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quasimode ブルーノート・セレクション【1】

Thursday, January 29th 2009

quasimode




インタビュー本編中にも登場したブルーノート作品の数々。

こちらでは、
平戸さん、松岡さん、須長さんに、
それぞれのテーマに沿った
フェイヴァリット、及びレコメンド向けの
ブルーノート・アルバムを
セレクトしていただきました。





Mode Of Blue
4 quasimode 『Mode Of Blue』

ブルーノート創立70周年特別企画。世界のクラブ・ジャズ・シーンから絶賛された和製ジャズ・バンド、quasimodeによるブルーノート・クラシックスのカヴァー・アルバム登場。quasimodeがブルーノートへ捧げる新曲「Mode Of Blue」も収録。quasimodeの最大の特徴であるラテン〜アフロ・キューバンな熱い演奏がハード・バップ期〜新主流派のブルーノート黄金時代を彷彿させる。クラブ・シーンで永遠に語り継がれる聖典ケニー・ドーハム「Afrodisia」、多くのDJにプレイされてきたダンス・ジャズ・クラシックのホレス・パーラン「Congalegre」、お馴染みのボビー・ハッチャーソン「Little B's Poem」など、BNクラブ・ヒット曲を厳選収録!





■quasimode 公演スケジュール


・3月3日(火)大阪 Billboard Live Osaka
開演18:30(1st)/21:30(2nd)
料金:サービスエリア:6,000yen/カジュアルエリア:4,500yen
 (飲食代別途必要)
お問い合わせ:ビルボードライブ大阪(06-6342-7722)

  ・3月4日(水)福岡 Billboard Live Fukuoka
開場18:00 - 開演19:00(1st)
開場20:45 - 開演22:00(2nd)
料金:サービスエリア:5,500yen
 (飲食代別途必要)
お問い合わせ:ビルボードライヴ福岡(092-715-6666)

・3月19日(木)名古屋 Nagoya Blue Note
開場17:30 - 開演18:30(1st)
開場20:30 - 開演21:15(2nd)
料金:ミュージックチャージ:5,800yen
 (飲食代別途必要)
お問い合わせ:名古屋ブルーノート(052-961-6311)

・3月22日(日)東京 Blue Note Tokyo
開演18:00(1st)/開演21:00(2nd)
料金:ミュージックチャージ:5,250yen
 (飲食代別途必要)
お問い合わせ:ブルーノート東京(03-5485-0088)




 

1500番台の作品からセレクト


平戸裕介
Sonny Clark Trio



Sonny Clark Trio
『Sonny Clark Trio』(1579)

ポール・チェンバース、フィリー・ジョー・ジョーンズを引き連れてのレコーディング。 マイルス・バンドで当時バリバリだった2人に胸を借り、のびのびとしたクラークのピアノが聴ける。白眉は、通常アップテンポで演奏される「四月の思い出」をソロ・バラッドで演奏している。

(平戸)
Bud!



Bud Powell
『BUD!』(1571)

パウエルはご存知の通り、クラシックにも素養のあるピアニストである。バッハの「ソルフェージュ」のエッセンスを披露したり、「Bud on Bach」という曲もある。また、当時新進気鋭の若手であったカーティス・フラー(tb)の起用もズバリ決まってる。

(平戸)

平戸さんのその他のセレクトは...

■Herbie Nichols Trio
 『Herbie Nicols Trio Vol.1』(1519)
■Hank Mobley
 『Hank Mobley Sextet』(1540)
■Cannonball Adderley
 『Somethin'Else』(1595)
■Bud Powell
 『Amazing Bud Powell Vol.1』(1503)
■Bud Powell
 『Amazing Bud Powell Vol.2』(1504)
■Sonny Rollins
 『Sonny Rollins Vol.1』 (1542)
■Lee Morgan『Candy』(1590)
■Curtis Fuller『Curtis Fuller Vol.3』(1583)

Afro Cuban



Kenny Dorham
『Afro Cuban』(1535)

クラブで踊るジャズとしては、クラシック中のクラシックではないだろうか。ブレイキーのドラムと、ポテト・バルデスのコンガが熱く絡み合い、叫び声が入っていたりして、スタジオの熱気が伝わってくる熱い1枚!緻密なリズムアンサンブルも楽しみの一つ。パーカッションプレイでもっとも影響を受けた1枚。

(松岡)
松岡”matzz”高廣

松岡さんのその他のセレクトは...

