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chaconne さんのレビュー一覧 

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     2009/07/06

    このディスクは、19世紀のフランス・オペラ、オペラ・コミークが、実に多彩なエンターテインメントであったかを証明している。Sutherlandのフランス語の言葉捌きにやや難が見られるものの、彼女の玲瓏な声と高度な歌唱技術、寛大な歌唱ででこれらのアリアの数々が歌われるのを聴くと、そんな不満も消えてしまう。彼女の歌唱の特質がこの時代のフランス・オペラに適しているからだろう。Sutherland自身も、実にリラックスした様子で楽しみながらこれらの作品を歌い上げているようだ。Bonyngeが指揮を担当したスイス・ロマンド管弦楽団の演奏も、単なる伴奏に終らず、夫々の作品の性格を明確に描き分けていた。歌と管弦楽の演奏が、高次元で一致した成果がこのディスクにはある。聴き始めると、その世界に引き込まれ、時間を忘れさせてくれる素敵なディスクである。

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     2009/07/04

    Levineが起伏に富んだ音楽を造っており、序曲の最初から、Normaの世界に引き込まれる。Scottoをタイトルロールに据えた2回目の録音と比べると、奥行きと洗練度がやや欠けるが、この録音でもNormaの持つ劇性を的確に表現いて、傾聴させる。また演奏者を自分の音楽に上手く引き込んでいる。歌手陣では、純イタリア的歌唱とは異なるが、Sillsを筆頭に高度な歌唱技術と表現力を駆使して、夫々の役の心理の真髄を付く歌唱を展開している。録音の響きがやや浅い事が惜しまれるが、演奏水準の高さがそれを忘れさせる。貴重な録音が復活した事を、心から喜びたい。

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     2009/05/23

    聴いてみて、先ず感じた事が、歌詞が非常に丁寧に扱われていると言う事。言葉が旋律に流されたり飲み込まれて無い事に、感心した。ソロ・合唱・管弦楽のフレージング・リズム・テンポ・アクセントの扱いに、アルノンクール独自の研究成果が顕現されていて、メサイアの音楽の持つ<劇性>がリアリティを伴って聴く側に伝わってくる。アルノンクールが非常に示唆に富む演奏を展開している事は認めるが、それが心に響く音楽になっている事と、必ずしも一致しない。メサイアの持つ一つの側面を知るには、価値ある演奏だと思う。

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     2009/05/08

    ロッシーニ・ルネッサンスが本格的に始められて約25年ほど経つが、その大きな精華の一つがこのCDに納められている。ロッシーニの音楽が、これほど、鋭敏で多彩、また軽快さと重厚さを兼備している事を証明した録音に巡り会える事は、可也貴重な事だと思う。現在、18世紀以前の音楽に、カウンターテノールを起用する事は当然の事となったが、19世紀の音楽にこの声種を起用する事は珍しい。けれども、ツェンチッチの極めて高度な歌唱技術を駆使した緩急自在な歌唱、19世紀初期の演奏スタイルを意識したホーフシュテッターの指揮によるローザンヌ室内管

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