『利口な女狐の物語』全曲 サイモン・ラトル&ロンドン交響楽団、ルーシー・クロウ、ジェラルド・フィンリー、他(2019 ステレオ)、シンフォニエッタ(2018)(2SACD)
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フォアグラ | 愛知県 | 不明 | 2020年12月08日
ラトル久々の傑作。ラトルにとって2度目の録音であり、この公演の2年前にはベルリン・フィル定期でも同じピーター・セラーズのセミ・ステージ上演をしていた。再録音にあたり、ベルリンではなくロンドンをとったのはラトルとしてより寝かせて熟成させたかったのかもしれないが、やはりラトルの機動部隊にはLSOのほうがよかったのだろう。チェコ勢と比べるとラトルはオペラのポイントを強調し、わかりやすく面白く仕立てている。こうしたラトルの啓蒙主義はベルリン・フィルのプロフェッサーたちには不評だったが(は?今更なに教えとんねん、という空気が濃厚だった)、ロンドンでは「おらが国の大マエストロ」としてLSOも素晴らしい反応で演奏している。フィンリー以下キャストも好演。十分感動的な演奏だ。「シンフォニエッタ」はバービカンの酷い音響のせいでこじんまりした演奏に聴こえてしまう。かつてバービカンをLSOが専用ホールとして使うことが決まった時、他のオケは随分文句を言った。今はどこも言わない。LSOもここで演奏する限り一流オケとはみなされないだろう。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ヤナハル | 鹿児島県 | 不明 | 2020年11月25日
「利口な女狐の物語」は、傑作中の傑作であり、モーツァルトやワーグナー、ヴェルディの作品にも比肩する人類の至宝である。音楽が良くできているから、上演されれば必ずと言っていいほど、名演になるのではなかろうか。マッケラスの振るいつきたくなるくらい魅力的なCDが、代表盤であろう。ルチア・ポップのビストローシカが素敵だった。ノイマンのCDも良かった。サイトウ・キネン音楽祭における小澤征爾による上演も music bird で聴いたが、ややプッチーニ風のオペラ的な歌唱が目立つ演奏であったが、それでもこういうものもありかと面白く思った。ラトルのヤナーチェク、大いに期待したが、少々期待し過ぎたかも知れなぃ。もう少し輝かしい音を期待していた。悪くはないけど・・・。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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