■Art Blakey『Orgy In Rhythm Vol.1』(1554)
■Art Blakey『Orgy In Rhythm Vol.2』(1555)
■Sabu 『Palo Congo』(1561)
■『Horace Silver And The Jazz Messengers』
 (1518)
■『Horace Silver Trio And Art Blakey -Sabu』
  (1520)





4000番台の作品からセレクト


平戸裕介
Bottoms Up!



Three Sounds
『Bottoms Up!』(4014)

BNのハッピー・サウンドといえば、この3人組スリー・サウンズだ。ここでもジーンのピアノが素晴らしい。中でも、ラテンの名曲「Besame Mucho」が一味違ったスタイルでカバーされている。ピアノトリオ入門にはうってつけの1枚。

(平戸)
Profile



Duke Pearson
『Profile』(4022)

LAシリーズまで続く、デューク・ピアソンの長いBNの歴史で最高位にランクされるピアノトリオの名作。純粋にピアニストとしての彼の資質が聴ける1枚だ。ジャケットも秀逸で、ピアソンの右手には何があるんだろうか?と一時期話題になった作品でもある。

(平戸)

平戸さんのその他のセレクトは...

■Horace Parlan『Us Three』(4037)
■Horace Silver『Doin' The Thing』(4076)
■Horace Silver『Silver's Serenade』(4131)
■Horace Silver『Finger Poppin'』(4008)
■Three Sounds『Good Deal』(4020)
■Stanley Turrentine and Three Sounds
 『Blue Hour』 (4057)
■Herbie Hancock『My Pont of View』(4126)
■Joe Henderson『Page One』(4140)
■Mccoy Tyner『Tender Moments』(4275)
■Bobby Hutcherson『Total Eclipse』(4291)


Holiday For Skins



Art Blakey
『Holiday For Skins』(4004〜4005)

アート・ブレイキーのアフリカ3部作のひとつ。ブルーノートではおなじみ、サブー・マルティネス、レイ・バレットをフィーチャーした沢山の打楽器中心の楽曲は、深夜に延々と繰り返されたセッションの熱さが伝わってきて最高です。ブレイキーのドラムは、パーカッションだなと思い知らされた1枚。

(松岡)
松岡”matzz”高廣

松岡さんのその他のセレクトは...

■Art Blakey『Mosaic』(4090)
■Art Blakey『The African Beat』(4097)
■Art Blakey『Indestructible』(4193)
■Horace Silver『Tokyo Blues』(4110)
■Horace Silver『Cape Verdean Blues』(4220)
■Herbie Hancock『Empyrean Isles』(4175)
■Blue Mitchell『Down With It!』(4214)
■Hank Mobley『Dippin'』(4209)
■Jack Willson『Easterly Winds』(4270)
■Duke Person『The Phantom』(4293)
■Eddie Gale『Ghetto Music』(4294)

Idle Moments



Grant Green
『Idle Moments』(4154)

甘くブルージーなグラント・グリーンのギターに、ボビー・ハッチャーソンのヴァイブが絡んだすばらしい1枚。個人的には、疾走系ダンスジャズの「Jeande Fleur」が最高に好きです!

(松岡)
須長和広
Davis Cup



Walter Davis Jr.
『Davis Cup』(4018)

初めて聴いたとき、なんてスウィングしているんだろうと衝撃を受けたアルバム。ハードバップではおなじみのメンバーを迎え、ゴキゲンな演奏をしているのが、ウォルター・デイビスの顔からも存分に伺える。とにかく聴いていて楽しくなる1枚だ。

(須長)
Open Sesame



Freddie Hubbard
『Open Sesame』(4040)

フレディ・ハバードBN初リーダー作。既に彼の演奏と呼べるスタイルは確立しているように見える。1曲目の「Open Sesame」は、今聴いても新鮮でカッコいいリズムとメロディで、サム・ジョーンズ(b)がより一層スウィング感を出している。先日の訃報に、若くさわやかな笑顔が印象的なジャケットが今となっては少し淋しい。

(須長)

須長さんのその他のセレクトは...

