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ブルックナー (1824-1896)

CD 【中古:盤質AB】 チェリビダッケ・エディション第2集 ブルックナー:交響曲集、テ・デウム、ミサ曲第3番(12CD)

【中古:盤質AB】 チェリビダッケ・エディション第2集 ブルックナー:交響曲集、テ・デウム、ミサ曲第3番(12CD)

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  • ★★★★☆ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2012年04月29日

    チェリビダッケは生前、自作を除いては自らの演奏のCD化(LP化)を一切禁じていた。表向きは、実演をCD(LP)では表現尽くすことができないというのがその理由であったとされるが、ベルリン・フィルの芸術監督に係るフルトヴェングラーの後継者争いで敗退したカラヤンに対する対抗意識も多分にあったのかもしれない。それ故に、チェリビダッケの演奏を聴くことは実演以外には不可能になったことから、あまたの海賊盤が跋扈するとともに、その存在の神秘性が高まっていくことになった。我が国にも来日し、その際の演奏がFMでも放送されたことから、一部に熱烈なチェリビダッケファンを生み出したのも記憶に新しいところであるが、殆どのクラシックファンにとっては縁遠い幻の指揮者的な存在であったと言える。もっとも、チェリビダッケの没後には、遺族の了解を得て、ミュンヘン・フィル(EMI)や、さらにそれ以前のシュトゥットガルト放送交響楽団(DG)などとのライヴ録音が相当点数発売されることになり、一般のクラシック音楽ファンでもチェリビダッケの芸術を味わうことができるようになったところだ。正に、幻のベールを没後になって漸く脱いだのである。チェリビダッケは、カラヤンをはじめ同業者への罵詈雑言を浴びせ続けていたが、これは罵詈雑言の対象となった指揮者のファンならずとも、決して気持ちのいいものではなく、このことが現在におけるチェリビダッケに対する評価が二分されている理由であると言えるのかもしれない。チェリビダッケは、リハーサルにあたって徹底したチューニングを行ったが、これは、音に対する感覚が人一倍鋭かったということなのであろう。楽曲のいかなるフレーズであっても、オーケストラが完璧に、そして整然と鳴り切ることを重視していた。それ故に、それを実現するためには妥協を許さない断固たる姿勢とかなりの練習時間を要したことから、チェリビダッケについていけないオーケストラが続出したことは想像するに難くない。そして、そのようなチェリビダッケを全面的に受け入れ、チェリビダッケとしても自分の理想とする音を創出してくれるオーケストラとして、その生涯の最後に辿りついたのがミュンヘン・フィルであったと言える。チェリビダッケの演奏は、かつてのフルトヴェングラーのように、楽曲の精神的な深みを徹底して追及しようというものではない。むしろ、音というものの可能性を徹底して突き詰めたものであり、正に音のドラマ。これは、チェリビダッケが生涯にわたって嫌い抜いたカラヤンと基本的には変わらないと言える。ただ、カラヤンにとっては、作り出した音(カラヤンサウンド)はフレーズの一部分に過ぎず、一音一音に拘るのではなく、むしろ流麗なレガートによって楽曲全体が淀みなく流れていくのを重視していたと言えるが、チェリビダッケの場合は、音の一つ一つを徹底して鳴らし切ることによってこそ演奏全体が成り立つとの信念の下、音楽の流れよりは一つ一つの音を徹底して鳴らし切ることに強い拘りを見せた。もっとも、これではオペラのような長大な楽曲を演奏するのは困難であるし、レパートリーも絞らざるを得ず、そして何よりもテンポが遅くなるのも必然であったと言える。したがって、チェリビダッケに向いた楽曲とそうでない楽曲があると言えるところであり、本盤におさめられたブルックナーの交響曲集についても、そうしたことが言えるのではないだろうか。特に、第5番、第8番、第9番の超スローテンポによる演奏は、間延びした曲想の進み方に違和感を感じずにはいられないところであり、熱狂的なチェリビダッケのファンはともかくとして、とても付いていけないと思う聴き手も多いと言えるのではないだろうか。他方、第3番や第6番などは、その極大なスケールに圧倒されるところであり、チェリビダッケだけに可能な個性的な名演と評価するのにいささかも躊躇するものではない。このように、功罪相半ばする交響曲集であると言えるところであるが、チェリビダッケの最晩年の芸風を満喫することができることや、約3000円という信じ難いような廉価(私は、国内盤として愛蔵家ナンバー付きの選集を購入した記憶があるが、約3万円であったと記憶している。)であることに鑑みれば、★4つの評価が至当ではないかと考えられるところである。

