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Review List of スノードロップ 

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     2024/07/25

    伝説的名手サバレタの妙技が光る超名盤、しかもこの魅惑的なカップリングに完全ノックアウト!まずモーツァルトはベーム/シュルツとの馥郁たる録音も良いが、当盤は若き日の名匠メルツェンドルファー率いるBPOの颯爽と引き締まりつつ深く底光りするサウンド(渋!)と質実かつ端麗優美なツェラーのflも魅力絶大。そこに抜群の色彩と粒立ちを誇るサバレタの美音が絡むと渋く仄暗いキャンバスに一気に千紫万紅の花々が咲き乱れ、その極限美に我が身は天上に浮遊!隠れ名曲ライネッケhp協も冒頭からオケの魅力充満、陰鬱な導入を経て華麗なhpが強烈主張しながら登場するとそこはむせ返る濃厚浪漫が支配する妖艶絶美なる異世界。二度と再現不可な往年BPOの濃醇サウンドも相俟って今後とも凌駕されることのない同曲最高の名演と確信!ロドリーゴのみBPOでなくベルリン放響だが機敏な運動能力で軽妙洒脱な愛らしいこの佳曲を熱演、ロドリーゴを同曲作曲に導いたというサバレタの演奏は勿論最高!音は’63(モツ&ライネッケ)及び’59と古いがリマスターの恩恵か良好なステレオで、真珠の粒が弾けるかの如きサバレタのhpが生々しく捉えられており不満無し。

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     2024/07/20

    全盛期ミケランジェリの凄演を克明に収録した超名盤!まず得意のスカルラッティは2曲とも素晴らしいが特にK.322における爽快なまでに澄み切った音色の影から滲み出る物憂げな抒情が心を打つ。メインの謝肉祭は東京Lも良いがベルンLは更に好調で、精緻高潔かつ生々しく激的な凄絶ピアニズムは圧巻!殊に休息から終曲にかけての奔流の如き生命力と透徹しきった音色が生み出す迫力、高貴な威厳に満ちたダイナミズムは古今無双で忘我の境地!勿論、ショパン等緩徐部での高雅なロマン香る歌い口も絶美!さらに当ベルンLは真性オリジナルマスター音源で東京Lを凌駕する抜群の音質、周囲の空気の色香すら一瞬にして変化させてしまう全盛期ミケランジェリの神懸り的至芸を鮮明に捉えている!ウィーンの謝肉祭の道化も勿論最高、東京FM盤と甲乙つけがたいが、しっとりとした抒情(絶品の間奏曲!)とパリッと冴えまくる超絶技巧とのメリハリはこちらに軍配。そしてアンコールのグリーグも絶品で、HMV評にある通り妖艶なまでの色香にウットリ…音質は第1集と同じく非常にクリアで優秀、ペダリングや打鍵の重みもリアルに再現!

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     2024/07/16

    シェーンベルクが最高!いつもは情感に乏しいポリーニの無機的な打鍵(ファンの方失礼…)がここでは強靱な迫力と狂気を生み出し息もつかせぬ緊迫感で一気呵成に聴かせる!ポリーニの演奏で唯一感心したのはカラヤン/VPOと組んだシューマンP協(’74Live、超名演!)のみだが、このシェーンベルクはそれを上回る出来で、同曲最高の名演と確信。アバド/BPOの伴奏も濃く深く分厚く唸り上げる弦を軸に圧巻の迫力でポリーニを支え、いつにも増して集中度高く濃密で激的な熱演、一見取っ付き難い十二音の音列から蠱惑的で爛熟妖艶な浪漫を引き出す!シューマンはシェーンベルクに比べると圧倒的と言うほどではないが、しなやかで豊かな抒情を湛えたBPOとポリーニの冴えたタッチの相性が良く、柔軟性の高い美演を成し遂げた。音質はシューマンはややドライで平板だが、シェーンベルクはこの時期のDGにしては非常に優秀で、特に弦合奏の飛沫を上げるような特有の響きがリアルに録られている!

