柴田淳(4)
Thursday, November 5th 2009
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いま凄い人生の岐路に立ってる気がします。本当にやめようと思っちゃうくらいだったんで。辛くて。
- --- ブログでレコーディングに苦しんでいるって知って、アルバムの発売の前にこの曲『Love Letter』を聴いて今回のアルバムは最高になるって思いました。
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どうでした?良かったですか??本当に苦労が出ているアルバムなんですよ。
こんなにリアルに今の私を、クオリティは置いといて、苦悩する私を表現できたのは後にも先にもこれだけだと思えるくらい、“今”が入っているって思っていて、ジャケット撮影の時もドーンと落ちていたので、普通のお澄まし顔じゃなくて、本当にその奥に悲しみというか、お先真っ暗モードの目というか、せつないというか、作った表情じゃない悲しい顔ばかりで、笑ってないんですよね。 自然な柴田を撮りたいって始めたのにやっぱりカメラマンに笑わないでって言われちゃうんですよ。求められる顔っていうのがあるんだけど、ずっとこういう感じだったので普通に澄ましてるんだけど目の奥まで見えちゃう写真というか、写真まで今の私が反映されているアルバムになったなぁって。
だからわたしは、今後このアルバムを聴けるのかって思うくらい、立ち直った後、また落ちる気がしてこれを聴けるのかって思うけれども、でもどのアルバムより大事な一枚になったって凄く思いますね。いま凄い人生の岐路に立ってる気がします。本当にやめようと思っちゃうくらいだったんで。辛くて。 - --- その苦しみはアルバムからもブログを見ていても強く感じました。
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すいません!本当はそういうのを隠さなきゃいけないのに全部出しちゃうタイプなんですよね。自分で止めてられるほど強くないんです。
- --- でも歌詞を含めて自分をさらけ出すところが、しばじゅんさんのいいところだと思います。しかし、ブログや歌詞で自分をさらけ出して多くのファン、その他の人々にアーティスト柴田淳の内面全て見られる事に恐れを感じる事や歌詞を書くのを躊躇ってしまうことはありませんか?
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昔あったのは、恋をしててその恋の想いが余りにリアルに書けるくらい自分で分析出来てる時って直ぐ書けちゃうんですけど、これ書いたら相手に気持ちバレるなっていう時に悩んだりはしましたけど、そのくらいですね。さらけ出しし過ぎた事でどうしようって考えた事はあまりないですね。露出狂かなっ(笑)!!
だから、そんなに全部をさらけ出してるから、逆にそれを否定された時ってどうなっちゃうんだろうって思いますけどね。例えば、そんな影響力無いんですけど、わたしがありのままをさらけ出した事が問題発言になってしまって社会的大問題になっちゃったりしたら、そんな影響力があるようなアーティストでこのスタンスのままだったら、多分死んじゃうと思う。だってありのままの自分を何万人の国民に否定されたら・・死んじゃうと思う(苦笑)そうなったら、まずやめるでしょうね。
あと、好きな人に遠まわしに告白しているみたいな、今回のアルバムに『君にしかわからない歌』っていうのがあるんですけど、今までも何曲もあるんですよ。その人にしかわからない書き方をしている歌とかが、気付かれた事もあったんですけど、直接言われたことは無くて、でも遠まわしに言われた事もあって、でもそれは嬉しかった反面凄い恥ずかしかったり、それを発表するときは勇気が必要だった事もありましたし、でもあんまり怖く感じたことは無いですね。さらけ出すことが自分自身なので。でも何でこんなに出しちゃうんでしょうね??やっぱり露出狂(笑)??