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  • ★★★★★ 

    アイル  |  岐阜県  |  不明  |  2013年10月15日

    いやあ、遅いなあ。第4番は、かろうじて1枚に収まりましたが、第5番は、2枚組となってしまいました。ブルックナーの交響曲なら、私はヨッフム(旧版でも新版でもどちらでも良いですが)のような演奏をいつも手元に置いて楽しみたいと思います。けれども、このチェリビダッケはいいなあ。この演奏を無視することはできません。チェリビダッケは、ブルックナーとは特に相性が良いように思います。いくら遅くても、ひとときも弛緩することなく、思索と緊張がぎっしりと詰まった演奏といえます。チェリビダッケの古い演奏は、公式盤か海賊版か知りませんが、とにかく音が貧しいのが問題でした。ミュンヘン・フィルとの一連の録音は、本当に良い音です。よくぞこのような物を残してくれたものだと感謝しています。

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  • ★★★★★ 

    BARON  |  福岡県  |  不明  |  2011年12月05日

    チェリビダッケ初心者です。この全集を機に彼の演奏を腰を据えて聴いてみました。私自身のクラシック音楽の聴き方の根本が変わってしまったような気がします。これまではリズムとメロディラインだけをおさえていく聴き方だったのですが、これではチェリビダッケの音楽メッセージは伝わって来ない(最初は私も彼の超スロースピードについていけませんでした)。彼の演奏は、すべての音がそこに聴こえるような演奏で、あ!今ここで○○が鳴っている!こんな所で、こんな楽器も鳴っていたんだ!と言う発見の連続。なるほど、瞬間、瞬間に音楽がこうやって出来上がっているんだ!という、当たり前だけどこれまで意識していなかった「音楽とは?」を気づかせてくれたのがチェリビダッケの演奏でした。ひとつ一つの音を慈しむように演奏するチェリビダッケの演奏。多くの方が彼の音楽にハマっていく理由が分かる気がします。

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  • ★★★★★ 

    mid-massa  |  三重県  |  不明  |  2011年11月26日

    ちょっとだけこのボックスには腹がたっている。何故って?せっかく人がこつこつ単品で買い集めた全集がこんな値段なんて・・・詐欺ですよ!ほんま、1枚分ちょっとですやんか!あああ・・・でもこんなことが起こるなんて思ってませんでしたもんね。今、くだらない、というか、つまらないブルックナーのSACD1枚ものが、このボックス分くらいでたくさん出てますわな、そんなの買うくらいならこれ買うてやって!年末ジャンボ宝くじ10枚買うより満足度は絶対確実ですよ!悔しいけれど今の人たちはラッキーでしたね、まあ、かく言う小生も別のボックスでおいしい思いさせてもらったんで、あんまり言えませんわ。まあ、やられたな!はっはっはあ、ってとこですなあ。

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  • ★★★★★ 

    チェロTP  |  静岡県  |  不明  |  2011年11月20日

    ヴァント、ヨッフム、カラヤン、朝比奈・・・などなど。聴くべき演奏は綺羅星のごとくある。チェリの演奏は独特であり、のめり込むのは分らないではが、決してブッルックナーの「ファーストチョイス」としてはおすすめできない。数多くの演奏を聴いて、そのうえでこの演奏にたどり着いたら、それこそこのCDは聴き手にとってかけがえのないものになるだろう。

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  • ★★★★★ 

    Q  |  埼玉県  |  不明  |  2015年04月12日

     おそらくチェリビダッケは、音楽の背後の「思想」や「精神論」等のあやふやな「もの」には興味はないと思う。彼は、「プロ」として、徹底的におのれの仕事を、「音」を磨き上げる。音楽が、結局「自己」をさらけ出すことならば、そのための「方法」を徹底的に磨き上げる。「プロ」として。しかしそれは真逆の結果をもたらす。結論として、われわれ、いや、わたしは彼の「音楽」に果てしなく「巨大な」「知識」を聞く。もちろん彼は特別な「耳」を持っているのだけれど、それ以上に、自己の「仕事」への「厳しさ」、「プロ」とは「どうあるべきか」という意識。いずれも現代、特に日本においては過去のものになりつつあるものだと思う。だがまだわたしにはそれを確認することのできる手段がある。老哲学者の独り言です。

