ライヴリー、ギーレン&南西ドイツ放送響/ブゾーニ:ピアノ協奏曲

2024年01月26日 (金) 17:45 - HMV&BOOKS online - クラシック



ブゾーニ:ピアノ協奏曲

フェルッチョ・ブゾーニの没後100年記念リリース。1902年から1904年に作曲された彼唯一のピアノ協奏曲は全5楽章、演奏時間は約80分近く、そして終楽章には男声合唱が入るという長大で大規模な曲。ピアノ・パートの難度は高いものの、決して派手な技巧を追うわけではなく、ブラームスの協奏曲のようにオーケストラの一部として機能します。
 終楽章の男声合唱はデンマークの劇作家アダム・エーレンスレーヤーの戯曲「アラジン」の終幕の部分をブゾーニ自身がドイツ語に翻訳したものを高らかに歌いますが、こちらも決して劇内容を表現しているわけではありません。破天荒な内容の上、合唱も必要とする編成のためか、それほど実演の機会が多い作品ではありませんが、20世紀音楽と大編成作品を得意とするミヒャエル・ギーレンが見事な演奏を聴かせます。ギーレンによるこの作品の録音は、これが唯一のものとなります。
 ピアノを演奏するフランス系アメリカ人のデイヴィッド・ライヴリーは、過去にエリザベート王妃コンクール、ジュネーヴ国際音楽コンクール、チャイコフスキー国際コンクールなどの入賞歴を誇るピアニスト。現代作品も積極的に手掛け、多くの作曲家たちの新作の演奏も行い高い評価を受けています。(輸入元情報)

【収録情報】
● ブゾーニ:ピアノ協奏曲ハ長調 Op.39 (1904)
〜ピアノと管弦楽、男声合唱のために

 I. Prologo e Introito: Allegro, dolce e solenne
 II. Pezzo giocoso: Vivacemente, ma senza fretta
 III. Pezzo serioso: Introductio: Andante sostenuto, pensoso - Prima Pars: Andante, quasi adagio - Altera Pars: Sommessamente - Ultima Pars: A tempo
 IV. All'Italiana(Tarantella): Vivace, in un tempo
 V. Cantico. Largamente

 デイヴィッド・ライヴリー(ピアノ)
 フライブルク・ヴォーカルアンサンブル男声合唱団
 バーデンバーデン・フライブルク南西ドイツ放送交響楽団
 ミヒャエル・ギーレン
(指揮)

 録音時期:1990年2月13日
 録音場所:バーデン=バーデン、SWR、ハンス・ロスバウト・スタジオ
 録音方式:ステレオ(デジタル)
 収録時間:72分
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