COMEBACK MY DAUGHTERSインタビュー3

パンク・ハードコアの衝撃から始まっているんですけど、
今は、色々な作品にも衝撃を感じます

――当時のエモシーンのライブには行かれてましたか？

二人：行ってましたね。

高本：当時は相当。

――このライブは衝撃的だったというのがあれば教えていただけないかなと。

高本：僕は、このバンドを結成してから、一番衝撃的だったのは、BRAIDの来日公演、JAM。あの、天上に頭がつきそうなくらいメンバーがデカイことと。当時、全部が全部は見てないですけど、瞬間的にあの辺の人達が、いきなり沸騰した中では、メロディックに関しては一番のライブだったんではないかなと。もっと、激情とかハードコアだったらたくさんあったと思いますけど。メロディがあるっていう音楽の中で、当時いろんな形でやってた人達が一堂に集結して爆発したのがあの瞬間だった気がして。僕はこのバンドを組んでからはあれがなんか残りますね。

――BRAIDを、今の世代にも見てもらいたいなていうのは個人的にありますね。再結成して来ましたよね？

高本：僕はJAMバージョン。JAMのほうですね。CHUN2も相当ありますよ。面白いのが。

CHUN2：僕は、Four Hundred Years。なんかその頃、スタジオライブとかが全盛の頃で、明大前のキッドアイラックホールを貸しきってやっていたんですけど、みんなで囲んでやってる風景っていうのが、当時頻繁にあったんですけど、それを目撃したのが外国人でFour Hundred Yearsが初めてだったんですよね。それがすごく印象に残っていて。手作り感ていうか、音楽も、それでハードコアっていうのにのめりこめるようになって。そのライブが、すごい印象的ですね。

――それ以降日本でもスタジオライブをインディーズバンドがやるようになったと思うんですけど、COMEBACK MY DAUGHTERSとしてスタジオライブをやるという意味とは？

高本：当時よくやっていたんですけど、当時はファン的な要素が強かったかもしれないですね。こういうことやるのはカッコイイていう。

CHUN2：あこがれだね。

高本：後は、やっぱり実際に僕達は無知なせいで、ライブハウスをブッキングする能力もなかったですし、無名のバンドが簡単にライブハウスでやれるような状況じゃなかったので。当時は、ホント憧れというか、目撃してしまったあのシーンを自分達でも再現したいっていう感じでずっとやっていたんですよ。だけど、たまに今でも話しますね。だから今後やる可能性もゼロではないですね。

――当時一緒にやっていたバンドで今でも交流があったりしますか？

高本：一番面白いのはYOUR SONG IS GOODですかね。当時とはまったく変わってしまってますけど。でもたくさん残っています。

CHUN2：そうです、MOD LUNGとか。

高本：あとは、Zとか、ENVYとか今も変わらずカッコ良いですしね。同世代でいったら、Bluebeardとかとやっていたんですけど、彼らも今でも個々に活動してますし。

――そういったものを聴いて過ごしてきて、今の音に消化して、自分達の音にするきっかけは？

高本：僕達って、そういうことがすごく好きだったんです。誰よりも音楽が好きだったんですけど、10代の頃って、パンク・ハードコアシーンのカッコイイものを見続けてしまったので、他のことに耳を貸さなっかったんですよね。で、歳を重ねることで、音楽が好きだから、そのままいろいろな方向で音楽を探すじゃないですか。そうすると、僕らが耳をふさいできた時に、大変素晴らしい作品が生まれてたりだとか、僕らが生まれる以前から、たくさんいい音楽があったりっていうのを、僕は後で知ってきてるタイプなので。今、再発とかたくさんされているから、そういうので知って、こんないいのがあったんだなって。だから、パンク・ハードコアの衝撃から始まっているんですけど、今は、色々な作品にも衝撃を感じます。バンドじゃなくても、詩がすごいのとかいっぱいありますし。でも一番初めは、僕達もその時期ある程度こういう方向で行こうって、ざっくり決めてしまっていたので。そこにそれぞれ聴いているバラバラの音楽を落とし込んでいくっていうのが始めは、セオリーぶっこわしちゃんじゃないかっていうのがあって、なかなかうまく出来なかったんですけど。それが自分達が聴いているものをベースにして混ぜていくっていうのはすごい面白いなと思えるようになったのが、こういう風になっていこうって思ったきっかけです。

――最後に、HMV ONLINEをご覧の皆様に一言お願いします。

高本：僕達のバンドは、とりあえず、よろしくお願いします。（一同笑）。どんな状況であれ、僕達のことはよろしくお願いします。僕達は、楽しく音楽が続けてられているので。HMV ONLINEを見るって事は、少なからず音楽がすごい好きなはずだから、怖がらずに買おうとおもったものの隣までチェックするっていう、なんならその隣までいくとか、どんどん掘り下げて、どっぷり音楽につかっていってくれたら、僕らもこういう話をした意味があるかなと思います。

CHUN2：同じです。
（一同大爆笑）

――ご協力ありがとうございました！！