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ピアノ作品集 レビュー一覧 3ページ目

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商品ユーザーレビュー

1735件
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  • ついに出たという感の強いものです。ケンプのアコース...

    投稿日:2023/02/21

    ついに出たという感の強いものです。ケンプのアコースティック録音はほとんどCDになっていませんでした。APRが出したベートーヴェンの一番のコンツェルト、Op.101のソナタと、それぐらいしかCD化されていませんでした。LP時代にも出されなかったように思います。それ以上に昔から日本や英国の 中古レコード屋さんにもオリジナルのドイツシャルプラッテが出ることは稀で、このCDに入っているものを全て持っているコレクターは少ないのではないかと思います。 演奏を問題にするといった類いのものではありません。大部分の曲は電気になってからの再録音があるし、それが理由でアコースティックのケンプのレコードは顧みられなかったのだと思います。 どこがいいのか、聴いて楽しい演奏なのか、そこのところは説明することの難しいものであり、そのことも今まで出されなかった理由なのでしょう。 しかしそれにしても、有名なピアニストが有名なレーベルに録音したベートーヴェンのまとまった量の録音が100年近くの間入手が難しいものであったという珍しい存在の復刻が現れたということは、とても素晴らしいことと言えると思います。 CDとしては文句ない五つ星ですが演奏は他の人と比べないようにと願います。

    どんのぺりこ さん

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  • 程よくロマン的な佳曲ぞろいの好アルバム。不勉強な私...

    投稿日:2023/01/22

    程よくロマン的な佳曲ぞろいの好アルバム。不勉強な私は当盤に入っているどの作曲家もどの曲もはじめて。それゆえに新鮮な気持ちで聴けたのも一因だと思うが、肩ひじ張らずに音楽を愉しめるのがいい。   ロマン派の過度な感情移入はなく、コンサートホールで満員の聴衆を驚かせたり、うっとりさせる、熱狂させるというより、ジャケットの絵柄のように家庭内の集い(または小規模なサロン)で友人・家族が親密に談笑しつつ音楽を囲む・・・そんな風景を私は連想した。ロマン派の主力作品・大傑作ではないのかもしれないが、こんな愛すべき曲たちがヨーロッパ各地域、それぞれの家庭や集い、またはサロンで歓びをもって奏されていたのだろうか。音楽を拝聴するというよりは、「音楽する」といった趣を感じ、愉しむことができた。   現在の私たちと違い、音楽がもっと身近で大切に扱われていた時代の1ページを垣間見るような選曲、楽器の音、そして演奏の品の良さ…。そんなことに想いを馳せることができる一枚。おすすめです。

    うーつん さん

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  • 紙のボックスではなく、普通のCDが6枚まとめてあるの...

    投稿日:2023/01/09

    紙のボックスではなく、普通のCDが6枚まとめてあるので、だいぶ分厚い。ただ、世界初録音が目白押しで、内容は想定していた以上に特徴的だ。特にドビッシーについては、大学を早期退職した専門家がたくさんの未完成の草稿から長年研究した成果の作品が収められていて、かなり読み応えのある熱の入った英語の解説がついている。サティもそうだが、楽器も非常に古いピアノを使っている。にしても録音がイマイチではあるが。聴きものとして一番拾い物だったのはゴダールの作品集。多くの作品を残したが若くして亡くなって時代に埋もれてしまったようだが、ショパンとフォーレを足して2で割ったような感じで心地良い。全体として特別お買い得には見えないかもしれないが、それぞれ単品で発売されているCDは結構いいお値段なので、それをそのまま6枚揃えただけのこのセットはうんざりするぶ厚さではあるがお買い得で、唯一無二の企画もののセットにはなっている。

    saitaman さん

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  • どれも素晴らしい演奏です。個人的にはガヴリーロフと...

    投稿日:2023/01/08

    どれも素晴らしい演奏です。個人的にはガヴリーロフと分担したヘンデルが一番好きです。平均律ともども、宝物になりました。

    thorn1213 さん |50代

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  • 彼の演奏からは孤独な悲しさのようなものを感じました...

    投稿日:2023/01/06

    彼の演奏からは孤独な悲しさのようなものを感じました。冷たい演奏ではありませんが、どこか彼自身とは分離した温度感が無いものに聞こえ、楽しく聞けるものではありません。また例えばB=ミケランジェリのように芸術的意図として研ぎ澄ました感じもせず、結果としての類似点はありますがミケランジェリのほうが明るい実体感があります。エゴロフが何を言いたかったかはわかりませんが、ここにある音楽はあくまでも彼自身の心から滲み出たものであり、それが非常に深刻なものとして音楽に表れてしまったように思えました。ゆえに何度も繰り返し聴けるものではありませんが、素晴らしいものであることは間違いありません。あと音楽とは全く関係ないことですが、このジャケットセンスは手抜きが過ぎると思います。

    せごびー さん

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  • バックハウスというとどうしてもステレオ録音によるベ...

