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ブラームス(1833-1897)

SHM-CD Violin Concerto: Batiashvili(Vn)Thielemann / Skd +c.schumann: 3romances: アリス=紗良・オット(P)

Violin Concerto: Batiashvili(Vn)Thielemann / Skd +c.schumann: 3romances: アリス=紗良・オット(P)

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  • ★★★★★ 

    angelico  |  東京都  |  不明  |  2013年02月02日

     私は、じつに素晴らしいブラームスに仕上がっていると思います。私もティーレマンはあまり好きではないし、バティアシュビリさんの音楽づくりとティーレマンのスタイルがマッチするとは思えず、買って聴くまで心配していました。しかし、このブラームスでは、いずれの楽章でも音楽的なヴィジョンがしっかり共有され、楽章ごとに共通の性格づけがなされているので、ソリストと指揮者の間で解釈の衝突や主導権争いが起こっているようには聴こえませんでした。  比較的速めのテンポの1楽章は、丁寧に主題提示を行った後、展開部からは思い切ったデュナーミクも伴いながら、オケもソロも情熱的に歌っています。再現部以降のまとめ方も、ソロとオケのアプローチに齟齬はなく、その統一感はじつに悠然たるものです。ドレスデンのサウンドに関しても、響きが重すぎる感じはしないし、むしろ明朗な音色を存分に生かし、音楽の流れを大切にした、とてもしなやかなトゥッティだと感じました。音色や和声感もちゃんと共有されているので、減速時の音色変化など。ソロもオケも見事な一体感を醸し出しています。  2、3楽章では、いっそう巧く噛み合っているのでないでしょうか?  全楽章にわたって、テンポ感や音程感の面で、ソロとオケ(特に木管)の合わせが難しい「難所」がけっこうありますが、どれもまったく危なげなく、ほとんど完璧だったと言ってよいと思います。  ティーレマンは総じてとても献身的にソリストをサポートしていますし、ソリストもオケを信頼して真正面から自分の音楽をぶつけています。今回は、いい相乗効果になっているのではないでしょうか? 私は逆に安堵して、愛聴しています! 

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  • ★★★★☆ 

    森林浴  |  京都府  |  不明  |  2013年03月17日

    清涼な水分を含み、光沢を抑えたマット感があり、かつソリッド(充実性)な音で、かつ、鋭利な切り口も光る、というのがこのバイオリニストの感想。サロネンとのショスタコvcとこのディスクで、デヴュー時に比して更に深まる芸風を痛感する。聴き続けたい奏者である。が、やはり、諸兄の御指摘どおり、そして小生の危惧したとおり、ティーレマンの起用は大失敗。そもそも、skdのマイスター就任自体に大いに違和感を感じていたが。ブラームスvc+バティアシュビリ+skdの超最適トリオに全く迎合できぬ、速度配分とフレーズの(特に)終点のええ加減さ、全体を取り巻く軽薄感には閉口である。この指揮者は、ブルックナー、Rシュトラウスなどでも、時として流れに水をさしたような「大見得を切る」素振りを見せるが、それが悉く空振りで、巡航速度とインパクトの不調和に病んでいる。同じやるなら、マルケヴィッチやスウィトナーなどの、訳の解る強烈な「見得」を切るべし。skdとバティアシュビリが台無しの1枚となってしまった。魔法が使えるなら、同曲でクレンペラーやジュリーニと組ませたいバイオリニストである。

