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太子 さんのレビュー一覧 

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     2014/08/10

    リリックな声質は可憐で曲にマッチしており期待していたのですがほぼ予想通りでした。フランスの田舎、オーヴェルニュ地方の雰囲気をよく出していると思います。有名なソプラノ歌手は大げさな歌い方をする人が多く幻滅なのですが、その中のあってこのCDは光っています。例えばキリ・テ・カナワ、アンナ・モッフォ、ロス・アンヘレスなどに比べれば断然よいでしょう。ただ稀代の名演と言われたネタニア・ダヴラツに比べるともう全ての曲で聴き劣りがします。節回しなど明らかにネタニアを意識して歌っていますが、まあこれは相手が素晴らしすぎるので致し方ないかもしれません。バイレロなどは素晴らしいのですがアントゥエノではもういけません。力みすぎで可憐さの微塵もなくイメージぶち壊しというのが何曲かあります。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/08/10

    LP時代から聞いていましたがCDになって音質も良くなっているようです。なんと言ってもネタニア・ダヴラツの歌が絶品です。ドーン・アップショー、キリ・テ・カナワ、アンナ・モッフォ、ロス・アンフェレスなどなど有名なソプラノのは皆聞いていますがネタニアの足元にも及びません。微妙なニュアンス、可憐な歌い方、伸びのある声…やはり最高です。有名なバイレロやアントゥエノではもう他の追随を許しません。まさに稀代の名演名唱です。

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  • 1人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2014/01/04

    演奏、録音とも最上級。マリナーの指揮は作曲者と同じイギリス人らしくツボを心得たもので聴きこむほどに納得させられる。またコンセルトヘボウの世界一ともいわれる素晴らしいホールの響きとらえた超優秀録音。やや遠目の音像であるが低音弦の重低音から打楽器、金管の鋭い音までバランスよくとらえられている。コンセルトヘボウ管弦楽団の世界的名手の音が気持ち良いくらいはっきり聴ける。特にティンパニーは特筆モノ。火星の出だしからしてもうその生々しい音にシビれてしまう。全曲を通してティンパニーとハープの音をこれだけよくとらえて録音しているのは他に類を見ない。また名前を忘れてしまったが有名な女性の首席ホルン奏者、メチャウマです。30種類以上のCDを持っているがこれを超える演奏は皆無。この曲をお箱にしているボールトの演奏をも超えている。

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  • 5人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/10/16

    何とも惚れ惚れするほど素晴らしい全集である。20種類以上の全集を持っているがこれはその中でも最右翼。特に第3,5,7,9番の奇数番号が素晴らしい。録音順を見ても第5番から始まって3番、7番、8&9番、6番、1&2番と奇数に力の入っているのが分かる。セルと言えば練習の鬼、厳格、一分の隙もない、というのが代名詞みたいに言われ逆に言うと面白みに欠けるという評価にもなっていた。今回改めて聴いてみてトスカニーニ並みの完璧なリズムとダイナミクスを備えつつも微妙なニュアンスや即興性にも富んでいることが良く分かった。やはり巨匠の音楽というのはいつの時代にも通用するすごさを持っている。演奏以上に驚かされたのが録音の良さである。セルの録音はLP時代から平板的で奥行きがない録音と思っていたが今回のりマスタリングを聴いてその評価が一変してしまった。さざ波のような弦、適度な余韻をもたらす心地よいホールトーンなどが見事にとらえられている。一部の曲で以前のCDを持っていたので比較したところその違いに驚いてしまった。こんなにも素晴らしい録音だったのかと聴いていて嬉しくなってしまった。クリーブランド管弦楽団のものすごい力量も良く分かる。当時世界一のオーケストラと言われたのが納得できる。ところどころセルの唸り声のようなものも入っており一層生々しさを感じさせる。

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     2013/09/05

    チャイコフスキーの演奏はカラヤンのうまさが出ていてどれも出来が良いのであるが、弦楽セレナードは同じカラヤンでも演奏・録音とも明らかに1966年録音の方が良い。1960年代のカラヤンはフルトヴェングラー亡き後、ベルリン・フィルの常任になり良くも悪しくもカラヤンらしさ=フルトヴェングラーとの違いを徹底的に出していたように思う。練習ではくどいように「音を切らないように…」と言っているがこれがカラヤン音楽の一つの特徴になっていると思う。ベートーヴェンやブラームスの交響曲でもその特徴は良く出ている。少々技術的になるがベルリン・フィルの重厚さのもとである低弦のテクニック(即ち、共鳴箱が大きいため遅れるのを防ぐため高弦より早めに音出しすることなど)、明らかに1960年代の方が勝っている。また緊張感も同じ指揮者かと思うくらい全然違う。特にこの曲の白眉である第3楽章エレジーのチェロ、ビオラの響き、歌わせ方など圧倒的に1966年盤の方が良い。このチェロの響きだけでもこの1966年録音のCDを買う価値がある。演奏時間を見ると第1,2,4楽章は1980年盤の方が遅いのであるが第3楽章だけ1966年盤の方33秒長い。これをみてもその違いが良く分かる。1960年代は録音場所がベルリン、ダーレムのイエス・キリスト教会ということもあり、後のフィルハーモニー・ホールでの録音より残響が長く音場感が広いのであるがこれもこの曲にあっているように思う。1980年盤も良いが是非1966年盤を聴いてほしいと思う。

    4人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • 3人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2013/08/22

    長い間ずっと探し続け、待ち望んでいたものがやっと入手できた。カイルベルト&ヘルシャーのチェロ協奏曲。40年前大学1年生の頃、なけなしのお金をはたいて買った廉価版LPの演奏。まさに名演中の名演、第1楽章チェロの出だしの松脂の飛び散るような鋭い音、第2楽章のむせび泣くような音色…他では聞けない絶品。好きな曲だけにロストロポーヴィチ、デュプレ、フルニエ、シュタルケル、ヨーヨーマ等々有名なチェロ奏者はほとんど聞いているがこの演奏に勝るものは皆無。録音もやや古いがリマスタリングで格段に良くなっている。もともとチェロを近くで録音しており往々にして埋もれてしまう微妙な音も極めて良くとらえられている。まさに指揮台の上から聴いている感じ。またオケが素晴らしい。カイルベルト指揮ではバンベルク響やベルリン・フィルなど有るがこのハンブルグ州立歌劇場オーケストラ(国立フィル)との演奏はベートーヴェンの交響曲などすべて名演。ホールの響きも最高に良い。同梱の「新世界より」はおまけみたいなもの、チェロ協奏曲だけでこのCDの価値は極めて大きい。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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