フルート・ソナタ全集 ヴェンツ(traverso)ムジカ・アド・レヌム(3CD)
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西荻椿山 | 東京都 | 不明 | 2013年01月31日
J.S,バッハのFlソナタは8曲しかありません。もっとみたいなものを聴きたい、それもむしろ偽作のほうをという方がいたら、Vn音楽史でチラッと名前をきいたことがあるかもしれない程度の作曲家のFlソナタ全曲ですが、かなりいけるのではないでしょうか。1曲を除きLargo-Andante系で曲が開始しますが、大方で偽作と同じような牧歌的雰囲気を感じることができます。急速な楽章でもC.P.E.バッハ作品のような焦燥感じみた気分はありません。いずれも聴いていると口笛がでてくる箇所があります。偽作との差はただ聴きなれていないせいだけかもしれないが、1曲としての纏り感にやや欠けるかいう点です。どこで1曲が終わりか判りかねないわけですが、本盤ではOp.2では、Continuoに偽作でも聴きなれたVcやharps.の他にバスーンやOrgなどを起用し、1曲毎に組み合わせを変えています。また、Op.5は2つのVnまたは2本のFlのための作品ですが、半数をFlとVnで演奏しています。学問的にはどうなのかは存じませんが、聴く分には変化があっていいです。偽作のように耳が虜になって思考のじゃまになって困るというほどではなく、かといって空疎過ぎて途中で止めたくもなりません。BGMとして適すると思います。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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笛吹き同人 | 東京都 | 不明 | 2009年12月27日
フラウト・トラヴェルソ界にもついに「バカテク系」が現れた!出身はアメリカ。もちろんトラヴェルソの巨匠バルトルド・クイケンに学んでいるし、最近はオペラの指揮も手掛けているのだから、ただのオタク的テクニシャンではない。だがやはり彼の明るい音楽性には、ロカテッリのような躍動感のある長調曲が多い作曲家がぴったりだ。実際、このディスクには本場ヴェネツィアの財団から「1995年イタリア音楽ベストレコーディング賞」が与えられている。完璧に吹けているどころではない。急速楽章をin tempoで疾走しながら「耳にもとまらぬ」速さで装飾を入れて聞かせる。彼が組織した団体だけに、バックも名手揃い、アンサンブルも余裕でバッチリ。全18曲言うことなし。残響多めの録音だけが好みの分かれるところだろう。(彼のバカテクをたしかめたい人は、彼の名でググッてHP「jedwentz.com」へ行き、左列サイトマップ「Musical examples」を選び、現時点で最上段にあるバッハ作Vnパルティータの編曲版を聴いてみてほしい。下のほうにはこのロカテッリからの1楽章全曲もあるので、演奏だけでなく録音の感じもたしかめられる。)0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ウルトラジイサン | 北杜市 | 不明 | 2008年05月31日
あまり多くの人に知られていない曲ですが、美しくて魅力にあふれているすぐれものです。録音も優秀です。 控えめな音量で聴くのに適しているので、夏の暑い時期に本でも読みながら聴いても決して邪魔にならないそんな曲が並んでいます。 心地よいメロディーがやがて眠気を誘います。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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KURO | 福岡 | 不明 | 2006年05月21日
ロカテッリの魅力を知るには最上の一枚だと思います。いずれの曲も素敵ですが、特にCD3の「6つのトリオ・ソナタ」は秀逸。フレッシュな演奏とも相乗効果となって心地よい感じに仕上がっています。お薦めしたいアルバムですね。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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