新商品あり

ピアノ作品集 レビュー一覧 8ページ目

ピアノ作品集 | レビュー一覧 | CD、DVD、ブルーレイ(BD)、ゲーム、グッズなどを取り扱う【HMV&BOOKS online】では、コンビニ受け取り送料無料!国内最大級のECサイトです!いずれも、Pontaポイント利用可能!お得なキャンペーンや限定特典アイテムも多数!支払い方法、配送方法もいろいろ選べ、非常に便利です!

商品ユーザーレビュー

1735件
並べ替え: 新着順| 共感数の多い順| 評価の高い順
  • イタリアのオペラ作曲家のピアノ曲、「イタリアの小さ...

    投稿日:2021/07/07

    イタリアのオペラ作曲家のピアノ曲、「イタリアの小さな物語」というアルバムタイトルに惹かれて何気なく入手したが、美しい曲が揃っている珠玉のアルバムだ。当分しばらく朝食後のひと時をこのCDを聴いて過ごすことになりそう。ところで、ムゼッタのアリアの原曲がピアノ曲だったとは今の今まで知らなかった。ピアノ曲が好きな人には見逃せない、いや聴き逃せない一枚だ。

    禅済 さん

    0
  • スリランカ人の両親を持つモナコのピアニスト、シャニ...

    投稿日:2021/07/07

    スリランカ人の両親を持つモナコのピアニスト、シャニ・ディリュカによる「アメリカ・ピアノ作品集」。ピアニストの遊戯的志向の感じられる企画。この芸術家の技量全般を推しはかるものとは言い難いけれど、逆に、それゆえの魅力が横溢した、とってもステキなアルバムになっている。それに、ディリュカというピアニスト、ジャケット写真などみてもなかなかエスニックな美人で、風貌も魅力的。末尾に収録されているコール・ポーターの「恋とはなんでしょう」では、フランスの歌手、ナタリー・デセイがヴォーカルを務める。ちなみに「アメリカ・ピアノ音楽集」とはなっているが、オーストラリア出身のグレインジャーや、アルゼンチンの作曲家、ヒナステラの作品なども含まれているので、そちらの「しばり」は緩い印象。これらの作品に共通するのは、描写的な音楽である、ということ。どこか静かで、美しい雰囲気に満ちている。憧憬的で、小さいころに見た原風景を思い出すような音楽。夏の暑い日に、木陰から、青空に浮かぶ真っ白な雲を、時間のすぎゆくままに見ていた、あの日を思い返すような・・・。ジョン・アダムズ、フィリップ・グラスはいずれもミニマル・ミュージック作家として知られる存在。冒頭のアダムズの曲は、情緒的な雰囲気と、ミニマル的な進行を併せ持った環境音楽的な美観を持っていて、このアルバムの導入に相応しい。ブラウザ・ゲームのサントラのような響きにも聴こえるが、情緒的な含みが深く、色合いが豊か。グラスのエチュードでは響きそのものの美しさが抜群。グレインジャーの子守唄は同音連打の印象的な作品。エヴァンスの名作、ワルツ・フォー・デビイはクラシックのグラウンドを持つ弾き手にも取り上げられる機会が多くなったが、ディリュカは、ここで適度な自由さのあるアプローチで、当意即妙な味わいを示してくれる。楽しい。バーバーとビーチの似た気配を持つ作品を続けて配列するところも、奏者のセンスを感じさせる。暖かな楽想がよく映える。ケージという作曲家の名前に、思わず身構えてしまう方も多いのではないだろうか?だが心配無用。とても美しい曲。こういう音楽も書ける人だったんですね。ドビュッシーの「かくて月は廃寺に落つ」を彷彿とさせるような、印象的な退廃性、耽美性があります。ガーシュウィンの2曲が美しい。いずれも他者による編曲ものであるが、原曲の彩を巧みに活かした編曲で、適度なスイング感のある聴き味が絶妙。ヒャンキ・ジューの逸品も多彩な音で楽しめます。そして、エヴァンスのもう1曲、「ピース・ピース」は、このアルバムのハートとも言える曲で、前述した「少年の日の、夏の思い出」に浸る様な味わい。最後にデセイが加わって、「恋とはなんでしょう」が歌われますが、なかなか雰囲気が大きく変わるので、ややびっくりしますが、聴いているうちに、その音世界に惹きこまれてしまうから不思議。ディリュカの伴奏もうまい。

    ココパナ さん

    0
  • 当盤のプログラムは、コンクール出身ピアニストらしい...

