STUDS × MOPPY対談

2009年5月29日 (金)

STUDS x MOPPY

inteview :
STUDS(TAKU、GAKU、MAD2)× MOPPY(CAFFEINE BOMB RECORDS 代表)
text :
HARA(HMV ONLINE)

STUDS × MOPPY 対談 1/3ページ

今まで、パンチがあればいいと思っていたんですけど、聴きやすいサウンドも俺自身悪くないかなと。今回は聴けば聴くほど耳に馴染んでくるんで、いいのが出来たなと自分でも思っています。

――まずは、HMV ONLINEに初登場ということもありますし、STUDSのバンド紹介からお願いします。

TAKU STUDSの結成は、6年半くらい前の11月。僕とGAKUが同じ職場だったんですけど、俺がやってたバンドを抜けて、GAKUは当時やってたバンドが解散しまして、一緒にやろうかってなりまして。最初は遊びでHi-STANDARDのコピーバンドをやってたんですけど、急遽ライブが決まったんですよ。そこで、曲作って、バンド名も決めて。バンド名は何でも良かったんですよ。友達に短くてスパッとしたのない?って言ったら、STUDSとかどうですかって言うから、あー、それでいこうって決まった。

GAKU オレもTAKUも腕輪を付けてたんですけど、それもスタッズって言うしってことで。当時、TAKUは、オレがベース弾いているところ観たことないんですけど、仕事も同じで良く遊んでいたし、やっていたバンドも観に行ってたりはしていたんで。抜けるってなった時に、「GAKU、ベース弾くんでしょ?」「弾くけど」みたいな感じで。

TAKU ドラムは、そこまで本気でやりたいっていうやつがいなくて。ある日、当時のドラムが事故起こしまして。その先決まってたライブをキャンセルしたくなかったんで、ドラムはヘルプでやったんですよ。そん時のヘルプが、元DONUT MANで今NICOTINEのU。今、SECRET 7 LINEのTAKESHI。そして、このMAD2にやってもらったんですよ。MAD2がそのまま入ってくれたら嬉しかったんですけど、別に自分のバンドをやってて、そのバンドが大事ってことで。MOPPYさんとは、ASIAN HANDの渋谷でやったイベントに出た時に、そのイベントにMOPPYさんが来ていて。俺達が終わってから来たんでライブはライブ見てなかったんですけど、デモを渡したんですよ。後日、厚木のライブに来てもらって、そしたら音源も聴いててくれてて。

MOPPY その音源は正直微妙だったけどね(笑)。

――それでも惹かれたわけですよね?

MOPPY なんでしょうね?なんか分かんないけど、そういう時あるんですよ。今でも、それはあるんですけどね。ASIAN HANDは、オレも仲が良かったし、ASIAN HANDの紹介っていうのもあるし。

TAKU その厚木のライブ、めっちゃいいライブが出来たんですよ。

MOPPY そう良かったんだよね(笑)!

TAKU オレらも、やれた感がすごいあって。

GAKU 出演のメンツも、悪かったわけじゃなく、むしろ良いメンツで。

TAKU オレら、やっちゃったみたいな。

GAKU 当時、厚木シーンの中でも、わりと絡んでるバンドが多くて、ホーム感でステージに立てる感じで出来て。オレは厚木の時に初めてMOPPYさんに会ったんですよ。

TAKU 打ち上げで、MOPPYさんが出させてよって言ってくれた時に、ドラムがヘルプのままでリリースするのは嫌だったんで、長い目で見てくれるなら、オレらも是非出させてくださいって言ったんですよ。その直後っすよ。MAD2から入りますって電話がかかってきたんですよ。

GAKU 前のドラムもリハビリも終わったんですけど就職控えてるし、MAD2は自分のやってるバンドもあるし。どっちをとっても本人達的には迷惑になるんじゃないかと、うちらも決められない状態だったんですけど、リリース決まったことをMAD2に言ったら、もうコロリと。

MAD2 はい。MOPPYさんが待ってるなーと思って入りました。

(一同大爆笑)

TAKU 待ってたんですか??

MOPPY 待ってた・・・、うーん。その当時はヘタクソだったんですけどねー。本当に。今は、成長してすごく良いドラマーになりましたけど、その当時は大丈夫かなー?って思った時もありましたね。MAD2が一番成長したよね。

MAD2 や、まだまだ成長しますよ。

MOPPY STUDSは地元、登戸のシーンを頑張って活性化させているんですよ。それは偉いと思います、本当に。東京が近くにあって、その周りの都市ってなかなか盛り上がらないんですけど、一所懸命、やっているんですよ。それを続けていって欲しいなと思う。

TAKU やっぱ、ここで頑張らないとなって。若いバンドもどんどん増えてきたので。

――じゃあ、登戸の親分みたいな感じなんですね。

TAKU そうです。だから、今、オレの理想的なやりやすい感じになってきました。

MOPPY それをやろうと思っても、なかなか出来ないもんですからね。これは、すごいことです。

STUDS

――ニューミニアルバム『TEENAGE MEMORIES』が完成しましたが、率直にどんな作品になりました?

TAKU 正直、賛否両論あると思います。僕ら今まで、パンク、パンクっていうサウンドでやってきたんで。だから、今回の作品は今まで聴いてきた人には、もしかしたら優しすぎると思うかもしれない。でもオレら的には、次のアルバムが勝負だと思っているので、それまでに、もう一回りしたかったんです。いろいろ回り道をした上で、もう一回ワンステップで試したいことがあって。聴きやすくてメロディ重視の曲も作れるんだよと、一度ファンに示したくて。賛否両論もあると思うし、でも新しく聴いてくれる人も絶対いると思うんで。出来上がりみて、今まで、パンチがあればいいと思っていたんですけど、聴きやすいサウンドも俺自身悪くないかなと。今回は聴けば聴くほど耳に馴染んでくるんで、いいのが出来たなと自分でも思っています。

MAD2 今回のミニアルバムは、ドラムの話で言うと、メロディに合わせて、メロディの邪魔しないようなドラムを叩いたつもりなんで、ドラムを意識して聴いてみてほしいなって思います。

GAKU 自分アピールじゃん!アルバムをアピールしようよ(笑)。

MOPPY なんだそのアピール(笑)!ま、ドラマーとしては当然の意見だけどね!

