マタイ受難曲、バッハ最終演奏版
2008年2月29日 (金)
その存在が噂されながらもベールに包まれていた『メサイア』1742年ダブリン初演版の録音を実現させ、音楽史に新たな1ページを刻んだジョン・バットとダニーデン・コンソート&プレーヤーズが新たに打ち出すのはバッハの『マタイ受難曲』のバッハ最終演奏版。通常、『マタイ受難曲』の演奏に用いられるのは「1736年版」が一般的で、その他のものとしては初期稿(ビラー盤)や、メンデルスゾーン蘇演版(シュペリング盤)がありますが、今回バット&ダニーデン・コンソートが取り上げたのは、そのどれとも異なる「1742年頃バッハ最終演奏版」です。
この「1742年頃バッハ最終演奏版」は、バッハ自身によって声楽、器楽の両部分に改訂が加えられ、1742年頃に行われた上演で用いられたと伝えられているヴァージョンです。バット&ダニーデン・コンソートは、前作ヘンデルの『メサイア』でも初演版となる「1742年」の楽譜を用いており、今回のマタイ受難曲の録音と「1742年」でリンクしているのも興味深いところ。
一流の声楽陣を起用し、各パート1人学説に従ったここでの演奏は、トータル・タイム161分で、同じく各パート1人で演奏したマクリーシュ盤(161分)や、現代のスタンダードともいえるアーノンクール新盤(162分)とほぼ同じ所要時間となっています。もちろん各曲のテンポはそれぞれかなり異なっており、たとえば冒頭の「娘たちよ来れ、そして嘆け我と共に」(CD1-1)は、バットが6分40秒、マクリーシュは6分6秒、アーノンクール新盤は6分46秒で、第1部最後のコラール「人々よ汝の大きな罪を悲しめ」(CD1-38)は、バット5分43秒、マクリーシュ6分3秒、アーノンクール新盤5分57秒、終わり近くのバスの深く美しいアリア「我が心よ自らを清めよ」(CD3-24)は、バット6分17秒、マクリーシュ5分51秒、アーノンクール新盤5分52秒と、それぞれの主張が込められた配分となっています。
なお、ここでの演奏陣営の内訳は、主要歌手8人のほか、4人の歌手が脇で参加、2群のオーケストラはそれぞれ14人ずつの編成で、オーケストラ1にはオルガンが、オーケストラ2にはチェンバロが入っています。
プロデューサー&エンジニアにはリン・レコードの首席エンジニアであるフィリップ・ホッブスが起用され、録音もたいへん優秀です。
J・S・バッハ:
・マタイ受難曲BWV.244(1742年頃バッハ最終演奏版)
ニコラス・マルロイ(福音史家/テノール)
マシュー・ブルック(イエス/バス)
スーザン・ハミルトン(ソプラノ)
セシリア・オズモンド(ソプラノ)
クレア・ウィルキンソン(アルト)
アニー・ギル(アルト)
マルコム・ベネット(テノール)
ブライアン・バナタイン=スコット(バス)
アリ・ダラー(ソプラノ・リピエーノ)
フランゼス・クーパー(ソプラノ・リピエーノ)
マイケル・ウォレス(ペテロ、ピラト、祭司長、祭司長2)
ロデリック・ブライス(ユダ、祭司長1)
ジョン・バット(指揮)
ダニーデン・コンソート&プレーヤーズ
録音時期:2007年9月3日〜6日(DSDレコーディング)
録音場所:エジンバラ、グレーフライアーズ教会
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND
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マタイ受難曲(1742年頃バッハ最終演奏版) バット&ダニーデン・コンソート&プレーヤーズ(3SACD)
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輸入盤
『メサイア』[1742年ダブリン初演版] バット&ダニーデン・コンソート&プレイヤーズ(2SACD)
ヘンデル(1685-1759)
価格(税込) :
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会員価格(税込) :
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