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2013/08/10
ひょんなことからFrench Popにひっかかり、「フランス・ギャル」という名前に萌え(といってもファミリーネームのGALLは本名らしいのだけれど)、そしてコンピレーション”ゲンスブールを歌う女たち”の「夢見るシャンソン人形」であの声に心臓を撃ち抜かれた挙げ句、本作に辿り着いた。
全23曲中19曲が1964-66年にリリースされており、この三年が彼女のピークだったのだろう。楽曲提供は、先述の名曲#1に加えて#4,5,8,12,16,17,19と8曲に及ぶこの人抜きでFrance Gallは語れないSerge Gainsbourg、#6,11,22,23の可憐な楽曲が捨てがたいGuy Magenta、#14,18,21のジャズテイストが新鮮なAlain Goraguer、#2,9のJacques Datin、その他6名による。
彼女の最大の魅力は、眉毛をハの字にしながら歌っているに違いないあの声。その切迫感はスローテンポの明るい曲でさらに増幅される。各年別のBest Tuneは下記の通り(「夢見るシャンソン人形」は別格なので除外)。結局、半分がSerge Gainsbourgの曲になってしまった。
1963年 # 7「恋のお返し」
1964年 #10「シャルマーニュ大王」
1965年 #17「天使のため息」
1966年 #12「ベイビー・ポップ」
1967年 #19「ティニー・ウィニー・ポッピー」
1968年 #22「けんかの前に」