    投稿日:2021/07/07

    当盤のプログラムは、コンクール出身ピアニストらしいとも言えるが、かなり性格的に異なるものが集まっている印象もある。これらを1枚のアルバムでうまくまとめ上げることが出来るのだろうか、という私の聴く前の疑問は杞憂であった。チョバヌというピアニストの力を刻印したアルバムである。チョバヌは、もちろん相当に高い技巧をすでに持っているが、ペダルの使用方法も加わって、音色的にも多彩さを持ち合わせている。また、特有の音の重さ、それでいて美しく響きの割れない強さを併せ持っていて、それらを背景に堂々たるアプローチで、これらの楽曲に自分流の解釈を施している。とても「聴きで」のあるアルバムになっている。プロコフィエフのピアノ・ソナタは、全体にややゆったりめのペースをとる。ピアノの音には独特の重さがあり、重力による打鍵の鋭さを感じさせる一方で、リズムへも鋭い適応があるほか、スナップの力を駆使した打楽器的な音色を織り交ぜ、とても面白い。また、演奏における音色的な効果だけでなく、この楽曲の第2楽章では、憂いに溢れた情感を導く感応性も示してくれる。個人的に、この曲の場合、両端楽章より、この第2楽章に演奏家の個性が現れると思っており、この第2楽章をあっさりと弾き飛ばす演奏には概して面白くないものが多いのだが、チョバヌの演奏には、そのような心配はなく、濃厚さに満ちている。第3楽章は弾き飛ばさず、しかし鋭く重く、深いものを描いた感がある。エネスコの作品は「お国モノ」という事になるが、とても面白い楽曲だ。明確にカリヨンの音色を模倣した音色面での表現に特化した楽曲であるが、これはチョバヌにとって、自身の特徴を存分に発揮できるところであろう。背景にただよう静謐さも見事なもので、ミステリアスであり、それでいて叙情もある秀逸な表現として、完成されている。ドビュッシーの前奏曲第1巻からは6曲が選ばれている。ここでもチョバヌは巧妙なペダリングによる音色と、美しさと重さを兼ね備えたソノリティで、ドビュッシーの世界を、自己の芸術の中で、再現しており、聴かせる。全般にややゆったりめのテンポではあるが、「とだえたセレナード」や「ミンストレル」では、運動的なノリの良さも存分に発揮していて、どの曲も同じとはならない。音色も鋭さだけでなく、時にあいまいな語り口をまじえて、幻想的な雰囲気が良く表現されている。最後に収録されているリストの「ダンテを読んで」は、いかにもこの楽曲にふさわしい気風の大きな演奏であり、連打音の劇性、静と動の対比が鮮やかに描き出される。チョバヌの演奏には、すでに完成度の高い芸術性が備わっていて、頼もしい。

    ココパナ さん

    0
  • BOXとして改めて聴くと、このピアニスト特有の詩情が...

    投稿日:2021/07/06

    BOXとして改めて聴くと、このピアニスト特有の詩情が感じられ買って良かった。ロゴを除けばオリジナルジャケットなのも嬉しい。値段,装丁ともに良心的。

    トロ さん

    8
  • 全曲魅力的な大好きな一枚です。ラベルのLaValseは超...

    投稿日:2021/07/06

    全曲魅力的な大好きな一枚です。ラベルのLaValseは超難曲なのにまるで魔法使いのようにすらすらと弾いておられて、難しく聴こえないのです。2,3,4,5,7曲目はこれ弾きたいと思うであろう素敵な演奏です。お得すぎる価格で魅力が詰まった一枚です。

    プリンアラモード さん

    0
  • タッシによる武満徹の作品が素晴らしい。「ウォーター...