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  • ★★★★★ 

    遊悠音詩人  |  埼玉県  |  不明  |  2013年07月04日

    ミクロとマクロの高次の融合!ブルックナーは、とにかく一曲が長い。それに加えて、チェリビダッケのテンポが余りに遅いために、嫌悪感を抱く人がいるのも無理はない。しかし、ブルックナーの作品は、各主題の提示→展開→再現という流れと、断片的なモチーフの提示と応用という、二重三重の伏線が張り巡らされている。そのために、微細レベルで主題やモチーフを活かしつつ、総体として壮大な音響の伽藍を築き上げるという、ミクロとマクロの両視点が不可欠となる。加えて、それらを充分に再現するためには、例えどんなに小さなモチーフでも克明に聴き取れるほどの響きのクリアネスが必要である。この意味において、チェリビダッケ&ミュンヘン・フィルこそ、ミクロとマクロが高次に融合した演奏を聴かせているといえよう。ミュンヘン・フィルの高度なアンサンブルは、もはや神業といっていい。完璧としか言えないピッチ、空間性を感じる“間”の取り方、なかんずく、ffでの全合奏ですら威圧感を感じず、むしろ無限の透明感すら覚えさせるバランスの良さ!これらによって、ただ長いだけに思われていたブルックナー観が一変、幽玄なる美しさの中にも確固とした構成を意識させるような、実に充実した演奏である。それがこの安さとは、買いだろう。

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  • ★★★☆☆ 

    EIHIKO  |  埼玉県  |  不明  |  2012年10月19日

    まず、このボックスは驚くほど安い。で、チェリビダッケのブルックナーだが、確かに演奏は凄いとは思うが、私はどこかに違和感を感じている。3番や4番は、丹念な音響だがとても冷たい。7番も冷たい。8番なんかはいいかもしれない。かつてはすばらしい演奏だと聴いたが、朝比奈やらシューリヒトやらクナッパーシュブッシュに慣れた耳には、別ものだ。あまり考えたくないが、チェリビダッケというのは、精神性や心の内面の表現者ではなく、表面の物理的音響の美学を追究した表現者ではないだろうか。同じ路線の代表者はカラヤンだが、フルトヴェングラーの後継者というのはまったく違っていて、彼は音響主義者ではないだろうか? ブルックナーが構築した建物は、じつに立派に見せてくれるが、その建物のなかには、人というか心というか、魂というものが抑圧されているように見える、いや、聴こえる。ブルックナーには、どんなに鈍重でも、自由さや明るさが表現されないと、私は楽しめない。しかし、音響的表現では、随所に美しく厳しい響きがある。録音は、まあまあか。しかし、これだけ聴けてこの値段は安い。ミサ曲はなかなかよいかも。

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  • ★★★★★ 

    広島のパヴァンヌ  |  広島県  |  不明  |  2012年10月22日

    チェリビダッケのブルックナーについて、リアルタイムに聴いていない人にとっては抵抗があるらしく、最近の雑誌でもその緩やかなテンポに対して評価が高くないようです。しかし、これは紛れもなく絶品ですよ。録音がきれいにとれていると同時に、ハーモニーが全く破綻なく、入念なリハーサルに支えられた演奏の完成度の高さも比類がありません。これだけでも十分価値があるはずです。そのうえ、チェリビダッケの宇宙的な解釈が聞けるのに、どうしてケチをつけられましょうか。それでもお気に召さぬ方がいらっしゃるようですが、これ、会場で聞くと、絶対しばらく感動で声が出なくなると思います。かく言う私は、このセットを初版で購入していました。2万円という安くない値段で、30cm四方の豪華ボックス6000セット限定でした。他の人に購入される前にそそくさと予約をし、手に入れました。そして、どっぷりとチェリの世界へはまり込みました。只、パッケージがあまりに豪華すぎて、CDの出し入れに少し手間がかかり、全部聴くまでしばらくかかりましたね。今回のこのパッケージは、簡便でいいですね。しかもこの安さ。昨年、再度購入し、カーステレオでも聴いています。この内容でこの値段。買って損するはずないじゃないですか。

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  • ★★★★★ 

    HIRO  |  広島県  |  不明  |  2011年12月19日

    個人の嗜好によるでしょうが、 私にとってはこのチェリビダッケ&ミュンヘン・フィルのブルックナーがベスト演奏です。 Boot音源の方が良い演奏&録音があるにせよ、買いです。 例えば、交響曲第9番、これはもはやなんと言って良いのか・・・ 人間の精神の限界を垣間見る思いです。 交響曲第3番から第9番+ミサ曲第3番&テ・デウム。 それぞれ、見事な演奏です。 オーケストラの色彩の美しさは筆舌にしがたいものがあります。 しかし、この価格は本当に信じがたい! 圧倒的にお薦めです。 私は、33枚Boxを、当時3万円ちょっとで買いました。

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  • ★★★★★ 

    masato  |  新潟県  |  不明  |  2011年11月19日

    私がベストと考えている演奏たちとは明らかに違う…。が,それらに引けを取らない感動を与えてくれる…。これは何だろう…。チェリビダッケが描く“ブルックナー”を聴いているのではなく,ブルックナーが残した楽譜からチェリビダッケが読み取ったものを表現した“音楽”を味わっているということなのか…。見事な“ブルックナー”とは言えないのかもしれないが,とにかく見事な“音楽”だ…! 第8番の第3楽章…信じられないタイム。が,時間が経っている感じがしなかった。「こんな演奏,ベートーヴェンじゃない!」「こんなのモーツァルトじゃない!」「こんなマーラー認められない!」という評も時々目にする。「こんなの変でしょ?!と言いたければ言え。これが我々がブルックナーを題材に作り出した“音楽”なんだ!」こんな声が聞こえてきそうだ。

