【発売】フルトヴェングラー&ベルリン・フィル/1949年ヴィースバーデン・ライヴ(2CD)

2023年11月01日 (水) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


フルトヴェングラー、ヴィースバーデン・コンサート
1949年6月10日、ヴィースバーデン国立歌劇場ライヴ、ヘッセン放送録音


戦後楽壇に復帰したフルトヴェングラーはベルリン・フィルを率いて積極的に楽旅に赴きます。1949年のヴィースバーデン・コンサートは特にブラ4が超名演として知られます。吉田秀和は「最初のヴァイオリンだけで引っ張った出だしの音が既に普通ではない。(中略)これが何ものかに対する名伏しがたい憧れの音楽を物語ると言って良い始めかたなのだ」と興奮気味に賞賛しています。それだけ数種のフルトヴェングラーのブラ4の中でもこの第1楽章冒頭の遅さは異例であり、個性的です。第2楽章の慟哭も巨匠ならでは。フィナーレにおけるトロンボーンの意識的な強調にはのけぞるばかり。モーツァルトも悲劇的芸術家フルトヴェングラーの真骨頂であり、聴き手に恐怖が迫る瞬間があります。
 このコンサートは曲ごとに音質のばらつきがあって、プフィッツナーとブラームスは生々しく、モーツァルトは若干籠りますが当時としては高音質で、秋の夜長に悲劇的な音楽に身を浸すには十分と申せましょう。(輸入元情報)

【収録情報】
● プフィッツナー:歌劇『パレストリーナ』より3つの前奏曲
(8:10/6:05/7:37)
● モーツァルト:交響曲第40番ト短調 K.550(5:15/9:07/4:18/4:40)
● ブラームス:交響曲第4番ホ短調 Op.98(13:06/12:59/6:28/9:59)

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー
(指揮)

 録音時期:1949年6月10日
 録音場所:ドイツ、ヴィースバーデン国立歌劇場
 録音方式:モノラル(ライヴ)
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