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     2024/07/13

    素晴らしいの一言に尽きる超絶ライヴ!華やかな第2集に比べ、プログラムはやや地味だがいずれの曲もミケランジェリ絶好調、千変万化する響きの美しさをこれでもかと味わえる。冒頭のベートーヴェンから透徹した美音と完璧なダイナミズムに圧倒され、煌めくようなタッチながら見事な陰翳を伴う第3楽章、色彩が弾けるようなスケルツォなど好調な時のミケランジェリの至芸を堪能できる。ドビュッシーはもちろん独壇場で、この世のものとは思えない夢幻の如き音の明滅、深く濃く妖しいまでの色香!DGよりも素直でピュアな音質も相まって、殊に音が消え入る瞬間の息を飲むような美しさは圧巻!シューベルトも最高で華麗かつ強靭、驚異的なまでに澄み切った音色と徹底して磨き上げられた造形美、そこに実演ならではの眩いばかりの生命力が加わりDG盤(そちらも大好き)を凌駕する圧倒的名演!音質は前述の通り余計な色付けの無い非常にピュアでクリアなもので、まさにミケランジェリが目の前で弾いているかのような圧巻のリアリティ!

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     2024/07/10

    名手バイバ・スクリデ率いる四重奏団による快演!いずれも大好きな曲ばかりで幾枚もの音盤を聴き比べてきたが、当盤は各曲それぞれ屈指の名演!まずモーツァルトからその表現力の豊かさと音色の美しさに圧倒される。ピチピチと瑞々しく弾けるようなピアノと、芳醇濃密かつマッシヴで抜群のキレの良さを発揮する弦、そして速めのテンポ設定と大胆なダイナミクスを駆使して陰翳濃く曲の劇的性格を表出し息をつかせる間もなく一気呵成に運んでいく。マーラーも同傾向のスタイルで、緩徐部での濃厚な抒情が香り立つような歌い口と中間部等における畳み掛けるようなド迫力の対比が極めて鮮烈、この若書きの作品が孕む嵐の如きドラマ&ロマンを曝け出す!ブラームスは個性的な名盤がひしめくが、彼女達は瑞々しい感性と骨太で艶やかな音色、そして抜群の推進力と完璧な合奏力で小細工一切無しに堂々と楽曲に向き合っており、特に終楽章はストレートに燃え上がった熱演!音質はON気味で腰が強く極めて明瞭、鮮烈な名演を一層魅力的に引き立てる!

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     2024/07/08

    カラヤンのシューマン4番はどれも秀演揃いだが、中でもこのEMI盤はダイナミック&ストレートかつロマン薫る超名演。冒頭から往時のBPOの仄暗い音色が空間いっぱいに広がり、深深とした弦から渋みを残した管、野太く轟きわたるティンパニなど、後年DG盤とは大きく違う魅力を放つ。特にアレグロの部分での畳み掛けるような気迫は尋常でなく(第1楽章序奏から主部への移行や、終楽章コーダ等)、壮年期のカラヤンが腕をしならせながらBPOをドライヴする姿が目に浮かぶ。緩徐楽章での濃厚な歌もDGより自然体で感動的。余白のワーグナーは’74年の名盤(SACD化で音質優秀)があるため分が悪いが、当盤の魅力はまだ洗練されきっていない黒光りするような当時のBPOサウンドと、小細工無しのストレートな高揚で、特にタンホイザーはドレスデン版なので終結部の野太い咆哮も痛快!音質はモノラル末期で安定感があり陰翳濃く各楽器の質感も豊かで良好。

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     2024/07/04

    マルツィを鮮明なステレオ録音で聴ける悦び!モノラルでは聴き取れなかった繊細なニュアンスがはっきり分かるのが嬉しく、慈愛深く端正高貴かつ濃厚なマルツィの至芸が克明に記録されている!まず最初のバルトークから凄い。同郷の血が滾るような気迫と集中力の熱演で、瑞々しく気品漂うフォルムながら、随所でマグマのように噴出する凄絶なエナジー放射に圧倒される!一転モーツァルトは少女の瞳のように澄み切った純潔の美音と端正な造形で聴かせこの上なく美しい…十八番のシューベルトはアントニエッティとの濃厚優美なモノ録音も捨て難いが、当盤はクリアな音質も相まって清楚で透明感バツグンの高潔な抒情が魅力的で、急速楽章も飛ばしすぎることなく豊穣な歌心に満ちた典雅な美演を聴かせる。音質はセッション録音ということもあるが非常に高鮮度で明瞭、晩年のマルツィによる名演を存分に堪能できる。

