ワルター&NBC響/モーツァルト:交響曲第40番、ピアノ協奏曲第20番、他
2023年11月06日 (月) 16:00 - HMV&BOOKS online - クラシック
モーツァルトにロマン派的陶酔を注入!
ワルター極限状態のモーツァルト・プログラム
ナチスの迫害によってドイツからオーストリアに移住したワルターでしたが、1938年のドイツとオーストリアの併合でいよいよヨーロッパからの脱出を余儀なくされます。新天地はアメリカ。トスカニーニのオーケストラであるNBC交響楽団との初顔合わせは1939年の3月となりました。NBC響にはワルター同様、ユダヤ系故にヨーロッパを追われた元ウィーンフィルのフェリックス・ガリミールがコンサートマスターとしてワルターの登壇を待っておりました。
ディヴェルティメントの第4楽章について宇野功芳氏は「まるでウィーン・フィルのような陰影を持ち、よよと泣き崩れるばかりの不健康な味がワルターとしても珍しい」と賞賛。さらに当CDの白眉はピアノ協奏曲第20番です。ベートーヴェン作のカデンツァでなくライネッケ作を用いることでモーツァルトを完全なロマン派音楽として表現。ここでワルターはいじらしい感傷や焦燥を隠そうともしません。交響曲第40番はワルターのテーマ曲とも言えるもので、力量のあるオケを駆使してドラマを隅々まで注入して成功しております。NBC交響楽団の定期演奏会にあたるプログラムは放送を前提としたもので、通常のコンサートより短いケースが多いのですが、この演奏会はたっぷり。
今回のソースはいわゆるNBCによるラジオ放送の“完パケ“でアナウンスも全て収録、楽章間は編集があります。英日のライナーノート付きです。(販売元情報)
【収録情報】
モーツァルト:
1. ディヴェルティメント第15番変ロ長調 K.287 (271H)
2. ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466
3. 交響曲第40番ト短調 K.550
NBC交響楽団
ブルーノ・ワルター(指揮、ピアノ:2)
録音時期:1939年3月11日
録音場所:ニューヨーク、NBC 8Hスタジオ
録音方式:モノラル(ライヴ)
ワルター極限状態のモーツァルト・プログラム
ナチスの迫害によってドイツからオーストリアに移住したワルターでしたが、1938年のドイツとオーストリアの併合でいよいよヨーロッパからの脱出を余儀なくされます。新天地はアメリカ。トスカニーニのオーケストラであるNBC交響楽団との初顔合わせは1939年の3月となりました。NBC響にはワルター同様、ユダヤ系故にヨーロッパを追われた元ウィーンフィルのフェリックス・ガリミールがコンサートマスターとしてワルターの登壇を待っておりました。
ディヴェルティメントの第4楽章について宇野功芳氏は「まるでウィーン・フィルのような陰影を持ち、よよと泣き崩れるばかりの不健康な味がワルターとしても珍しい」と賞賛。さらに当CDの白眉はピアノ協奏曲第20番です。ベートーヴェン作のカデンツァでなくライネッケ作を用いることでモーツァルトを完全なロマン派音楽として表現。ここでワルターはいじらしい感傷や焦燥を隠そうともしません。交響曲第40番はワルターのテーマ曲とも言えるもので、力量のあるオケを駆使してドラマを隅々まで注入して成功しております。NBC交響楽団の定期演奏会にあたるプログラムは放送を前提としたもので、通常のコンサートより短いケースが多いのですが、この演奏会はたっぷり。
今回のソースはいわゆるNBCによるラジオ放送の“完パケ“でアナウンスも全て収録、楽章間は編集があります。英日のライナーノート付きです。(販売元情報)
【収録情報】
モーツァルト:
1. ディヴェルティメント第15番変ロ長調 K.287 (271H)
2. ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466
3. 交響曲第40番ト短調 K.550
NBC交響楽団
ブルーノ・ワルター(指揮、ピアノ:2)
録音時期:1939年3月11日
録音場所:ニューヨーク、NBC 8Hスタジオ
録音方式:モノラル(ライヴ)
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