    投稿日:2022/11/02

    バックハウスというとどうしてもステレオ録音によるベートーヴェンが浮かんでしまう。立派ではあるけど、技術的にも音楽的にもゆるみがあり、結果として時代を感じさせる古いタイプの演奏、と思ってきた。それがこの録音を聞いて驚いてしまった。ショパンのエチュードをはじめ、すべてが鮮やかなこと!「完璧な技巧」「鍵盤の獅子王」と呼ばれてきたことが実感できた。決して誇張ではなかった。                            最近シュナーベルのベートーヴェンを聞いて感心したが、彼は1882年生まれ、バックハウスは1884年生まれ、たった2歳しか違わない!それがシュナーベルは1951年モノの時代に亡くなっているので「昔の演奏家」、バックハウスは1969年(私が中学生)ステレオ時代まで生きたので「現代の演奏家」という短絡的な認識。70歳、80歳代まで録音を続けたのが大きな違いになった。若いころのバックハウスのすばらしさを再認識し、85歳まで現役で演奏を続けた芸術家としての偉大さを実感した。

    オジサン さん

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  • どの曲も実在感に富んだ素晴らしい演奏で、ブラームス...

    投稿日:2022/09/24

    どの曲も実在感に富んだ素晴らしい演奏で、ブラームス、ベートーヴェン、ショパン等の大曲を正攻法で豪快に弾ききっているが、情緒にも欠けていない。特に感銘を受けたのは、ラヴェルとドビュッシーで、鮮やかなテクニックと美しい音色に惚れ惚れとする。年数経過にも関わらず録音が驚くほど鮮明で、オケ、ピアノともども最新録音と思えるほど。半世紀も前の記録が良好な状態で残されていたことに驚いた。これは、注目すべきセットだ。

    tamos57 さん |60代

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  • 東京ライヴは歳はバレるが幼少時生で聞いていたので、...

    投稿日:2022/09/22

    東京ライヴは歳はバレるが幼少時生で聞いていたので、大変懐かしく感じた。厳密にはこの数日前に札幌で聞いて、その後これがNHKで流れていた時、札幌では弾いてなかったショパンのマズルカをアンコール二曲目で弾いていたので、「アルゲリッチのケチ」と思ったものであった。ショパン前奏曲はレコードがあったから別にいいのだが、ベートーヴェンとバルトークは類似する演奏は全くないアルゲリッチ独特のものであった。過去海賊盤は出ていたが、このようにHMVでも堂々と売れる形で出たのは非常に喜ばしい。録音も高域は出ていなく、前奏曲冒頭に大々的ドロップアウトがあったりするが、一応ステレオで概ね音も悪くない。併録のシューマンもコルド・ワルシャワフィルほどの精度は無いが、ノイマンの堅固でさっぱりした伴奏に乗って悪くない。ステレオだがこれだけは拍手無し。デュトワとのチャイコはモノで音が冴えない上に、スタジオ録音の立派なものがあるため、これはあっても無くてもいい感じ。東京リサイタルだけで二枚分の金の価値はありそう。

    ぬぬぬ さん

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  • Bagatelle−ささいなもの、取るに足らないもの。しか...

    投稿日:2022/08/17

    Bagatelle−ささいなもの、取るに足らないもの。しかしその中に実は大切なものが隠れている。このディスクを聴いて、私はそのように感じた。小曲集のセットだが、大曲に引けを取らない内容。浅学の私が偉そうに講釈ぶつより、演奏者がライナーノートに綴った言葉を引用すればこのディスクの内容を判ってもらえる気がする。「Bagatelle−ささいなもの、取るに足らないもの。取るに足らない時間の連なりである人生の中に、音楽はふと、現れる。」

    うーつん さん

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  • 人生、音楽、そして文化の黄昏に思いをはせる一枚。若...

    投稿日:2022/08/17

    人生、音楽、そして文化の黄昏に思いをはせる一枚。若さの中にも黄昏の萌芽はあるのか、若さゆえの感傷に黄昏の要素が含まれるのか、いずれにしても若きブラームスのソナタが雄大に鳴り始めた瞬間から黄昏への歩みが始まる。リストの小品には自身の人生への、そして意識していたのかは判らないが調性音楽への黄昏の予兆(そもそも人の感情とは、調などでは表しきれない複雑なものなのだろう。リストはそこに到達したのかもしれない)を感じ取り、これを引き継いだベルクのソナタも調性のみならず彼らの文化圏における黄昏を感じずにはいられない…。 何やら感傷的なレビューになってしまう。「黄昏ちゃってるね〜」と思われるかもしれない。が、これを聴かれればどなたも同じように感慨にふけると思う。そして考える。北村朋幹の曲目構成と演奏はこういった感慨を呼び起こす。前作「夜の肖像」とスタンスは同じ。音楽と文学・思索の要素をミックスしたような構成、それに溺れることなく理性的(かといってドライという意味ではない)に進められる演奏。楽譜から立ち上る「音の向こう側にあるもの」を探す旅を彼は今、している。他の奏者ではなかなか味わえない読(聴)後感を感じたい方におすすめしたい。

    うーつん さん

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