ヶ谷みのあ ver.-」 更に、ミニヴォイスドラマ3本 「みのあとネコ先輩」 「訪問! 上井草家」 「みこのヒトリガタリ」 それと表題曲の1分半のTVサイズ 「グッドラック ライラック -TV ver.-」 最後は、表題曲のカラオケ 「グッドラック ライラック -Instrumental-」 という8トラックのミニアルバム的CD に、ノンクレジットエンディングムービーを収録した付属DVD がオマケで付いてる商品。 よくアニメのOP曲やED曲のシングルCDで、 アニメのOPやED映像のノンクレジット版を収録したDVDが付属する盤 と付属しないCDのみ盤、という形で2種類発売するパターンがあるけれど、 この商品に関しては、 付属DVDがオマケで付いているのがデフォルトで、 CDのみ盤とかはないっぽいね。 ともかく、『アニメガタリズ』… 個人的には、現時点で第10話まで、毎回楽しく視れていて… …自分はアニメオタクでは多分ないんで、 視ていてメインヒロインの阿佐ヶ谷未乃愛に共感というか、 未乃愛視点の感覚で同じ様に物語に入っていく感じで楽しめている、 という感じかな… でも最初は、別にOPやEDのテーマ曲を買って聴こうとまでは、 思ってなかったんだけど、 第8話で、それまでED曲の映像演出が、漠然と何でなんだろう? と思っていた部分があったのが、 あぁ、ED映像のアレはそういうことだったのか! と分かる本編のストーリーで印象深かったんで、買って聴いてもいいかな、 と思って確認すると、この商品ってことで、 ED曲に関しては、 表題曲にカップリング曲もこの作品のキャラソンで、 あとヴォイスドラマとかも収録されているってことで、コレをCDで買って、 OP曲のほうは、 CDだとこのアニメと関係ないカップリング曲とかも収録されてるヤツで、 まぁ、予算の都合もあったのと、 とりあえず今は、この作品のOP曲だけでいいや、ってことで、 そっちはDL販売で250円で購入することに。 で、こっちのED曲のこのCDに関しては、8トラックの内の、 カラオケを除いた7トラックで約38分って感じのミニアルバム的分量で、 標準価格では1800円+税 ってことで…その、よく、表題曲とカップリング曲と夫々のカラオケと、 っていう1200円+税のシングルCDに、 ノンクレジットのED映像とかまたはMVとかのDVDが付属してるってだけで、 1800円+税とか2000円+税とかって価格設定の、 ボッタクリ的な商品もけっこうあることを考えたら、このCDは、 ヴォイスドラマ3本分で23分ちょっと、 という感じで曲の部分も含めて約38分と結構充実した内容で楽しめる構成 になっているんで、コレなら、 1800円+税の価格でも、許容出来るかな…みたいな、 個人的には、そういう印象。 で、収録内容の曲やドラマを実際に聴いてみて… 表題曲「グッドラック ライラック」は、 3人のハーモニーもそこそこ綺麗だし、曲調や歌詞も、 色々とキャッチーな感じで、 楽しい感じのポップな曲でもあり、自己肯定または応援歌的な歌詞内容でもあり、 好感持てる曲だな、 という印象なのと、個人的には、3人のメインキャラ 阿佐ヶ谷未乃愛(Cv: 本渡楓)、 上井草有栖(Cv: 千本木彩花)、 高円寺美子(Cv: 東城日沙子)、 の曲中での歌声が、最初、所々識別し辛い所もあったんで、 未乃愛が1人で歌う 「グッドラック ライラック -阿佐ヶ谷みのあ ver.-」 を聴いてから、 3人でのバージョンを聴くことで、3人の声をきちんと識別する補助になったんで、 収録曲に 「グッドラック ライラック -阿佐ヶ谷みのあ ver.-」 が入っていたのは、いい収録構成だったな、 と思ったり。 カップリング曲「恋するG・A・T・A・L・I・S!」は、 表題曲同様に色々とキャッチーな曲で、 ノリも良く、勢いもありコミカルで楽しい曲。 で、ヴォイスドラマは、3本とも、 アニメ作品の番外編的な雰囲気を満喫出来る各キャラ間の会話や、 心の中の呟きなモノローグが楽しい、 そんなミニドラマで… …余談で、「みのあとネコ先輩」のミニドラマの未乃愛は、 アニメ内での未乃愛よりも、 性格というかキャラが少し弾けてぶっ飛んでる感じがして、 でもまぁ、それはそれで、楽しいから問題なし… ってことで…個人的には、OP曲とセットで、 このCDの収録曲とドラマとを通して聴いて計42分という時間の間、 楽しくリラックスした気持ちにもなれて、 いい感じの一時を過ごせるな…って感じなので、当面、 まぁ、アニメが残り2話とかで終了になるっていう時期なので、 その、どんな感じで物語が締め括られるのか、 っていう部分にも想いを馳せつつ繰り返し聴いて楽しんで、 アニメの放送が終わったあとも、 折に触れて繰り返し聴き直したりして楽しめればいいな、 楽しめそうだな、と思えているので、 今回、縁があって購入した甲斐は、そこそこにあったと満足しています。 …最後に余談で、 ライラックの花言葉は… 【全体】青春の思い出、友情、謙虚 【紫】恋の芽生え、初恋、初恋の感激 【白】若者の純潔、青春の喜び、無邪気 【ピンク】思い出 【赤】愛の芽生え 他にも、西洋ではライラック全般で、 「pride(誇り)」、「beauty(美)」という花言葉だったりするんだとか… Wikiの記事では、 花の色毎に別々の花言葉があるってことまでは記載がなかったけれど… 少し検索すれば花言葉に関する記述があるサイトが、 山ほど出てくるんで… まぁ、自分は普段、花言葉がどうとか考えたりはしないほうだけれど、 こういう曲での歌詞をキッカケに、 ちょっと調べてみたら意外と興味深かったり…という、 そういう面でも色々と楽しめたんで、個人的には、ソレもよかったです。
0 people agree with this review 2017/12/12
今年2017年10月から放送中のアニメ『Code:Realize 〜創世の姫君〜』 のOP曲「kalmia」by Mia Regina とED曲「twinkle」by カルディア (Cv: 早見沙織) と夫々のオフヴォーカルのカラオケを収録したシングルCD。 先ず、女性3人組Mia REGINAに関しては、 去年2016年10〜12月に放送された『装神少女まとい』のOP曲 「蝶結びアミュレット」 を買って聴いて、そこそこの満足度を得られた、 という縁から始まり… 今年2017年4〜7月まで放映された『sin 七つの大罪』 のOP曲「My Sweet Maiden」 とED曲「Welcome To Our Diabolic Paradise」 がセットになったシングルも買って、 それも、そこそこの満足度、という縁があって… 今回、偶然視ることになったこの『Code:Realize 〜創世の姫君〜』で、最初、 あ、Mia Reginaの曲だな、とは思ったものの、 特に買って聴こうとまでは思ってなかったんだけど…結局、 現時点で、第10話まで視て、全12話みたいなので、残りあと2話で、 どういう結末になるんだろう? と、意外と、最初に思っていたよりも物語を楽しみに視ていたり、 ヒロインへの感情移入とか、 そこそこ作品を楽しめていて、その作品の雰囲気がよく伝わって来る OP曲でありED曲であり…ってことで、 買ってもいいかなと思えてきて…っていうか、このシングルCDが、 OP曲とED曲とが1枚に収まっている (…多分、OP曲とED曲とが別々のCDで発売されてたら買わなかったと思う…) っていう…その辺が最終的な決め手になって、 注文することに。 