マリリオン記念すべきデビューアルバム『Script For A Jester's Tear』が豪華デラックスエディションで再発

2020年03月12日 (木)　16:30

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英国ネオプログレッシヴロックバンド、マリリオンの原点となる記念すべきデビューアルバム『Script For A Jester's Tear』が豪華デラックスエディションで再発

結成から40年を迎えた今も尚、UKやヨーロッパを中心に多くのプログレファンを惹きつけ続けている英国のいぶし銀プログレッシヴロックバンド、マリリオン。その彼らの原点でもあるデビューアルバム、それが1983年3月にリリースされた『Script For A Jester's Tear (独り芝居の道化師)』である。60年代から脈々と続くプログレッシヴロックの流れから生まれた、ネオプログレッシヴ／ポンプロックの名盤の一つとして語られている本作のデラックスエディションが登場する。

全英アルバムチャートで7位を獲得しただけでなく、プラチナアルバムにも認定され、さらに「He Knows You Know」「Garden Party」と2曲の全英TOP40シングルを送り出した本作。シン・リジィやトーヤなどの作品を手掛けたニック・タウバーがプロデュースを手掛けた本作は、フィッシュ (vo)、スティーヴ・ロザリー (g)、ピート・トレワヴァス (b)、マーク・ケリー (key)、そしてオリジナルドラマーのミック・ポインターというラインナップでの唯一のアルバムでもあった。

今回リリースされるデラックスエディションは、4CD＋ブルーレイからなる5枚組。CD1には、アンディ・ブラッドフィールドとアヴリル・マッキントッシュによるオリジナルアルバムの2020ステレオリミックスを収録。さらにCD2には、82年1月にリリースされたシングルのB面曲だった「Charting The Single」、同年10月に発表された「Market Square Heroes EP」のニューステレオミックスをフィーチャーしている。

CD3、4には、これまで未発表だった貴重なライヴ音源を収録。82年12月29日、本作がリリースされる数ヶ月前にロンドンの伝説的ライヴハウス、マーキーで行なわれたショウを録音したものだ。この時のライヴでは、アルバムに収録されている全6曲のほか、「Three Boats Down From The Candy」、『Market Square Heroes EP』に収録されている19分にも亘る超大作「Grendel」などのアルバム未収録曲、また後に「Garden Party」のシングルB面曲として発表される「Margaret」も披露している。

ヴォーカリスト、フィッシュのシアトリカルなヴォーカルとパフォーマンス、叙情的で美しいメロディが織り成す唯一無二のサウンド。レディングフェスでは無名のバンドながらアンコール演奏し、本作発表前にハマースミスオデオンをソールドアウトにしたという伝説も。そんなライヴバンドとしての実力を垣間見ることのできるライヴ音源だ。

Script for a Jester's Tear

さらにブルーレイには、アルバム本編のニューステレオリミックス、および『Market Square Heroes EP』、マーキーでのライヴの96k/24-bit音源とアルバムの5.1サラウンドリミックスを収録。また映像コンテンツとして、79年のバンド結成から83年の本作リリースまでをメンバーのインタビューを交えながら振り返る新作ドキュメンタリーも収められている。

今もなおライヴで、そしてアルバムでファンを魅了し続けるマリリオンの原点がここにある。

収録曲

CD1
Script For A Jester's Tear (2020 Stereo Remix)

01． Script For A Jester's Tear

02． He Knows You Know

03． The Web

04． Garden Party

05． Chelsea Monday

06． Forgotten Sons

CD2
Market Square Heroes EP (2020 Stereo Remix)

01． Market Square Heroes

02． Three Boats Down From The Candy

03． Grendel