この前、TVのドキュメンタリーで私の尊敬する漫画家の井上雄彦さんが出ていて、ああいう天才とわたしの事を比較するのはおこがましいんですけど、本当にわたしの言っている事と一緒だったんです。悩むところが一緒。何を良しとするのか、どこに達成感を感じるのかっていうのが全く一緒だったんでビックリしちゃったんですよね。
井上さんは、例えば『バガボンド』って漫画だったとしたら、武蔵を描き続けて魂が書けてるかどうか、ストーリーとか売れてるとか関係なく、みんなが求めているものを研究するとかじゃなくて、ちゃんと武蔵が描けてればおのずとストーリーが出来上がるから、ストーリーなんてどうでもよかったりするみたいな事まで言っていて、でも書いてるのは自分自身であって“心を掘り下げる作業”って言ってて、私は“心をほじくる作業”って言ってるんですけど、いろんなものを排除していくと“陰”になるって言ってて『そうなの〜!』って思って、笑顔の裏に何かあるって、じゃあその笑顔はどうしてその笑顔になったかは、陰があるから笑顔になる訳でそうすると笑顔でハッピーハッピーって歌もいいけれど、なぜ笑顔になるって話になってくると、やっぱり奥底に行くと“底”があるからで、わたしは『この人天才だな』って思ったのは、『光を書くために陰を書く』って言ってて、まるでシンガーソングライターって感じで、この人絶対凄い作詞家になるって思ったんだけど、わたしもそういう邪念を排除していくと行き着くところは陰の部分と言うか、やっぱりそこはみんな同じじゃないかって思った。
だから井上さんの作品は明るくないんですよね。わたしは『リアル』って漫画で初めて出会って、その時にわたしは嗚咽するくらいに泣いちゃったんですよね。『何なんだこの人は!』って思って、まるで自分のやりたい事を漫画にしただけ。で、言いたい事が一緒で、愛に飢えてる部分とか、わたしみたいって思って、おこがましいんですけど、わたしが漫画家になったみたいって思っちゃったんです。それで何年か経って、先日その人のドキュメンタリーを見た時に、もう何もかも言ってることが一緒、カメラが密着する事で気が散っちゃうっていうのも一緒だし、あと彼は下書き、ネームを喫茶店でやるっていうのが、私はおうちに篭って作曲をやるのと同じだなって思って。彼のスタジオ作業はわたしにとってのスタジオ作業で最後の筆入れ作業が、1回書いたら書き直さないって言ってるし、それがわたしにとっては歌入れなんですよね。歌詞が出来上がって、伴奏も録って、その歌詞をわたしの声で録って初めてその歌詞が見えてくる。やっぱり昔のスタッフに、今まで演奏を録ってわたしのガイドはラララで、わたしの声なんだけどラララで、歌詞が出来て歌詞が乗った時に言葉として聴いた時に『ハッとした』って言われた事があったんですけど、それが魂を吹き込む作業なんだなって思って、やってる事は違うけど凄い感動して・・何でこんな話になっちゃんたんだろう??
- --- すいません、内面についての話を伺ってしまったので。
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だから、井上さんの作品にどうしてわたしが泣いちゃうかっていうのは、心の奥底をリアルに描けているからで、わたしの歌に共鳴してくれるファンに、言葉に出来なかった思いを監視カメラで見てたのって思うくらいの歌って言われたりするは、そこをリアルに書けたからなのかなって、やってきた事は間違ってなかったんだなって思ったりして、これからも精神的露出を井上さんと同じように、そこに達成感を感じていくのかなって思って。
井上さんはKO勝ちと判定勝ちって表現をされていて、全然編集者や一般の人が見てイイって思うのに、彼の中では複雑な思いが書ききれなくて、悪くはないけど、KO勝ちではなくて判定勝ちだったみたいな。でもKO勝ちした瞬間がカメラに写っていた時は、本当に絵から滲み出る手応えがを感じる絵と、感じない絵ってあるんだなって思って、それは本当に一緒だなって思って、やっぱり自分が納得いってなかったら、どんなにまわりのスタッフがイイって言ったって嬉しくもなんともないし、やっぱりその手応えが、売れる、売れないよりもそういう所に快感を得てるんだろうなって。 - --- その手応えっていうのは、自分の気持ちだったり、言葉にしずらい事をうまく表現出来たり、音で表現するなど、納得行く形で出来たらっていう事なんですか?
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そうですね。特にサウンドよりも井上さんで言うところのストーリーというのは、わたしにとってのアレンジとかサウンドであって、メロディは違うかもしれないけど、だからアレンジはどうでも良くはないんですけど、それよりもやっぱり歌詞だなあって、わたしも昔上手い事を言ってたんだなって思うことがあって、自分自身忘れちゃってたんですけど、昔ライターさんに『柴田さん、作詞って心を翻訳する作業って言ってましたよ』って言われて、『わたしって上手い』って思ったんだけど、本当にそういう事でわたしも気持ちって何なんだろうって一生懸命整理して、それを翻訳した時に歌詞が出来上がるみたいな、だから自分の今のリアルな思いがそこに生きたまま乗せてるか乗せてないかというのが分かって、そういう時に達成感を感じますね。
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- ゴーストライター
柴田淳 - 2009年11月4日発売

1976年11月19日生まれ、さそり座、A型。東京都出身、シンガーソングライター。幼少の頃よりピアノのレッスンを受ける。
2001年10月のデビュー以来、透明感のある歌声と印象的なメロディー、そして言葉を大事にする繊細な歌詞の織り成す世界観が、聴く人の心を掴んで離さない。
そしてCHEMISTRYの2ndアルバム「Second to None」に収録された「月夜」に歌詞を提供、中島美嘉の最新アルバム「VOICE」に収録された「声」では詞・曲を提供するなど、作家としても活躍中。
また、繊細で印象的な芯のある声にTVドキュメンタリー番組でのナレーション依頼が来るなど、その活動範囲は音楽だけに留まらない
月夜PARTY Vol.2 緊急決定!!!
■2月28日(日)神戸国際会館こくさいホール(兵庫)
開場17:00 / 開演18:00
■3月05日(金)オーチャードホール(東京)
開場18:00 / 開演19:00
■3月22日(祝)グランキューブ大阪(大阪)
開場17:00 / 開演18:00
■3月26日(金)愛知県勤労会館(愛知)
開場17:30 / 開演18:30
■4月01日(木)NHKホール(東京)
開場18:00 / 開演19:00
■4月10日(土)福岡市民会館(福岡)
開場17:00 / 開演18:00
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