で、実際にTVサイズではないフルサイズで両曲を聴いてみて… OP曲「kalmia」もED曲「twinkle」も、 どっちも、個人的には、聴いていると歌声からジーンとなってきて、 涙が出そうになる感じで、 そういう、歌声から感情がひしひし伝わって来る系の、 そういう音楽要素が、自分がCDを買いたいと思う際に最も重要視する点なので、 その意味では、このシングルCDを買った甲斐は十分にあったな、 と。 OP曲「kalmia」は、 『Code:Realize 〜創世の姫君〜』の作品世界の概要や雰囲気やイメージを伝える 「物語歌」のような感じの曲になっていて、 同時にロックミュージカル的な曲構成みたいな部分が上手く機能していて、 悲しく切なく数奇な運命のヒロインの恋愛物語、という部分が、 3人の歌声やそのハーモニーから雰囲気がひしひしと伝わってきて心に響く、 というのが魅力的な曲。 あと、曲名のカルミアって何だろう?と思って確認してみると、 カルミア属という植物があって、 観賞用に栽培される綺麗な花の植物なんだけど、 葉はグラヤノトキシンを含み有毒で特に羊が中毒しやすく、 一部の種はLambkill(「羊殺し」)と呼ばれている …という、そういう植物… つまりは、この作品のヒロインであるカルディアの性質設定… 「頭髪以外の全身が触れたものを腐敗・溶解させる猛毒に満ちており、 その境遇からかあまり表情を表に出さない」 という設定とイメージが重なる植物名ってことで比喩的なアレで、 曲名に採用されてるのかな、 と想像したり。…あ?!…このCDのジャケットイラストで描かれている、 手に持っている花が、そのカルミア属のヤツだね… と、今気付いたり…。 一方、ED曲「twinkle」は、 そのヒロインであるカルディアが自身の胸中を歌い上げている曲で、 その歌声から、 自身の境遇への戸惑いや心細さ、絶望や諦めの気持ち… でも、運命の出会いで光明が見え、 今まで見えていたセピア調なモノクロ世界が綺麗に色付き始め、 愛を知り、この先も生きていく勇気を得た… そういうカルディアの内面部分がひしひしと伝わって来て心に響き、 聴いていると涙が出そうになる… ソレが魅力の曲。 …そうそう、余談で、 コレまでに買ったMia REGINAのシングル2作品の表題曲は、 作詞が真崎エリカって人で、 そっちの興味もあって買っていた面もあったんだけど、 今回のCDは、OP曲もED曲もMia REGINAのメンバーの霧島若歌 って人が担当しているようで、 曲調等は違ってもOP曲とED曲とで共通のカラーというか雰囲気が感じられる っていうか、そういう意味では、 同じ人が両方の歌詞を担当してっていう部分が功を奏している、 ってことかな…と、そんなふうにも思ったり。 …そんなこんなで、収録されているOP曲もED曲も両方とも、 自分には、心に響く歌声の楽曲だったんで、 当面は、アニメのこの先の終盤の展開がどうなるのかを楽しみにしながら、 (…カルディアとルパンや仲間達に幸せな結末が訪れるよう祈りつつ…) 繰り返し聴いて、その後も、 折に触れて繰り返し聴いて楽しめそうな2曲だな、 と思えているので、 偶然の巡り合わせで何となく購入した感じだったけれど、 結果的には、大満足って感じで、 よかったです。
2 people agree with this review 2017/11/13
John Coltrane(ジョン・コルトレイン/1926-1967) は、米国のジャズサックス奏者で作曲家。 肝臓癌で40歳の若さで亡くなったことと、無名な時代が長くあって、 初のソロアルバムを出したのが1957年だった、 ということもあり、第一線で活躍したのは10年ほどの期間だったけど、 バンドリーダーとしてもサイドマンとしても、 多くの録音を残し、常にジャズ道を追求して新しい演奏法の開拓を試み、 多くの当時や後世のミュージシャン達に多大な影響を及ぼした、 20世紀の偉大なレジェンドミュージシャンの一人、 と言われている人だけど…これまでの自分には、名前は漠然と、 聴いたことはあるけれど、CDを買ってじっくりと聴くとかっていう縁はなく…。 でも、今回、全く別ジャンルだけど、 カルロス・サンタナ夫妻がアイズリー・ブラザーズの2人とコラボした新譜 「Power of Peace」 を買って聴く縁があり、その際に、 その新譜アルバムはカルロス・サンタナの「Bucket list」プロジェクト の第一弾だとかで…その、 カルロス・サンタナの「Bucket list」=死ぬまでにやっておきたい音楽活動… の中には、 ジョン・コルトレインの楽曲だけでサンタナのアルバムを創る …という夢企画がある、とインタビューで言及しているのを聴いて、 それがいつ実現するのか分からないけど、 何時か出るそのアルバムを楽しむ為にも、この機会に、 ジョン・コルトレインのCDを何か買って聴いてみようかな… と思って探してみると、 この、ジョン・コルトレインの8つの名盤アルバムをCD4枚組に収めた、 という商品が目に入って、 かつ、偶々、900円以下の超特売価格で入手出来るタイミングだったので、 じゃ買おう…って感じで注文し、 届いたので、CD4枚組、全43曲計5時間を実際に聴いてみて… 自分は、「米国のジャズサックス奏者で作曲家」という観点からは、 BirdことCharlie Parker(チャーリー・パーカー/1920-1955) のCDを昔買って、聴いたことがあったけど… ってことで、改めて振り返ってみると、 チャーリー・パーカーも34歳で亡くなっていて若くして死んでいるんだな、 ってことと、 今回入手したこのジョン・コルトレインの8つの名盤アルバムは、 録音時期が1956〜1961年ってことで、 その、ジョン・コルトレインがプロとして活動し始めた1945年頃、 という時期は、 チャーリー・パーカーがジャズサックス奏者として華々しく大活躍していて、 コレから絶頂期を迎える、みたいな時期で、 ジョン・コルトレインは当然、 何かしらの影響をチャーリー・パーカーの演奏からも受けているだろうけど、 結果的には、 それまで大活躍していたチャーリー・パーカーが亡くなってから、 コルトレインと同い年だけど、 チャーリー・パーカーのバンドのトランペッターとして既に1940年代半ばから 第一線で活躍していたMiles Davis(マイルズ・デイヴィス/1926-1991) から声をかけられ… っていう部分から日の目を見だして、第一線で活躍するようになる… そういう時代の移り変わりっていうか、 運命の巡り合せ、みたいな部分にも色々と、へぇ、と思ったり。 