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トップ > My ページ > finegan さんのレビュー一覧
検索結果:7件中1件から7件まで表示
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3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2012/04/19
この演奏を聴いてきて50年、今回のリマスタリングは最高のできだ! 余韻まで再現した肉声の生々しさ、ヴァイオリンをはじめとする弦群のつややかさ、混濁のない合唱、フルートやオーボエなどの管楽器の澄んだ音色、パイプオルガンの超高音から超低域ペダル音まで等々、原マスターテープに記録されていたサウンドを余すところなくディジタル化している。バッハの深遠な世界を伝えようとするリヒターはじめ演奏者たちの熱意が心に沁み入ってくる。「受難ドラマ」としてはもちろん、宗教性を超えた絶対音楽として「楽しむ」ことができるのも、バッハと演奏者の崇高な本質がよく表われていると思う。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/06/09
バッハがペダルの超低域に籠めたメッセージを初めて解読できるような演奏・録音である。歴史的オルガンにありがちな鍵盤やペダルの動作音も最小限に抑えられており、文句の付けようがない。 アナログでは厖大なスペースを必要とし、かつペダル音は聞くことができなかった。対位法的に音を自分の頭の中でつくり、それを聴いていたのだからもどかしくてしかたがなかった。ディジタル技術および高度なサブウーハーテクノロジーは、再生音楽にも多大な恩恵をもたらしてくれたことを改めて感じたのであった。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/05/04
鎮魂の気持ちのこもった良い演奏だ。しかし、パイプオルガンのペダル音を意図的に消去した制作者に憤りを覚える。クラシック分野における宗教曲にパイプオルガンの超低音は欠かせないファンダメンタルで、これがないと作曲者の魂が伝わらないばかりか、信仰心が単なるヒステリックな歌となってしまう。超低音は伊達に使われているのではなく、魂を鎮める気持ちを表すためにぜひとも必要な音波なのだ。日本においては特にパイプオルガンの役割に対する理解が行き届いていない。クラシック音楽におけるコントラバスやパイプオルガンの低音は、建築で言えば基礎部分である。しっかりした基礎の上にこそしっかりした音響芸術が築かれるのである。音源の提供者は低音の重要性をしっかりと把握してソフトづくりを行ってほしい。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/02/23
演奏はまずまず。しかし、曲自体がそうだとはいえ、リズム感がなさ過ぎるのでは? CDとしては発売されていないようだが、LPで聴くLouis Thiryの演奏は輝きといい、深みといい、音響構造の表現として申し分がない(といっても無い物ねだり)。録音は超低域のペダル音も良く録れており鳥のさえずりも収録されているから、森に囲まれた教会を彷彿とさせてくれる。が、全体に流れるゴソゴソというノイズはなんなのだろう? レコード再生時の針音よりもひどく、現代の技術レベルとはとても思えない。このノイズがなければ四つ星だったのだが、残念。僕はこのレーベルは二度と買わない。
0人の方が、このレビューに「共感」しています。
3人の方が、このレビューに「共感」しています。 2011/01/25
演奏・音質・選曲いずれも素晴らしい。まだ最初の数枚しか聴いていないが、バッハのリュート作品やモーツアルトの弦楽三重奏のディベルティメントなど、澄明な音と演奏を堪能している。ただ、全体を眺めていて、どのような基準で曲が配列されているのか、どうにも解しかねる。時代順でもない、作曲家順でもない、曲の様式別でもない、編成でもない……あれこれ推測すると落ち着かなくなる。どなたかお分かりだろうか?
9人の方が、このレビューに「共感」しています。 2010/04/11
グルダの演奏はどの曲においてもそうだが、曲の本質を根っ子からとらえ、それをけっして深刻ぶることなく(グルダは間違いなく照れ屋なのだ)聴きやすく且つほぼ完璧に表現している(もちろん、他の演奏家がより優れた演奏をしている場合もあるが)。このピアノ・ソナタ集でも芸術性とエンターテインメント性(聞き手が楽しまなければ意味がない)のカオス的臨界の縁で、モーツアルトの心の奥底に潜む悲哀を十分に理解したうえで音楽的高みと深みを両立させている。なお、小生は初出のCD5枚組で聴いてきたが、このCDの音質の改善には驚いた。カセットテープ録音による歪みがまったく取り除かれ、しかも音の輝きが生かされている。コンピューターを駆使しての整音だと思うが、エンジニアのセンスの良さに感嘆する。
9人の方が、このレビューに「共感」しています。
2人の方が、このレビューに「共感」しています。 2009/08/16
ブラームスをこんなにもアグレッシブに演奏した指揮者を僕は知らない。なかでも2番の終楽章がこれほどリズミカルに且つエネルギッシュに解釈できるとは想像だにしなかった。もっとも、もう少しブラームスの精神的な陰影を出してほしいとは思うが。ただし、コントラバスについて強弱などの豊かな表情をよく録れるように演奏していることに感動。 ただ、皆さんとは違って、音の歪み、特に強奏時の音の混濁が非常に気になる。HQCDだというのに、いったいどういう理由なのだろうか? 製盤時のミスだろうか? このため、★一つ減点。
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