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     2024/07/02

    ドヴォルザークの五重奏曲集の決定的名盤!黄金期BPOメンバー達による洗練されたアンサンブルと木目の香りを湛えた音色に魅了される!何と言っても弦五第3番op.97が最高の名演で、この曲の肝であるVaは我が国が誇る名手・土屋邦雄と神様カッポーネが担当!2人の柔らかく深みと憂いを帯びた豊かな音色が、この名曲の香り高い抒情性を見事に表出する!特にカッポーネの室内楽録音は少ないので、氏の妙技を堪能できる数少ない音盤でもある。コヴァセヴィチを迎えたP五重奏曲も最高で、底抜けに明るく粒立ちの良いタッチで明朗爽快に駆け回るピアノと抜群の機動性でぴたりと付ける弦の掛け合いは手に汗握る!また、珍しい弦五第1番では懐かしの名手E.マースのVnも聴ける。音質はアナログ円熟期のPHILIPSによる優秀録音で、弦のしっとりとした質感は勿論、ピアノのバランスも出過ぎる事無く理想的。

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     2024/06/30

    これは凄い!円熟期のシェリングによる珠玉の美演、モーツァルト最初の一音から溢れ出る気品と美音、高潔な歌に心を鷲掴みにされ金縛り状態。トッコの控え目ながらツボを押さえた絶妙なサポートを得て、還暦を過ぎたシェリングの温かみと深みを増した音色が存分に発揮されている。ブラームスはルービンシュタインと共演したセッション録音を長年愛聴してきたが、本ライヴ盤は実演ならではの高い集中力と柔軟性、円熟した豊穣な歌心で作品の典雅な抒情性を見事に描き出しセッション録音を凌駕した!だが何と言っても極めつけはベートーヴェン。勿論ヘブラーとの共演盤も屈指の名演で遙か昔からの愛聴盤だが、こちらは更に彫りが深く、より豊かな情感と気迫を加味した最高の名演!そして第2楽章の清楚な歌には思わず涙(穏やかに寄り添い歌うトッコのピアノも泣かせる)…音質も’79Liveだが会場にいるかのような臨場感で非常に優秀!

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     2024/06/27

    これぞラサールSQの神髄、白熱・絶美の超絶ライヴ!まず最初のシューベルトから凄まじい集中力と完成度、甘く歌うのに精巧・鋭敏に引き締まったラサールの個性が刻印された名演!続くルトスワフスキはさすが初演団体というだけあって堂に入っており、かなり自由な作品であるが古典的な印象すら与える佇まいの美しさで聴かせる見事な演奏。そしてメインのラヴェルは、名盤のDGセッション録音をも凌ぐ超名演!冒頭から滴るような美音と精緻を極めたアンサンブルで聴き手を圧倒し、それでいて冷たさなど一切感じさせず豊かに歌う!特に香るような情感の第3楽章が絶品で、ライヴで乗ったラサールSQの歌心を存分に堪能できる。アンコールのベートーヴェンも抜群の機動性とアンサンブル、そして作品が孕む諧謔性をDG盤以上に表出しておりたまらなく魅力的!音質は残響がやや多めながらしっとりと美しく非常に優秀。

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     2024/06/25

    VPOとのDECCA盤や、同じBPOとのEMI盤も良いがこの映画版は豪華なセットや特撮、キャスト陣の熱演を楽しめるのが魅力で、特にヴィッカースは役に没入した迫真の演技を魅せる。グロソップのヤーゴも、見た目も声もいかにも悪そうでハマり役。EMI盤とは近い時期の録音で、音質の安定感ではEMIに軍配だが(当DVDでは古いオペラ映画にありがちな場面の切り替えに伴う音量レベルの変動などがちと気になる)、ザルツブルクで収録された当DVDの音声は、爆発的に咆哮する金管や乾いたティンパニの打ち込みなど熱の入り方はEMIを凌駕する圧倒的なもので、手に汗握る熱演!映像面では、ここでのカラヤンの演出は分かりやすく見応えがあり、それをフィルム撮りの鮮やかな画質で見る事ができるのも魅力。