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  • ★★★★★ 

    イリビタッテ  |  東京都  |  不明  |  2011年10月13日

     チェリビダッケが最も敬愛していたブルックナーの交響曲のなかでも、とりわけ「すべての交響曲の頂点にある」と評していた第8番を収めるこの12CD限定版が、税込み2,639円という販売価格は、驚きの破格であり、海賊盤を一蹴するとともに、さらなる出会いと音楽への啓蒙のきっかけとなりましょう。  このEMIの第8番は、1993年9月10、12、13日ミュンヘン、ガスタイク・ザールにおける演奏会の録音です。  (編集はCD化する以上、必要不可欠なことであり、それゆえにこそチェリビダッケはLPやCDによる「音のみを目当てとする録音販売」は拒否していたわけですが)  チェリビダッケ指揮の生演奏を聴くことがかなわなくなった今日にあっても、その再現を希求して止まない、わたしのような貪欲者にとって、EMIの編集は、幸い、繰り返して何度聴いても心地良く新鮮に鑑賞することのできる確かな技術とまごころの込められた素晴らしい仕上がりです。  「この第8番以外に第8番はない」とでもいえそうなほどに、チェリビダッケによってイデーが込められ「すべての条件が整った」正に第8番にふさわしい頂点にある演奏です。  かつて1954年11月28日にドイツ連邦共和国功労十字大勲章を受章した直後に415回指揮したベルリン・フィルから拒絶されるかのように決別することとなり、新たな指揮活動へのの道を歩み出すこととなったのとは対照的に、この第8番の演奏に先立つ1992年6月28日に二度目のドイツ連邦共和国功労十字大勲章(星章付)を受章してから、ますますミュンヘン・フィルハーモニーと一体となり、演奏会において聴衆からの圧倒的な支持を受け、1996年6月4日の演奏会を最後として、1996年8月14日に他界するまで首席指揮者を務め続け、共に音楽という真実の体験を追求していった結実がここにあるように思えます。

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  • ★★★★★ 

    zoko  |  福井県  |  不明  |  2013年04月04日

    桜が満開になったので、職場からの帰路を少し遠回り。地元で有名な河原の桜並木のトンネルを通って帰る。ライトアップされていてあまりに美しいので、自転車から降りて手押しして目線を上げて歩く。 そしてやがて驚き!桜の時期にも何度もそこを通ったことがあるのに、その美しさに何かが胸に込み上げてきて泣きそうになる。 こんなことは初めてだ… 目線を45度上げて、同時に移動するスピードを極限まで落とすことで、日常から隔絶した世界がそこに広がっていた! 私を追い越してゆくたくさんの人達や、腰を降ろして見上げている人達は、なんともったいないことをしているのだろう! 夜空を背景にゆっくりと動いていく桜はなぜか宇宙を連想させた。そして続いて連想させられたのが、チェリビダッケのブルックナー。 そういうことだったのか!? ちょっと寄った店で飲んだ安ウイスキーのせいだろうか… 帰宅して真っ先にしたことは、このセットの9番の再生… そして至福の時間。

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  • ★★★★☆ 

    saitaman  |  埼玉県  |  不明  |  2013年01月04日

    遅い。ここまでスローだとは。でも、こんなに弱音をゆっくり長く引っ張っぱり続けているのに、各パートの均整が整然と取れていて全く音がかすれない。ああ、これなのか、チェルビダッケのブルックナーの世界は、という感じ。ただ、感動したかと問われると、あまりの遅さに対してちょっとついていけないものがあったというのが正直なところ。

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  • ★★★★★ 

    ニャンコ先生  |  Tochigi  |  不明  |  2013年04月29日

    セッション録音を嫌ったと伝えられるチェリビダッケであるが、ミュンヘンの楽団と放送局が、最近流行りの「ライヴ録音CD」に匹敵する完成度の録音をたくさん残してくれたことに感謝の念を禁じえない。指揮者も自らの音楽の完成形をこのような形で残すことに同意して、練習と実演に臨んだのではないかと勘ぐってしまうほどの出来だ。なかでもこのブルックナーのセットはテ・デウムの録音にやや難があることをを除けば、長く名盤として残るに足るセットである。チェリビダッケ食わず嫌いの方、昔聴いてピンとこなかった方、ぜひこのセットだけは聴いてみていただきたい。

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