エイドリアン・シャーウッドが絶賛したリー・ペリーのアルバム『The Mighty Upsetter』のダブ・アルバム。オリジナルの音源を解体／再構築していくダブ・アルバムとは異なるスタイルによって制作されたこのアルバムには、かなりヤラレました。

ブッカーT＆ザMGズのリーダーによる本作はドライヴ・バイ・トラッカーズがバックを務め、さらにニール・ヤングもギター参加！　オリジナル・ナンバーに加えて、トム・ウェイツやザ・トラッカーズ、アウトキャストによるカバー曲もハイ・クオリティです。

ボビートがフィリーのポエトリー・リーディング・アーティスト、リッチ・メディーナと一緒にアフロ・ファンク〜アフロ・ラテンをコンパイル。今もっとも熱いダンス・ミュージックがここにあります。

ベルギーのバンド、プラシーボに所属していたキーボード奏者、マークムランが 1974年に制作したアルバム。病みつきになるサウンドです。

数多くのサンプリング・ネタとして使われるレアグルーヴの重要曲「Searching」などを収録するロイ・エアーズの名作。クールネスとファンクネスを同時に堪能してください。

Jディラの未発表音源の数々を、彼の憧れのビート・メイカーであるピート・ロックが見事に料理してくれました。使用した音源はフロッピー・ディスクやDATテープなどから掘り起こしたそうで、まだまだストックはたくさんありそうです。

マンゼルの世に出ることがなかったレア盤を、あのケニー・ドープがコンパイル。どの曲も聴き応え満点です。まさしくマスト！

Jazzman発、ネイサン・デイヴィスの65年〜76年の仕事集。60年に兵役で訪れたヨーロッパでいくつかのリーダー作を制作した後、現在はピッツバーグ大学などで教鞭をとりながら2足のワラジを継続中。ファンクから、スピリチャル・ジャズまで、様々なスタイルに対応できるフットワークの軽さは流石の一言。

ナットの長女キャロルが、活躍中のミュージシャン達に父の楽曲をリメイクさせた1枚。グラフィック・デザインも秀逸。Wax Poetics Japanの03号で特集し、さらにコラボTシャツも製作、販売しています。

7月29日から始まる来日公演では、今回のアルバムをそのまま再現するそうです。デヴィッドTウォーカー、チャック・レイニー、ハーヴィ・メイソンなど、当時のバックバンドを率いて行うリユニオン・ツアーでは、私たちを1975年にタイムスリップさせてくれるでしょう。

ファビュラス・ファントムスのメンバーが結成した、伝説的ファンク・バンドの“埋もれていた”音源集。2年前に発売されたアナログLPに虜にされたリスナーも多いはず。このアルバムには、そこには収録されてない楽曲もふんだんに盛り込まれています。いつの時代もモダン・ソウルは熱い。

NYアンダーグラウンド・シーンを牽引し続けるキップ・ハンラハンの作品。厳選された音数のみで作られた本作の裏には、官能的な美学が潜んでいます。ラテン・ミュージックとNYの空気が溶け合った、最高に“大人”な1枚。