今回のこのCD4枚組の中には、 マイルズ・デイヴィスと一緒にやっているアルバムは含まれていないけれど、 またいつか、縁があれば、 そういうのも聴いてみたいかな…と、思ったり… そんなふうに、誰かの音楽作品を聴いたことがキッカケで、 また別の誰かの作品に興味が湧いてきて、って形で耳にする音楽の世界が、 広がり、かつ繋がっていく…のも音楽を聴く楽しみや喜びの1つだな、 と改めて実感したり…。 そんなふうに思いながら繰り返し聴いていて…の中での、 個別の曲で印象に残ったモノに関して、幾つか雑貨を徒然に列記すると… 「Cattin With Coltrane And Quinichette」の2曲目の「Sunday」 は、ふと… 手許にあるバディ・リッチの「The Wailing Buddy Rich」の2曲目にも 「Sunday」ってタイトルの曲があるな、と気付いて、 聴き比べてみたら、曲のアレンジや長さやテンポは違うけれど、 同じ主旋律的フレーズが聴こえるメロディで、 元は同じ曲なんだな…と、 で、少し確認してみたら、元々は、1926年に創られた曲で、 以降、多くのアーティスト達に録音されジャズスタンダードになった曲 ってことらしくて、へぇ、と思ったり。 「The Cats」の3曲目の「Eclypso」 は、今となってはコレはコレでジャズの有名曲なのかも知れないけど、 聴いていると、その曲中に、 …曲の序盤や終盤で、この曲自体のメインの旋律が奏でられてるの以外の部分で… コレよりも時代的に先行する有名曲…1938年に創られて Louis Armstrongのが有名なジャズスタンダード曲「Jeepers, Creepers」 を連想させるフレーズが…サックスじゃなくてピアノ部分でだけど… 一瞬組み込まれているな…という部分も印象に残ったり。 で、少し確認すると、 コレのピアノ担当のTommy Flanagan(トミィ・フラナガン/1930-2001) という人も有名な人らしい、 と分かってまた別の興味が湧いてきたり…。 「Bags & Trane」の最後の曲…5曲目の「The Late Late Blues」 の冒頭部分や終盤部分での主旋律っていうか、特徴的なメロディは、 そういえば聴き覚えがあるかも、 と一番最初に聴いた第一印象では、ちょっとそう思ったり… 何処かで何かで耳にしたことが、あったのかもな… または、 そこの代表的なフレーズだけ、抜粋されて、別の曲で引用されてるとか、 CMとかで使われてるとか… ともかく、何かで聴いたことがあるのかも… と、そんなことも、ちょっと思ったりで、印象に残った…ただ、この曲は、 アルバムの共同名義者であるヴィブラフォン奏者の …目の下のたるみ部分から「Bags」というニックネームで呼ばれていたらしい… Milt Jackson(ミルト・ジャクソン/1923-1999)が作曲した曲で、 その代表的なフレーズの部分も、 ベイスとヴィブラフォンが奏でてるだけで、 コルトレインのサックスは、それとは違う曲中盤に、活躍部分がある、 っていう感じで…勿論、そこはそこで聴き所になっていて、 カッコいいなって感じだったけれど。 「Greensleeves」は、伝統的なイングランド民謡で、 少なくとも16世紀末頃には既にあった、 それよりももっと前から口頭伝承で受け継がれていた曲で… ソレをジャズとして昇華させたのが 「Africa/Brass」の2曲目の「Greensleeves」 …編曲は、ピアノの人がやってるっぽいので、サックス抜きで、 ピアノとベイス音をメインにじっくり聴かせる部分もありつつ、勿論、 バンドの主役のサックスがこの伝統民謡曲の特徴的フレーズを、 自由に吹き鳴らしているところが曲構成全体の中での一番のメイン部分、 っていうか、序盤サックスメインで、徐々にピアノが入ってきて、 中盤以降サックスは少し休みでピアノメインでの曲進行、 で、終盤にまたサックスが加わって、という… まぁ、まったりと、いい感じの、 酒でも飲みながらゆったり寛ぎたい時にはこういうのが合うのかな、 みたいな10分弱の曲。 …今回、このCD4枚組、全43曲計5時間、 を聴くのに合わせて、 自分の手許にある、コルトレインよりも時代的に先行するミュージシャン達、 チャーリー・パーカーや、 もっと前のベニー・グッドマンやデューク・エリントンの楽曲や、 それ以外でも、 バディ・リッチやビリー・ホリデイの曲なんかも平行して聴いてみたり… そうすると、結局、ありきたりだけど、 ジャズ音楽の世界は、広大で深遠で奥深いんだな、と実感したり… で、この作品はこの作品で、 今後も、折に触れて繰り返し繰り返し聴いて楽しめそうだけど… 今度は、 Miles Davis(マイルズ・デイヴィス/1926-1991)の、 1964年に録音された 「’Four’ & More: Recorded Live in Concert」 というライブ盤アルバムに収録されてる演奏が凄いと紹介されているのを、 先日、耳にしたので、今度はソレを入手して聴いてみようかな、 と次の新たな興味が湧いてきたりして… また、どんどん新しい音楽に触れて、見えてくる音楽の世界が更に広がっていく… 今回のジョン・コルトレインのこのCD4枚組、全43曲計5時間、は、 音楽を聴く上でのそういう喜びも十二分に与えてくれた、 …ってことで、価格や収録曲の量の観点まで含めれば、もう、個人的には、 買った甲斐があったな、 と大満足です。
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3 people agree with this review 2017/10/30