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     2024/06/24

    両曲ともに屈指の名演。一気呵成に運びながら、随所でVPOの蠱惑的な音色が溢れるように響きわたる!まずプラハは巨匠お得意のレパートリーだが、高名なコンサートホール盤にも比肩する至高の美演。モノラルながら往年のVPOならではの艶やかな音色が克明に捉えられており、眩いばかりのアレグロも、深遠でデリカシーに満ちたなアンダンテもシューリヒトの独擅場!続くジュピターは古今東西の同曲演奏の中でも最高と言える名演で、疾風怒濤の第1楽章から柔らかく歌う第2楽章、堂々のメヌエットを経て壮麗な終楽章を迎える。このフィナーレの素晴らしさたるや、かのクレンペラーVPOやヨッフムVPO(いずれも優秀ステレオ)さえも霞むほどの輝きと閃きに満ちており一瞬たりとも耳を離せない。特に集結部の神々しいまでの威容!音質はモノラル・ライヴながら鮮明で(特にジュピター)演奏を十分に堪能できる。

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     2024/06/23

    久々に聴き返したが、やはり私にとってベートーヴェンはズスケが基準。適切なテンポ感、特定のパートが突出しない溶け合った響きのバランス、そして美しい録音。4人の技巧は大変優れておりキレも歌心もアンサンブルも完璧、それでいて嫌味な所は皆無ですべてが理想的。技巧的に走りがちなラズモ3番なども、切れ味のよさを備えながらまさに燻し銀というべき落ち着いた風格と品位で聴かせるし、セリオーソでは意外なほどに鋭く硬派な(それでいて人肌の温もりを強く感じさせる!)音楽を描き出す。op.131など個性盤溢れる現在では淡白に感じるかもしれないが、聴けば聴くほど、その引き締まった堅牢なフォルムの美しさと渋く深い音色に魅了される。そしてこんなに良い曲だったのかとハッとさせられる初期作品の爽やかな魅力!音質は通常盤でも非常に優秀(現在はBC0274で所持)。

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     2024/06/22

    シューベルトを得意とする団体だけあって、非の打ちどころの無い名演。ブランディスはカラヤン時代のコンマス3人の中でも特にBPO臭の強い音を出す人だと言われており、ここでも太めの豊かな音色だが突出することなく4本がバランスよく調和している。弱音部での繊細な表現も見事で、随所で多用されるトレモロも多彩な表情で聴かせるし、これ以上ないというほど適切なテンポ感も心地よく、第1楽章リピート有だがダレることなく高い集中力をもって一気に聴かせる。各所で言われているように、後年のニンバスへのシューベルト録音も名演揃いだが、このORFEOへの一連の録音はまた格別の出来だと思う。また、同時期にハルモニアムンディへ録音したベートーヴェンもすこぶる付きの名演ばかりなので、是非とも再発して欲しい(特にop.132は至高の名演)。音質優秀。

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     2024/03/24

    巨匠ザンデルリンクの至芸を克明に記録した超名盤!皆さん書かれているがまず1曲目のサン=サーンスP協2からザンデルリンク+BPOの生み出す超重量級のゴッツイ響きに圧倒される。そこに脂の乗ったブロンフマンの冴えたピアノが加わり、更に終楽章はツェペリッツ率いるバス軍団を中心に烈火の如く白熱しまさに圧巻!そしてメインのチャイ4は巨人的な超絶名演!全編にわたり大河の如きテンポを採り、これでもかとBPOの重量級サウンドを炸裂させる。クレッツァー、ハウプトマン、ライスター、シェレンベルガー、ダミアーノら管楽セクションの妙技も去ることながら、レンベンス(!)によるティンパニのなんと意味深い響き!殊に第1楽章ではテーリヒェンの重みとフォーグラーの粒立ちを両立させたような絶妙な撥捌きで聴き手を圧倒する。兎に角これは同曲史上最高の名演と言っても過言ではない。画質は古く粗いが音質は非常に優秀。

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