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  • ★★★☆☆ 

    ハムカツ  |  東京都  |  不明  |  2013年01月28日

    2011年にデュトワN響と共演したブラームスが素晴らしかったので、このディスクの発売が予告された時から楽しみにしていた。しかし同時に不安もあった。それは共演者がティーレマンということ。私にはティーレマンの良さがさっぱりわからないのだが、まぁそれは個人的嗜好として置いておくとしても、バティアシュヴィリとはあまりに芸風が異なるため、果たしてどうなるのだろうと危惧していた。結果として、残念ながらその危惧は的中してしまった。やはりティーレマンは完全にミスキャスト。1楽章の長い序奏からやりたい放題やっていて、これだけでうんざりしたのだが、ソロが入って来てからもバックのオーケストラが蠢いていて気に障る。伴奏に表情をつけるな、というのではなく、ソロと伴奏のやりとりに齟齬が大きく、聴いていて集中できないのだ。また肝心のバティアシュヴィリだが、2011年のN響との共演の際のラジオ放送の録音と聴き比べてみたが、N響との演奏の方が遥かに良いと感じた。何でもかんでもティーレマンのせいにするつもりは毛頭ないのだが、彼女の持ち味である軽やかな歌い方などがまったく発揮されていないのは、やはり伴奏に引っ張られたか。その点、N響で共演したデュトワはバティアシュヴィリと芸風が比較的近く(勿論デュトワの伴奏指揮者としての能力の高さもある)その演奏はまさに相乗効果が現れていた。数あるブラームスの協奏曲のディスクの中で、これと言った個性も主張できないまま終わっており、彼女のファンとしては実に残念である。むしろカップリングのクララ・シューマン作品の方が聴きもの。アリス=紗良・オットのピアノと組んだバティアシュヴィリはまさに水を得た魚、協奏曲とはまるで別人のように生き生きと歌っている。

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  • ★★★★☆ 

    HISAN  |  岡山県  |  不明  |  2013年02月10日

    一言で言うと、演奏は良いです。気になるのはブラームスの録音です。なんか遠いというか、はっきりしないというか、実際の演奏はもっとすごいはずと思ってしまう録音に聴こえてしまいます。ルカ教会って録音難しいんですかね?

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  • ★★★★☆ 

    saitaman  |  埼玉県  |  不明  |  2022年08月11日

    クララ・シューマンの演奏は気張らずとてもいい演奏で良かった。ピアノとバイオリンが共に女性というのも好演の理由かもしれない。ブラームスはシュターツカペレ・ドレスデンの重厚なバックが流石で、ソロも良いが、何しろ名演が星の数ほどある曲なので、あえてこの録音でなければというのはそれほどないかな。

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  • ★★★☆☆ 

    のりとら  |  埼玉県  |  不明  |  2013年11月14日

    この録音は、未完成の姿と言えるのかもしれない。2013年4月の映像が放送されるに至って、その過程となる時期に録音されている事になる。確かに基本フレーズには共通点が多いのだが、その内容の深さ完成度は、1年弱彼女は度々演奏して来た成果が実を結んでいると言えよう。しかし、この時点での演奏に不満は残るが一番の誤解を与えているのは録音いや、マスターリングなのかもしれない。放送を見逃した方はおそらく映像が市販される事でしょう。完成度の高い良い録音状態に期待できると思いますし、当CDの位置付、評価もかわるかもしれませんね。発展途上に付き★三つとしました。

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  • ★★★★★ 

    jin  |  長野県  |  不明  |  2013年05月15日

    来日時にN響と本曲を共演した際はクライスラーのカデンツッアだったそうですが、このCDではティンパニとの掛け合いとかがあるものでした。 これは誰のカデンツッアなのでしょうか?それともオリジナル?

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  • ★★★☆☆ 

    mravin  |  埼玉県  |  不明  |  2013年04月22日

    他の方も書いているが、ブラームスの協奏曲はティーレマンのオケは重厚でバティシヴィリのヴァイオリンは繊細だがミスマッチ。そのミスマッチを隠すかのようなホール2階の後ろで聴くような遠い録音にはいささか興ざめしてしまった。カラヤンとクレーメルの’76年の録音を懐かしく思い出しました。 国外デビュー間もない青年クレーメルをカラヤンが、俺のオケがサポートしてやってるのだから俺のオケが主体で君はその一部として弾いていればよい、との録音だった(カタログNo : TOCE13272 →試聴できるが、1,2楽章は冒頭のオケしか聴くことができないのには苦笑)。 ブラームスに関しては★2つです。 対してクララの方は名演。アリス・オットとの息も合っていてシューマンとワグナーとブラームスが混在しているような、ロマンチックで懐かしくクララが生きていた当時では少し新しさを感じさせる興味深く魅力的な音楽を堪能させて頂きました。こちらは★5つです。

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