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チーカマ さんのレビュー一覧 

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  • 10人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2022/09/30

    一般的に思い浮かべる円熟とは全く異なり、印象としては最初のウィーンフィル盤にかなり近いと感じました。元気すぎるラトル氏。あの崩壊ギリギリで手綱を握ってる緊張感や妖しい響きが戻ってきております。あれよりかなり音が良いとは言え、低音がブーミーなところまで戻ってるような(苦笑)。何も知らずにベルリン盤と聴き比べてこっちが後年の演奏と思う人は少なそうです。テンポも以前のものよりだいぶ速く感じ、何かに取り憑かれた様に前へ前へ進む演奏で、音も綺麗に溶け合うよりは一度に何種類もの音が個々に物凄い気迫と妖しい音で主張してきて聴後は大変に疲れます。近年のハイティンク、ヤンソンス盤をよく知る身としては何から何まで「これ本当にバイエルン放送響?」となりました。普段とのギャップに驚くという意味ではバーンスタインが指揮したベルリンフィルを思い出しました。演奏の傷が結構多いんでよく正規盤で出してくれたなと思いますがこの演奏に関しては傷の代わりに得たものがあまりに大きく、ここまでオーケストラから自分の欲しい音を引き出すラトル氏はやはり世界のトップ指揮者の一人であると改めて感じた次第。正直言ってもう少し落ち着いた演奏が好みなんで嫌いな演奏ですが「好きの反対は無関心」、毒にも薬にもならない演奏が結構多い中この演奏は明確に私には毒でありポジティブな評価となりました。

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     2021/06/06

    最初聴いて感激しましたが、本当の意味での演奏の評価は長い間聴いて斬新な響きに慣れてきた時が適当でしょう。さて演奏自体はスッキリ爽やかな演奏です。スコアではフォルテの箇所がピアノだったり、楽器の大きさのバランスが違っていたりと不思議な箇所もありますが、個人的にはスッキリしすぎて多少の物足りなさを感じます。

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     2021/05/08

    正直言って驚きの演奏でした。技術の高さもさることながらこの吹き抜ける熱波のような…このオーケストラをなめてましたねぇ。良い意味でアマチュア的と言いますか、この味は世界のトップオーケストラには逆に出せない気がする点からも、非常におすすめできます。

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     2021/01/17

    最も好きなクラシック音楽の録音の一つ。モーツァルト本人が弾いたらこうなるんじゃないか?という想像を掻き立てる。考えてみればこの時代、音楽にロックとかポップスとかジャズといったジャンルは存在せず、1つだったわけで…そういった意味でも納得の代物。

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     2020/11/16

    低価格で録音を量産するタイプと、じっくり作ってパッケージも凝ったものにするタイプの音楽家やオーケストラに別れた昨今ですが、後者のタイプの先駆けとも言える録音ですね。そもそもオーケストラの自主レーベルはサンフランシスコのオケが最初だったような…それはともかく、演奏・録音のクオリティが双方ともに高く、全曲高水準であることから、全集としての価値は歴史に残るレベルだと思います。この全集は分売されているため、好きな曲のみ集めがちですが、マーラーの場合、交響曲間の結びつきが物凄く強いことから、商業的な意味以上に、音楽的に全交響曲を均一なクオリティで俯瞰することに意味があります。ぜひぜひ「全集」で揃えることを強く勧めます。全集なのに大地の歌がないのが世の中にあるけども….そうなってしまうと音楽的な意味が失われると個人的には感じますねー。パズルのピースがかけるわけなんでね。さてこの演奏達、割ととんでもなくテンポをいじったりとかなり個性的なのに、それを微塵も感じさせず、自然に聴こえるのが不思議。練習の賜物でしょうね。師匠筋に当たるバーンスタインはむしろ案外オーソドックスなテンポ運びなのに歪な印象を持つのとは正反対という面白い結果になっております。

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     2020/11/16

    ブルックナーの交響曲はゴツゴツした5番8番系が得意な指揮者と流麗な4番7番系が得意な指揮者に偏る印象。ウィーンで演奏された2007年?の7番がとても良い演奏だったので、ヤンソンスさんの場合は流麗系が得意なのかなと思い、はたしてこの8番はどのように料理するのかと気になっていたが、どうやらかなり苦心して流麗系によせた感じだ。そもそも8番がゴツく聞こえるのは旋律が流麗系より音楽的に歌いにくいのと、同じ旋律内で楽器が頻繁に交代することから旋律が一貫して聴こえにくいこと、そもそも金管楽器の出番がめちゃくちゃ多いことからくると思われるため、流麗に聴こえさせるためには超えるべきハードルがたくさんある。にもかかわらず大変にしなやかで自然な演奏。目が覚めるような刺激や驚きは全くないが、耳に入ってきやすい演奏で良いと思う。実際はこの曲をこのように聴かせるのはとてつもなく難しいことで、相当なトレーニングを積んだのではないかな。でもせっかくここまでやってくれたのなら、もっとテンポを速めて前時代的なテンポから脱却してみてほしかったな。スコアを見るにブルックナーの頭の中で鳴っていたであろうこの曲のテンポは今の標準よりかなーり早いと思うのだけど。

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