…1969年12月31日から1970年1月1日にかけて行われた年越ライブ公演、 での演奏を収録したライブ盤アルバム全6曲正味45分… Jimi Hendrix(ジミィ・ヘンドリクス/1942-1970) は、1970年9月にロンドンで、27歳で、 寝てる間の自分の嘔吐物での窒息死、で死んでしまうので… コンピレーションやベスト盤等じゃないモノでは、 コレが、生前最後のアルバム。 (まぁ、この人物に関しては、死後40年以上経っても未だに出て来る未公開音源 のCDが発売されたりとか、生前よりも死んでからのほうが、 山ほどアルバムが発売されてるっぽいけど…) …余談というか… このジミィ・ヘンドリクスというミュージシャンは、 まぁ、自分が生まれる前に若くして亡くなっている伝説のミュージシャンだ、 ってこともあり、個人的にはずっと、 有名人だから名前を色々な場所で耳にすることはあるけど、 具体的にレコードやCDで曲を聴いたことは無い、 そういう意味では、ほとんど自分には縁のない人だったんだけど… ここ数年で、少し… 2015年5月に観に行った映画 『Jimi: All Is by My Side』(2013/邦題:JIMI 栄光への軌跡) を観て、人生ドラマ的な、 そっちの観点から少し興味が湧いたり… あと、 毎週聴いているNPRのAlt.LatinoにゲストDJとして登場した ラテンアメリカ系のミュージシャン、例えば、 去年2016年10月中旬頃の放送回 「Love For The Lead Guitar: Guest DJ Eljuri」 で、エクアドル生まれNY市育ちで、 中東レバノンのルーツも持つシンガーソングライターでギタリスト Eljuri(エルフーリ) が影響を受けた楽曲の内の1曲として、 「Electric Ladyland」(1968)の収録曲「Crosstown Traffic」 が挙げられて放送内で流れたり、 他にも、今年2017年6月上旬の放送… 1960〜1970年代のレトロなラテン音楽要素を、 クリエイティヴに現代に蘇らせよう、という感じのLAの4人組バンド Chicano Batman(チカーノ・バットマン) の各メンバーが影響を受けた楽曲を紹介する特集放送回 「Guest DJ: Chicano Batman’s Musical DNA」 では、その中の1曲に、 このアルバム「Band of Gypsys」の収録曲「Machine Gun」 が含まれていたり、 っていうことで…その、自分が子供の頃から40過ぎになる今までは、 名前は聴いたことあるけど、身近には曲を聴く縁のないミュージシャン、 だったけれど、 個人的には2010年以降によく聴くようになった、 ラテンアメリカ系の楽曲の、 21世紀以降になってからの今活躍している若いミュージシャンやバンド、 の人達が、彼らが影響を受けた音楽として、 …ジミィ・ヘンドリクスは黒人だけどラテンアメリカ系ではない、 そういうミュージシャンだけど… 上述のようにジミィ・ヘンドリクスの楽曲を挙げているのを耳にして、 じゃあ、自分もちょっと、 聴いてみようかな…という感じで興味が湧いて… 今回、この「Band of Gypsys」を入手し、 全6曲正味45分を、この1ヶ月間実際に聴いてみて… …自分は、ここ数年は、ラテンアメリカ系アーティストの楽曲に興味を抱いて、 聴いていることが多かったこともあって、 ギターよりも、ドラムスやパーカッションの打楽器音とか、 またはギターよりも、 ベイスの奏でてる音の部分に聴く時の意識が集中していることが多かったり、 もするんだけど、今回のこのアルバムは、 ギタリストであるジミィ・ヘンドリクスが主役のライブアルバムなんで、 ギター音を軸に聴いてみると、 まぁ、色々と凄いな、という感じもするけれど、 ギターの名手って意味では、 個人的には去年今年と、サンタナのアルバムにわりと縁があって、 あれこれ聴いていたので、 それほど、驚愕するほどの驚きってほどでは、なかったかな、 と…ただ、 コレがジミィ・ヘンドリクスの奏でる音楽の空気感か、 という雰囲気はよく伝わって来るライブ盤で、色々と面白いな、 と感じながら楽しめたのが、 よかったなという印象…それと結局、聴いてみて、 ジミィ・ヘンドリクスのギターは凄いけれど、 楽曲としてはソレだけで成立はしなくて、このライブ盤の楽曲であれば、 支えるベイス音やドラムスのビート音等があってこその、 自由に弾けまくるギター演奏が際立つ楽曲として成立しているんだな、 というのが分かったりで… そういう意味では、 エレキギターのJimi Hendrix、 ベイスギターのBilly Cox、 ドラムスのBuddy Miles、 という3人とも全員が主役だよな…と思ったり…実際に、 ギターメインで聴いても、 ベイスの音をメインで聴いても、 ドラムスの音をメインで聴いても、夫々違った面白さや楽しみを、 味わえるな…みたいな…で、その内に、 聴き慣れてくると3種の楽器音全てに意識を置きながら聴いてみた際に、 エレキギターとベイスとドラムスの音のバランスというか、 パワーバランスがいい感じで拮抗して調和しているんだな、と改めて気付いたり… そんな感じで、 10回20回30回と繰り返し聴いていても、飽きがこないな… とも思ったり…まぁ、そう思えるってこと自体、 コレが名盤アルバムである、ってことの証明でもあるのかな…。 そんなこんなで、 収録曲は6曲ともどれも、いい感じの曲だなと思うけれど、 個人的に印象深かったのはやはり、 1曲目「Who Knows」と2曲目「Machine Gun」かな…残りの4曲は、 5分から7分弱くらいの曲なのに対して、 最初の2曲は、正味9分半と12分半ほどある長い曲なんだけど、 でも、何故か、音を聴いていると、ぐいぐいと惹き込まれて曲の最後まで、 時を忘れて聴き込んでしまう、 単純な繰り返し音と複雑に弾ける音とが渾然一体となっていて、聴いていると、 癖になるような…そんな魅力があって、 全然、正味9分半とか12分半とかの時間を長く感じさせない、 というのは高い技量とセンスがあればこそなのかな、 っていう、その点が印象深かったな、 と。 で、そんなふうに、 純粋に曲だけを単純に味わって楽しむことも可能だけど、一方で、 既に伝説と化してる有名人物なので… 軍隊時代に知り合った仲間とバンドを結成して、 1963年秋頃から音楽活動を開始したジミィ・ヘンドリクスは、 自身のバンド活動の傍ら、 色々な有名ミュージシャン達のサイドマンとしても演奏していたけれど、 1966年時点では世間的にはまだ無名で、 1967年に一気にスターダムにのし上がった…けれど、 その3年後には死んでしまった… 太く短く、ほんの数年間、激しく火花を散らして輝いて、 あっけなく散って行った… そんなミュージシャンの、1970年1月1日のライブ音源なんだな、 と思って聴くと、 また別の感じ方というか…色々と彼の人生や人間の人生について、 想いを馳せながら聴く、という楽しみ方も、 ありかな、と思ったり。 彼の人生ってことだと、2010年11月下旬にNPRのニュースで、 「Unreleased Material From Jimi Hendrix Reflects A Life Of Music And Money Woes」 というのを偶々聴いて、ソレは、 「West Coast Seattle Boy: The Jimi Hendrix Anthology」 というコンピレーションのBoxセットが発売された際に、 死後40年経っても未だに出て来るJimi Hendrixの未公開音源CDに見る、 ジミィ・ヘンドリクスに纏わる、 音楽創作活動(音楽的遺産)と金銭絡みのごたごた、の系譜… みたいな内容のニュースで…へぇ、と思いながら聴いて、 今思えば、その頃から、自分は少しずつジミィ・ヘンドリクスのことが、 心のどこかで気になっていて…で、 この2、3年で、遂にCDを買って聴く縁が巡って来て、 今回入手して聴くに至った、 という感じなのかな… ともかく、 今後も、末永く繰り返し聴いて楽しめそうなんで、 今回入手した甲斐は十分あったと満足しているし、あと、 コレが、個人的には、そこそこ気に入ったんで、 コレの1つ前のアルバム「Electric Ladyland」(1968)も、 今度入手して、聴いてみたいな、 と…今は、そんな感じです。
