最新号の表紙にもなっているフェラ・クティの超大作「コンヒュージョン」と「ジェントルマン」を1枚に収録。極太のベースラインとピアノが徐々にヒートアップしていく様は圧巻。

＜ストーンズ・スロウ＞傘下の＜ナウ・アゲイン＞よりリリースされた本作には、フェラ・クティ影響下にあるナイジェリア、ガーナなどの発掘音源、未発表音源が収録。なんとWax Poetics Japan No.10から、＜ナウ・アゲイン＞のディレクターであるイーゴンが連載をスタート！

ワールド・ミュージックをリリースすることで有名な＜ワールド・サーキット＞と、トニー・アレンがタッグを組んだ現在のところ最新スタジオ・アルバム。トニー自身がセルフ・プロデュースを手掛けた本作では、一部でヴォーカルも担当。70歳間近とは思えないほど力強い歌声で政治色の強いを熱唱。

東京のアンダーグラウンド・シーンで活躍を続け、MySpaceで世界中のアーティスト／リスナーから賞賛のコメントを得ていた話題のプロデューサーRLP。本作は今まで彼が制作した曲をコンパイルしたもの。ベースやシンセ使いには、今までの日本人ビートメーカーにない新たな感覚があり、それはJディラ、フライング・ロータスにも通じている。リリースがオリーブ・オイル率いる＜オイルワークス＞からというのもファンにとっては嬉しいところで、早くも次回作への期待は膨らむばかり。

7月にWax Poetics Japanサポートでの来日が決定したリッチ・メディーナと、ヒップホップの重鎮DJボビート・ガルシアがコンパイルしたアフロ・テイストの2枚組コンピレーション。リッチ・サイドには現行のアフロ〜ファンク・バンドが収録され、ボビート・サイドにはラテン・ジャズ・ヒップホップなどが収録。ジャンルの壁を超越して楽しい作品に仕上がっている。

ヒット作連発の再発レーベル<ロータス・ランド>のおかげで、すっかりブギー、モダンソウルの土地として認識されたミルウォーキー。このキングス・ゴー・ファイブもそのマナーに沿った期待通りのグループであり、収録曲は見事なほどにハズレがない。

本作はミュート・ビート3作目のアルバムであり、最後のスタジオ作品でもある。Wax Poetics Japan No.10で特集を組み、改めて聞き返してみると、やはり日本の音楽のレベルとは比べ物にならない高水準の作品と実感。本作のレコーディング時にメンバーチェンジが行われ、ファンの間では賛否を呼んだ。

1970年代後期のニューヨークで社会現象とまで発展したグラフィティ。この映画はそこに焦点を当てたドキュメンタリーであり、「ワイルド・スタイル」と並ぶヒップホップの金字塔映画である。何といっても衝撃なのは、グラフィティはヒップホップ文化が抬頭する以前の1970年代からに既に行われていたということ。ライター側のみにフォーカスを当てるのでなく、それを取り締まる行政や、メディアへのアプローチもあり、この時代に実際にあったスタイル・ウォーズを客観的に知ることができる。

テクノユニット、ハード・フロアの変名ユニット。この名義での彼らは、アブストラクトなブレイク・ビーツを基調としながら、ときにTB-303を使用したアシッド的な要素も混ぜ込み、唯一無二の存在感を出している。浮遊感満載の極上のチルアウトミュージック。

2009年にアフロテイスト満載のアルバム「THE WHOLE WORLD SOUND MUSIC TOUCHES YOU」をリリースした、京都が世界に誇るカリスマバンドのライブ盤！新作アルバムのリリースツアーとして全国各地で行った50本以上のライブから、メンバー自身が厳選したベスト・テイクだけを収録。さすが結成16年のグルーヴは伊達ではない。ジャケットもおしゃれ。