■Horace Parlan『Us Three』(4037)
■Art Blaley『Mosaic』(4090)
■Joe Henderson『Mode For Joe』(4227)









ジャケット・アートからセレクト


Cool Struttin'



Sonny Clark
『Cool Struttin'』(1588)

言わずと知れた大名盤。ハードバップ期の名演奏がたっぷりと楽しめる。クラークはここでも素晴らしいバッキング、ソロを披露している。ただ、本国アメリカでは正当な評価を受けていない。日本ではこれだけ名声を確立しているのに。不思議である。日本のアーマッドジャマルのような感じなのだろうか?何といってもこのジャケが素晴らしい。部屋のインテリアとしても十分機能しますね。

(平戸)
平戸祐介

平戸さんのその他のセレクトは...

■Herbie Hancock『Speak Like A Child』(4279)
■Hank Mobley『Soul Station』(4031)
■Joe Henderson『Mode For Joe』(4227)

A New Perspective



Donald Byrd
『A New Perspective』(4124)

まずこのジャケが素晴らしい。そして、アルバムの中身も素晴らしい。このアルバムは、キング牧師の葬儀の際も使われたらしい。それくらい厳かであり、尚且つジャズの本質が聴けるBNの最重要アルバムでもある。

(平戸)
松岡”matzz”高廣
Into Somethin'



Larry Young
『Into Somethin'』(4187)

ラリー・ヤングのブルーノートでの最初の作品。なんといってもこのジャケの建物のフォルムと人物のバランスが絶妙で、それだけでひとつの作品だと思います。写真主体の数々のジャケット・ワークの中でも1番好きな1枚。

(松岡)
Us Three



Horace Parlan
『Us Three』(4037)

彼のブルーノート作品で最高傑作と呼ばれているが、リード・マイルスのロゴ・デザイン系の数字を大胆にあしらったデザインでその絶妙な構成、バランスは、後のデザイナーたちにも多大な影響を与えたであろう。

(松岡)

松岡さんのその他のセレクトは...

■Lee Morgan『Lee Morgan Vol.3』(1557)
■Dizzy Reece『Blues In Trinity』(4006)
■Dexter Gordon『Go!』(4112)
■Duke Pearson『The Phantom』(4293)
■Johnny Griffin『A Blowing Session』(1559)
■Freddie Hubbard『Hub-Tones』 (4115)
■Kenny Dorham『Una Mas』(4127)
■Joe Henderson『Page One』(4140)
■Joe Henderson『In 'N Out』 (4166)
■Lonnie Smith『Turning Point』(4313)


Undercurrent



Kenny Drew
『Undercurrent』(1588)

個人的に、この「緑」と「青」を足したような色が好きだ。この色を見ていると、身の深いところから体の全てが泉のように湧きでるような感覚におそわれる。ケニー・ドリューは、ピアノトリオの印象があるが、今作は2管も入り、リーダー作でありながら、決して思い切って前には出てこない、視野を広く持ち全体を見渡した故の演奏にさえ感じる。

(須長)
須長和広
Happenings



Bobby Hutcherson
『Happenings』(4124)

quasimodeでもヴォーカル曲としてアレンジし取り上げた「Little B's Poem」の作曲者であるボビー・ハッチャーソン。このド派手なピンクのジャケットは、BNで他に類を見ないが、唯一無二のアートを感じる。甘く幻想的に鳴り響くヴィブラフォンの音色が、ジャケットのイメージに結びつく1枚。特に「処女航海」は必聴。

(須長)
Alligator Bogaloo



Lou Donaldson
『Alligator Bogaloo』(4124)

踊りに誘われているような、ちょいサイケっぽい女性のジャケットに引きずり込まれる。ピアノとベースの代わりに、オルガンとギターが入り、特に、ロニー・スミスの演奏はファンキー!こうして追っていくと、時代と共に音楽の変化も感じられて実に面白い。

(須長)





 



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