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1 people agree with this review 2017/10/24
自分がこのキューバのIrakere(イラケレ) という1973年に創設された世界的バンドのことを知ったのは、 ほんのつい最近というか… 毎週聴いているNPRのAlt.Latinoで、キューバ音楽の特集とか、 時々やってたりする時に、曲が紹介されてたりしたのを聴いて…特に、 去年2016年はキューバ音楽関連の特集が、 (今の2017年時点ではまた逆行しつつあるけど)オバマ政権の政策で、 キューバとの雪解けムード、みたいな流れがあったせいか、 キューバ音楽関連の特集が多めに組まれていた感じで、 そんな特集放送を聴いている中で、 その昔、キューバで米国音楽が禁止されていた時期に、 キューバの音楽好きの人達は手作りアンテナで、 対岸フロリダからのラジオ放送を受信して米国音楽を聴き続けていた… というキューバの人の話を聴いて、 確認してみると、 Florida Strait(フロリダ海峡)を挟んで最短部分で約90マイル(140〜150km) の距離なんだね、フロリダ半島のキーウエスト辺りとキューバって… だから、アンテナをちょっと自作してアレすれば、 フロリダのラジオ電波やTV電波各種もキューバで拾えるから、 政治的経済的に国交断絶していても、 米国の音楽情報をこっそりと聴いて知ることは可能だった、 という話を聴いて、色々と興味深く感じたり… …で、 そんな時代のキューバで誕生したIrakereというバンドに興味が湧いて、 少し何か1枚CDを買って聴きたいな…と思って探したら、この、 「Best Of Irakere」 という1979年時点でのベスト盤的なアルバムが、 全10曲計76分で、価格的にも1000円を大幅に切る価格帯で入手出来るタイミング、 だったこともあり、じゃあコレにしようってことで注文し… 実際に聴いてみて… もう今から38年前とかの楽曲アルバムだけど、 …ライブ盤でもありベスト盤でもあり、的なアルバムだからってのもあって… 今聴いても、色褪せぬ新鮮さや勢いや生命力みたいなものを感じるな… という部分を確実に感じつつ、 その、2017年の今の感覚ではわりと普通のラテンジャズヴォーカル曲だな、 って印象の曲であっても、 当時この音楽に触れた人達には、今の自分が感じるよりも、 もっとずっと衝撃的な音楽だったんだろうな、 とか、上述のように、国交は断絶していた米国とキューバだけれど、 両国の音楽文化の相互作用は、途切れず続いていたんだな、 と実感したり… それと、コレは1979年時点のアルバムで… ジャズ、ファンク、アフロキューバン音楽要素等をミックスしたサウンドを創出して、 当時の世界を驚かせた この、キューバのIrakereはその後1980年代以降に、 創設者でリーダーのChucho Valdes(チュチョ・バルデス/1941-)は亡命せずに、 キューバに残って音楽を続けた(今も続けている)けれど、 メンバーの中の数人は、亡命してキューバを離れた、 という歴史的経緯を、2017年の今このアルバムを聴いている自分は、 知っているわけで… そんなことも考えながら聴くと、このアルバムの収録曲の裏側にも、 色々なドラマがあったんだろうな、 と想像を膨らませたり、想像を掻き立てられるモノもあったり… そういう意味でも、色々と刺激的なアルバムだな、 と。 …で、全10曲計76分の中で、個人的に特に印象深かった曲は… 7曲目「Misa Negra (The Black Mass)」 は、正味16分ほどある長い曲なんだけど、ラテンジャズな感じで始まった曲が、 先ずは前半の終わり頃から中盤にかけてのピアノソロがカッコイイ、 のと、 曲が終盤に差し掛かる頃からサンテリア系チャントやリズム が組み込まれた部分あり… それがその後、激しいアフロキューバンジャズのテイストでクライマックス …みたいな曲で、その、サンテリアの音楽要素を組み込んだ部分が、 その、今、 色んな現代音楽要素とサンテリアの音楽要素とを組み合わせた音楽を創る、 そういう若いアーティスト達も色々いたりするけれど、 そういう今のアーティスト達の元祖というか源流の1つにいるのが、 このIrakereだったりするんだろうな、 と思うと、色々興味深かったり。 8曲目「Adagio On A Mozart Theme」 は、モーツァルトのクラシックなメロディを引用しながら、 スピリチャルやソウルやアフロラテンジャズな音楽要素を入り混ぜて楽しむ趣向の、 クラシック音楽&キューバ&米国サウンドの融合系楽曲… 途中、即興演奏部分なのか譜面があっての演奏なのかよく分からないけど、 遊び心があって面白いな、お客さんもその演奏を楽しんでる感じだな、 と感じるところが印象深かったな、 と。 他にも、6曲目「Aguanile」は、 ファンクな感じの楽曲で、 アフロキューバンなリズムと華やかなブラス楽器のサウンド満載でディスコ&ファンク って感じの曲、 4曲目「Anunga Nunga」は、 アフロキューバンなリズムサウンドを、 ディスコのダンスミュージックにしたような感じの曲、 って感じで、この辺の曲は1979年頃の音楽シーンを反映していると思えば、 特に驚きはないかもだけど、 表向きはまだキューバと米国の間での文化的交流は途絶えていた時代なのに、 米国の音楽要素を取り込んでかつ洗練させている音楽を創造していた、 っていうのは、やっぱり、 凄いことなんだろうな、と改めて思ったり…。 …まぁ、そんなこんなで…色々と凄いな、と思いつつ、 あと、余談で、 このIrakereのアルバムを聴きながら、 Irakereと同時期にキューバで結成されて、 Irakereと同様に色々な音楽要素をキューバの音楽要素と融合させて、 実験音楽的サウンドを創出していた別バンド 「Sintesis」または「Grupo Sintesis」の楽曲CDもいつか、 入手して聴いてみたいかな… それとあと、「Los Van Van」の楽曲CDも聴いてみたいな… とか、そんな感じで、 また自分自身の中での、あれも聴いてみたい、これも聴いてみたい、 っていう感じの音楽に対する関心や欲求が、 また一段と高まり広がったので、そういう意味でも、 今回、コレを入手して聴いた甲斐は、十二分にあったんじゃないかな、 と個人的には、満足しています。