TAKU 今回は、1、2曲目は大人になったオレの意見、後の曲は全部若かりしころの思い出話で。子供のころの僕の恋愛のエピソード的なことが曲に現われたかなって思うんで。自分で聴いてても、なんかちょっと懐かしい気持ちになれるんで、若い男の子女の子に聴いて欲しいですね。オレからのメッセージが色々と入っているんで。だからタイトルも分かりやすく、ジャケも。ジャケ、ビックリしますよ、今までのと比べると。

GAKU 1曲目と6曲目は、実は結構前からある曲で、ライブでも実は昔やっていたんですよ。普通に曲としてもう一回組み立てたら、あれ、この曲こんな感じだったっけなって感じだったり、8曲入ってるんですけど、結構サクサクっと出来て、もう一回ポンと詰めたらこんな感じになりましたっていう。元々そういうメロを作ったというか、こういう曲の方向性で行こうってやってたんじゃなくて、こういう曲が集まった中から選んだって感じなんで、それで雰囲気も違うのかなって。今までがたとえば、明るい激しいとかやかましいだったら、聴きやすくて、ノリやすくて、良メロですよみたいな感じになってるんで、結構、聴きやすくなってるんじゃないかなと。

TAKU レコーディングも早かったですからね。

――レコーディング期間はいつもどれくらいとっているんですか?

MOPPY だいたい1日1曲くらいで考えているんで、今回は8曲だから1週間ちょいくらい。でも、今までのSTUDSの中じゃ一番時間かかったと思うんです。今までが短すぎたんで。MIXとか、歌とか細かいところの調整も一番細かくやった作品ですね。今回は、すごく耳に残るメロディなんで、細かいとこまで本人がやってた部分もあったんでね。だから、今回が一番時間をかけてるよね?手間かかってるよね。

TAKU そうですね。時間的にも。

GAKU 歌って直して、聴いて直して、書いて直してですもんね。

MOPPY だから作品的には一番、充実感があります、僕も。あれくらい時間を短縮しても、もうちょっと使えるくらい余裕があるといいよね。STUDSはいつもスパッとやってもらって、スパッと出来上がるんだけど、そこからもう一回見直してやっていくのがいいよ。

TAKU 今回それが出来たんですよね。

MOPPY 結構、こだわってたんだよね?

TAKU 今まではパンチが出せればいいと思ってたんで。MIXとかも。でもそれは一回今回外して、いかに聴きやすい音にしようかっていう。

MOPPY STUDSの場合、ライブはライブ、音源は音源ていう、棲み分けをしっかりしたいバンドではあって。音源はすごい良いの作って、それを極限まで再現できるライブが出来ればなお良いんですけどね。最近はコーラスワークとかバリエーションも増えて、ライブでも頑張ってそれを再現してるんで、今の作り方、すごく良いと思うんですよね。良いレコーディングが出来たし、良い作品になりました。

――曲や歌詞は誰が作っているんですか?

TAKU 僕が元を作って、みんなで仕上げていく感じですね。

GAKU ガラリと変わります。TAKUが2ビートで持ってきた曲が、完全に8ビートだったりミドルになっちゃったり。また、その逆もあったり。ミドルだったのがめちゃめちゃ速い曲になっちゃったり。

TAKU 今回は、もっていった曲、わりとそのまま採用されたんですよ。

――英詞もご自分で考えるんですか?

TAKU 知り合いの外国人に手伝ってもらったりもします。ここ、メロディと合わないんだけどって言うと直してくれたり。最近、少しづつ暇があれば勉強してます。ちょっとづつ英語に対する考え方が変わってきたんで。英会話行きたいですよね。でも、外国人と絡むのが一番いいかなと思います。

GAKU 面白いよね。

TAKU 外国人バンドと一緒にやった時も、オレら、無理やり絡むんですよね。

GAKU ぶっちゃけ、ウチら、まったく英語しゃべれないんですよ。英検とか持っているけど、いざ話すると何言っていいか分からなくなっちゃって。聞いている分には分かるんで、あとは、勢いで。

TAKU リハの時は全然英語でてこないんですけど、ライブ後の打ち上げになると、わりとしゃべれるんですよ。やっぱり、むりやり絡むことが大事だと思います。一緒に出た対バンの人たち誰も話そうとしないんですよ。

GAKU STUDSさん、英語出来るんですか?って(笑)。

TAKU いやいやいや、オレら、ノリでしゃべってるだけだからって(笑)。MAD2、外国人バンドがラーメン食ってたら、自ら行きましたもん。

MAD2 ラーメン屋で外国人がビール飲んでたんですよ。だからオレもラーメン屋は入ってビール飲んで、日本語英語で、乾杯!今日は楽しかったね「I am a fun!」みたいな感じで(笑)。でジェスチャー使えば、結構伝わるんですよ。話戻りますけど、曲作る時は、歌詞の内容とかなんとなく頭に入れて、歌詞に沿ったストーリーみたいな感じで曲は作ってますね。

GAKU 今まではガーって上に、斜めにスパーンって行く感じの曲だったんですけど、今回の曲は、1回落ちてから、スパーンと行くようなニュアンスの曲が自然と出てきました。

STUDS

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