3 people agree with this review 2017/10/23
カルロス・サンタナの 「Bucket list(バケット・リスト/死ぬまでにやっておきたい事リスト)プロジェクト」 の第1弾として実現したのが、この全13曲計67分の新譜アルバム… カルロス・サンタナ夫妻がロニー&アーニーのアイズリー兄弟とコラボした 「Power Of Peace」 ってことだとか…っていうか、毎週聴いているNPRのAlt.Latinoで、 今年2017年8月上旬の、 ちょうどこのアルバムが発売になった頃に、 「Making ’Power Of Peace’ With The Isley Brothers Checks One Off Santana’s Bucket List」 という、 カルロス・サンタナと、 今の奥さんでドラマーのスィンディ・ブラックマン・サンタナ、 そして、ロニー&アーニーのアイズリー兄弟の4人をゲストに迎えて、 この新譜アルバムに関する話を色々と聴きながら、 収録曲も5曲くらい聴けて…という特集放送回を聴いて、色々と、へぇ、 と思って興味が湧いて… 注文したのは9月以降になってからだったけど、漸く入手して、 実際に聴いてみて… 最初、上述の放送で、紹介された収録曲5曲ほどを聴いての印象では、 1979年の「Oneness: Silver Dreams - Golden Reality」 と今回の2017年の「Power of Peace」とに、 似たような雰囲気を感じる部分も色々とあったんだけど、 全13曲を通して聴いてみると、 アルバム全体のトータルとしては、必ずしも、そうでもなかった、 と思ったり。 多分、最終曲「Let There Be Peace On Earth」の曲の最後の、 チーンって音とか、その辺が、 「Oneness: Silver Dreams - Golden Reality」 の1曲目の「The Chosen Hour」とかを想起させる感じだから… そう感じたのかもな…と、 今回のアルバムを10回以上繰り返し聴くと同時に、 何度か「Oneness: Silver Dreams - Golden Reality」も聴き直してみた今は、 自分の中では、そんな風に納得してみたり。 …で、ともかく、先に収録曲全13曲の簡易メモをざっと羅列すると、 1曲目「Are You Ready」 は、The Chambers Brothersの曲(1968)のカバー。 2曲目「Total Destruction To Your Mind」 は、Swamp Doggの曲(1970)のカバー。 3曲目「Higher Ground」 は、Stevie Wonderの曲(1973)のカバー。 4曲目「God Bless The Child」 は、ビリー・ホリデイが1939年に歌い録音して以降、 世代を超え長年歌い継がれている古典的有名曲。 5曲目「I Remember」 は、コレはサンタナの今の奥さんが作った曲。 6曲目「Body Talk」 は、Eddie Kendricksが歌った曲(1975)のカバー。 7曲目「Gypsy Woman」 は、The Impressionsの曲(1961)のカバー。 8曲目「I Just Want To Make Love To You」 は、最初にMuddy Watersが歌った曲(1954)のカバー。 9曲目「Love, Peace, Happiness」 は、The Chambers Brothersの曲(1969)のカバー。 10曲目「What The World Needs Now Is Love Sweet Love」 は、最初にJackie DeShannonが歌った曲(1965)のカバー。 11曲目「Mercy Mercy Me (The Ecology)」 は、Marvin Gayeの曲(1971)のカバー。 12曲目「Let The Rain Fall On Me」 は、Leon Thomasが歌ったジャズ曲(1969)のカバー。 13曲目「Let There Be Peace On Earth」 は、1955年に作られた児童合唱団向け合唱曲のカバー…今でも世界中で、 クリスマスシーズン等に歌われている曲、だとか。 元々、クリスマス等に歌われるキリスト教圏での合唱曲なんだろうけど、 サンタナは、 インド他の東洋哲学思想系のスピリチュアル要素にも思いを巡らす人物なので、 仏教や瞑想系の東洋的音楽要素が組み込まれた感じのアレンジ になっているのが、 東洋と西洋との思想の融合とか和合を具現化する曲になっている気もして、 興味深い曲。 …ってことで、全13曲中、12曲は過去に誰かが創って歌われていた曲の、 カルロス・サンタナ版カバー曲で、 収録曲中、唯一のオリジナル曲は、サンタナの奥さんが創った 5曲目「I Remember」のみ。 因みに、この曲は、最初創られた時は、 彼女が失恋を経験した時に創った失恋の曲だったんだけど、 その後、彼女がカルロス・サンタナと出会って、 全く別の意味を帯びた、素敵なラブソングに生まれ変わった… そんな曲なんだとか。 …因みに、二人は、サンタナのツアーバンドのドラマーだった彼女に、 2010年7月に、 コンサートのステージ上でサンタナがプロポーズして、 2010年12月に、ハワイで挙式して今に至る、ってことらしい…。 で、この「I Remember」も、 最初は、ロニー・アイズリーが歌う曲として計画していたんだけど、 ロニーが、この曲は女性のリードヴォーカルが必要だ、 と言ったことで急遽、 ドラマーのスィンディが、 この曲でヴォーカリストとしてもデビューすることになった… という経緯があるんだとか。 …自分は最初、漠然と、この新譜アルバムは、カバー曲が多いみたいだけど、 オリジナル曲も数曲は混ざってるんだろうな、 と思っていたんだけど、よくよく確認してみると、オリジナル曲は、 この「I Remember」だけ…みたい。 みたい、という表現にしたのは、収録曲全13曲中12曲がカバー曲であることは、 間違いないんだけど、 自分自身が、ちゃんとオリジナル曲を聴いてよく知っていたのは、 ビリー・ホリデイの「God Bless The Child」 だけで、他にも有名だから名前を知っているアーティストは何人かいるけど、 その曲自体は聴いたことがなく初めてだ、 っていう曲ばかりだったので。 …ともかく、 収録曲に関して、そういうことだ、と分かってみると… 自分は、その… 上述の放送で、カルロス・サンタナが、 If you play this music in elevators, shopping malls, parking lots, CNN, in Europe or anywhere in the world, we will certainly elevate this planet into a place where we will see and witness world peace in our lifetime. このアルバムの曲が、 世界中の至る所で流されて、世界中の皆が聴けば、 (何時か分からない遠い未来に実現する理想の話ではなく) この地球上で世界平和が実現するのを、 自分達が生きている内に目の当りに出来る… そんな音楽を創りたくて、この新譜アルバム「Power Of Peace」 を創ったんだ…という想いを語っているのを聴いて、 あと、 その場限りの曲じゃなく、時が流れても永遠に残り続ける曲… John Lennonの「Imagine」(1971) や Bob Dylanの「Blowing In The Wind」(1963) や Marvin Gayeの「What’s Going On」(1971) のような、不滅、永遠、無限が詰まっている音楽を… と想って創ったのがこのアルバムの各収録曲だ、とも語っていて… ともかく、壮大な想いを抱いて創ったんだな、 と、へぇ、と関心が湧いたから、買ってみようかなと思ったんだけど… その、今回のこのアルバムは、 実際に聴いてみて… オリジナル曲で、永遠不滅に残る曲を、ってコンセプトじゃなくて、 過去の偉大な先人達の音楽・楽曲に敬意を払って、 サンタナが思う過去の偉大な楽曲群の中から、 ロニー・アイズリーの歌声に合う曲をピックアップして、 サンタナ流レンジを施したカバー曲として、 現代に新たな息吹を吹き込み再現する、みたいな…そして、 この自分達の楽曲を聴いた人達が、 心穏やかになり争いをやめ、世界平和実現に繋がって欲しい、 という… そういう想いが籠められたアルバムだったんだな、と分かってきたり… あの、付属のブックレットを開くと、 直筆で、 Absence of conflict is Peace. (争いがなくなり、平和が訪れんことを) と書かれているデザインに、なっているんで…。 まぁ、この表現には、言葉尻をとらえて、 「争いがなくなる=平和、ではない」とか異議を唱える人も、いるかもだけど、 ここでは、ソレは話の本質じゃないんでスルーして、 ともかく、コレは、サンタナの中にあった大きな夢の内の1つを具現化した、 そんなアルバムだったんだな、 というのは十分に分かって色々と興味深かったし… …まぁともかく、 コレまで特に縁がなくて知らなかったような過去の名曲について知る、 いいキッカケにもなったんで、 購入して聴いた甲斐は十分にあったんじゃないかな、 と、個人的には、満足しているし、 今後も、気長に末永く、聴き続けて楽しみたいな、 と…そんな感じです。
0 people agree with this review 2017/09/24
今年2017年7〜9月まで放映された「異世界食堂」(全12話)、 そのED曲「ちいさなひとつぶ」 が、作品の余韻をいい感じで味わえる印象深い歌声の曲だったので、 買ってもいいかな…と思って確認したら、 シングルCDでは出てなくて、この全7曲計35分のミニアルバム「涙。」 の収録曲だってことが分かって、 どうしようかと思ったけど、試しに買って、お目当ての「ちいさなひとつぶ」 以外の曲も聴いてみようかな、という気になったので、 注文して入手し、実際に聴いてみて… とりあえず、最初、歌詞カードとか見ないで曲だけを10数回ずつ聴いて、 それから、歌詞カードを見ながらじっくり聴こうか、 と歌詞カードの冊子を手に取って見たら、 縦書きの歌詞で、その辺、拘っているんだな…みたいな感じだったね… 各曲の歌詞を、 和風の詩集みたいな感じでアレしたかったという感じなのかな…。 全体的な印象としては、 濁りなく澄み切ったクリアな歌声っていうのがこの安野希世乃 という人の売りなのか、 その辺はよく分からないけれど、少なくともこのミニアルバムとしては、 そこを活かす、または、そこを前面に押し出す形の7楽曲を集めた、 みたいな全7曲計35分だったな、 という印象。 で、その…最初、歌詞カードとか見ないで曲だけを10数回ずつ聴いて、 それから歌詞カードを見ながら聴いていたら、 ついつい、声を出して一緒に歌いたくなるような…で、 実際に声を出してみると、意外と、 どの曲も、 声がスッと出るように曲が創ってあるのかな? みたいな、そういう部分も、ちょっと感じたり…あと、そうやって、 実際に声に出して歌ってみると、 少し心が軽くなるような…その辺も、このミニアルバムの魅力なのかも… まぁ、ついつい声に出して歌いたくなるっていうのは、 それだけ曲や歌声に魅力があるっていうことの証でもあるんだろうから… 自分としては、そこそこ、気に入った、 ということかな…。 個別の印象を幾つか徒然に書き記しておくと… 2曲目「さよならソレイユ」は、 馬がパッパカパッパカ走ってるような感じのパーカッションの音が、 個人的には強く印象に残った曲…歌詞は… ソレイユ(太陽)とルミエール(光)はフランス語っぽい表音表記のアレなのに、 リグレット(後悔)だけは英単語の表音表記のアレなのが、 統一性がなくて、ちょっと気持ち悪いな、 と…一応確認したら、 英語でもフランス語でも、「regret」と同じスペルの単語がある …っていうか語源的には、 フランス語の語彙が英語圏に流入して英単語の語彙になった単語なので、 英単語と仏単語で同じ綴りの語彙があっても不思議ではないんだけど、 ただ、 フランス語での発音は「リグレット」では全くないわけで… まぁ、ソレは作詞家の仕事の問題で、 この安野希世乃って人の責任じゃないんだけど… とりあえず、曲自体は印象にも残るし好きな曲だけれど、 歌詞内容に関しては、ちょっと、そういう部分が、個人的には、気になった、 というか、もう少し何とかならなかったのかな… と。 4曲目「悲劇なんて大キライ」は、 収録曲中で唯一の、ロック系の楽曲…全7曲の中の真ん中の4曲目で、 いい感じのアクセントになっている、という感じ。 …歌詞内容は、誰か、大切な人が自殺でもしちゃったんですか? みたいな感じかな…。 6曲目「ねぇ、話をしよう」は、 漠然とした印象だけど、この曲は、 歌詞カードを見て聴きながら一緒に歌っていて、 岡崎律子さんを、何か思い出したな… もう今から20年前の「Ritzberry Fields」の頃の岡崎律子さんを。 7曲目「戸惑いトレイン」は、 作曲と編曲の板倉孝徳って人は…プリパラの曲とか作ってる人でしょ? みたいな自分の中での印象だったんで、avex系の人だよね? と思ってたら、ちゃんと歌詞カードに、 Licensed by avex pictures Inc. と明記されていたね…ボーナストラックって扱いなのは、 FlyingDogで創った曲じゃないから、 ってことなのかな…でも是非このミニアルバムに一緒に収録したい、 ってことだったのかな…とか思ってたら、 よくよく確認すると、この安野希世乃という人は、 事務所はエイベックス・ピクチャーズだけど、 エイベックスの音楽レーベルからじゃなくて、 ビクターエンタテインメント系列のFlyingDogで音楽活動している、 って感じみたいで、へぇ、と思ったり。 …まぁ、そんなこんなで、元々は、 3曲目「ちいさなひとつぶ」だけが目当てで買ったミニアルバムだったけれど、 全7曲夫々、聴くだけでも、一緒に歌っても… 個人的にはそこそこ楽しめたんで、そういう意味では掘り出しモノな作品に、 偶然でも何某かの縁があって巡り逢えたのは、 とりあえず幸運だったかな、と満足しています…ただ、 上述したように、 このミニアルバムの全体的な印象としては、 濁りなく澄み切ったクリアな歌声…というのが一番の特徴であり売りだとは、 思うんだけど…でも、その… 真っ直ぐで癖のない、濁りなく澄み切ったクリアな綺麗なピュアな歌声… みたいなのは、このミニアルバムとしては魅力的だけれど… その、真っ直ぐで癖のない、とか、クリアな歌声っていうのはどちらかと言えば、 合唱とかコーラスに向いた歌声っていうか… 声優とか役者として歌う場合には、 余りにも真っ直ぐで癖のない綺麗な声、っていうのは逆に、声に個性がない、 とも言えちゃうわけで… このミニアルバムはコレで正解っていうか、魅力的だけれど、 今後、この安野希世乃って人が、 どういう音楽を、どういう声で歌っていくんだろうな… というのも気になるというか… まぁ、また縁があれば、 この人の別の音楽作品と巡り逢って買って聴きたくなる… そんな日が来ればいいかな… と、今は漠然と、そう思う程度だけど、当面は、 今、 手許に届いてから半月くらいの期間で各曲23回ずつ以上は聴いたって段階だけど、 このミニアルバムを、もう少し繰り返し繰り返し聴いて、 味わいながら楽しめれば、それで今は十分かな… 個人的には、そんな感じです。
0 people agree with this review 2017/09/23
今年2017年4〜6月まで放映された「ひなこのーと」 のED曲「かーてんこーる!!!!!」 と カップリング曲「しあわせ色」 という2曲と、 夫々のカラオケ(Instrumental) を収録したシングルCD… 最初は、予算の都合もあって、 OP曲「あ・え・い・う・え・お・あお!!」のCDだけでいいかな、 と思っていたんだけど、 OP曲のほうを入手して聴いてみたら、曲もよかったけど、 歌詞カードのデザインや表記法がよかった、 という部分でも自分的にはポイント高かったりで、満足度が高かったんで、 こっちのED曲のほうのCDも、やっぱり買っておこうかな、 という感じで入手し、フルコーラスで聴いてみて… その前に、先ず、こっちのED曲CDのほうもOP曲CDと同様に、 CDに付属している歌詞カードのペラペラ冊子を手に取って見てみたら… 「あ、この歌詞カード、いいな!」 と思える仕様…その、劇団ひととせの5人の名前が色分け表示されていて、 各キャラが1人で歌っている部分の歌詞が、 その色分けされた色で表記されていて、 それ以外の全員で声を重ねている部分は普通の黒色の文字で表記されていて、 っていう感じで、 5人で歌っている表題曲の「かーてんこーる!!!!!」 も、 2人で歌っているカップリング曲の「しあわせ色」 も、 どっちも、その表記が上手く機能していて、 単純に耳でだけ曲を聴いているだけでも十分に楽しい曲だけど、 歌詞カードを見ながら聴くのも、 歌詞カードの歌詞を見る視覚的にも楽しみながら目と耳で楽しめる、 っていう、 その部分は共通していて、安心のクオリティだったのは、よかった… と思ったんだけど、歌詞カード見ながら聴いていたら、 1ヶ所、歌詞の色分けが間違ってるところがあって…それはちょっと、 残念というか… 「かーてんこーる!!!!!」の2番の前半から中盤部分にある歌詞の… 「もう少し」を 何度でも …っていうところは、実際は、夏川くいな (富田美憂)が歌っているのに、 歌詞の色分けが、 中島ゆあ(高野麻里佳)の色になってて… 単純なミスなんだろうけど、勿体無かったな、と。 …で、本題の収録曲自体の印象としては… 表題曲の「かーてんこーる!!!!!」は、 第一印象で印象に残ったのが、TV放送でのEDで流れていたのは、 主に1番の部分と曲の最後の大サビの部分を組み合わせたTVサイズの1分半、 だったんだろうけど… 聴いていて、1番終わって2番になったところで、 少し曲調や音質が変わったな、みたいな印象っていうか、その、 個人的な印象では最初、 2番からいきなり、Manu Chao(マヌ・チャオ/1961-)の曲みたいになったな、 という部分で驚いたっていうか、おぉ! って感じで…いや、こういうアニメ系の楽曲でそういう、 マヌ・チャオの音楽要素っぽいものが取り込まれているっていう作品は、 個人的には初めて聴いた感じだったんで… まぁ、その後、10回20回30回と繰り返し聴いてみると、 マヌ・チャオの音楽要素っぽい感じになってたのは2番の出だし部分から、 2番の前半のほんの少しの部分だけかな…っていう感じなんだけど、 ともかく、曲にいい感じのメリハリ感が出て、 面白いな、と。 で、曲全体としては、賑やかに明るく楽しく、聴いていて元気になれる系で、 何度聴いても飽きが来ないというか、 個人的には、まだまだ当分、何度も聴いて楽しめそうだな、 と。 あと余談で、TVでのEDの最後でもソレだったけど、 曲の最後の部分の、 あ↓ っていう部分は、歌詞カードに記載がないんだけど… そこは収録時に編曲の流れで、アドリブ的に付け足した部分、 ってことなのかな? と、ちょっと興味が湧いたり想いを馳せたり… まぁ、何にしても、遊び心があって、面白いよね…。 …で、一方、 カップリング曲の「しあわせ色」は、 聴いていて、ほんわか、優しい気持ちに包まれる、 柊真雪 (小倉唯)と萩野千秋 (東城日沙子)によるデュエット曲。 2人の優しい癒し系の歌声と、歌詞内容とがマッチしていて、 第一印象的には、 深夜ラジオのテーマ曲またはED曲、に使えそうな曲だよな… と漠然と思ったり…あとは、 この曲を聴いてから眠ると、心安らかにすやすや眠れそうかな、 みたいな…そういう意味では好印象な、 音楽的に特別目新しい何かがあるわけじゃないけど、そういう、 優しい癒し系の歌声と歌詞内容が売りの曲だな、 と。 …そんなこんなで、自分としては、コレも買って入手した甲斐は、 あったんじゃないかな、と、そこそこの満足度で、 今後も、OP曲のCDのほうの楽曲とセットで、 「あ・え・い・う・え・お・あお!!」 「一緒に帰ろう」 「しあわせ色」 「かーてんこーる!!!!!」 の順番で、4曲一緒に、繰り返し繰り返し聴いて、楽しみ続けたいな、 と、そんな感じです。
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