    投稿日:2021/06/04

    タッシによる武満徹の作品が素晴らしい。「ウォーターウェイ」は武満流ミニマルミュージックみたいな雰囲気の傑作で、演奏はやっぱりタッシでなければだめです。このころショパンのアルバムを何枚も録音しているけれど、ポーランドの「連帯」とかワレサ議長の関係の政治的シンパシーなのだろうか? 当時は私は高校生で政治のことはよくわからなかったし、(今でもよくわかりませんが)、そもそもショパンがポーランドの人だということも知りませんでした。高橋悠治氏と連弾のメシアン「アーメンの幻視」のLPを持っていて愛聴盤でした。LPの解説にゼルキンのことを「現代に生き、現代を懐疑する若者である」みたいなことを書いてあって、なんかかっこよろしいわと感動したことを覚えています。曲にも演奏にももちろん感動しました。アーメンの「幻視」は、ロゴスとしてのアーメンの幻を視ることであるから、「幻視」と訳すのが正しく、「幻影」は間違っている、みたいなとんがった議論を高橋悠治氏がやはり解説に書いておられたのが印象的でした。輸入盤のCDを聴くようになったら、そもそも「幻視」も「幻影」もなく、「Vision」でおしまいですけれど。ピーターの仕事は、父ルドルフの仕事の横に並べると、父の仕事もより完全に見え、ピーターの仕事もより立派に見える、そういう性質のものであった気がする。ピーター・ゼルキンは本当に親孝行なピアニストだった、と親戚の叔父さんになったみたいなコメントを思い浮かべてしまう。偉大な父ルドルフの重圧をはねのけるために、逆に時代の苦悩の全部を背負い込んで、何が何だかわからない重圧の中に正しい進路を模索する。そんな求道者のような姿がピーターのイメージに重なります。まさに「現代に生き、現代を懐疑する若者」だったピーターですが、いつのまにか若者ではなくなりましたね。亡くなられるには早すぎる御歳。ご冥福を祈りたいです。訳の分からないレビューすみません。要はこのボックスは素晴らしい。語りつくせない重みある音楽と人生が詰まっています。

    神宮る・BELL さん

    9
  • 自治体が管理する歴史的ピアノのリサイタル。もともと...

    投稿日:2021/06/03

    自治体が管理する歴史的ピアノのリサイタル。もともと青柳さんと縁のあるピアノで、リサイタル実現の中で高橋氏が関わるようになったらしいです。高橋氏演奏は山田耕作とプロコフィエフと最後のラヴェルを青柳さんと連弾。ありそうでなかった高橋悠治氏のラヴェル,プロコフィエフが楽しいです。いろいろ理屈をつけないと有名曲でも弾いてくれない方だけに都合のいい口実の下面白い曲を弾いてくれて嬉しいです。

    神宮る・BELL さん

    0
  • かつて日本クラウンから出ていたあの名盤「ピアノ・コ...

    投稿日:2021/05/15

    かつて日本クラウンから出ていたあの名盤「ピアノ・コスモス-現代日本ピアノ曲選1960〜69-」がCD化されたと聞いて、正直、我が耳を疑った。  このレコードが制作された1969年当時は、多くの国内レコード会社が、芸術祭参加を目指して、きわめて斬新で野心的な企画を行い、芸術的価値の高いレコード制作をおこなっていた。1970年度の「レコード芸術」誌でレコード・アカデミー大賞を獲得した岩崎洸独奏による「現代日本チェロ名曲大系」はその最も輝かしい到達点であったと思う。この「ピアノ・コスモス」は、翌年に大阪での万国博覧会(EXPO’70)を控え、日本の現代音楽界が熱く滾っていた時代に、日本クラウンが社のプライドを賭けて世に問うたレコードだった。  レコードは、見開きのジャケットに、武満徹の「コロナ」の図形楽譜が資料として付いていた。さらに、作曲者の作品解説、演奏者のコメント、馬場健「現代音楽の記譜法について」、中島健蔵「現代作曲とピアノ」など、第一線の批評家の解説が素晴らしかった。今回のCD化された「ピアノ・コスモス」には、かつてのような美しい充実した資料は完備されていないものの、ジャケットやインレットは、当時のレコードに倣い、大変美しく丁寧に造られ、CDのレーベル面にはジャケット・デザインが印刷されており、制作者のオリジナル・レコードへのレスペクトとオマージュが感じられる。  今回、改めて、「ピアノ・コスモス」に耳を傾けてみて、深く済んだ生々しいピアノの音に息をのんだ。古い録音であるがよほどオリジナル・テープの保存状態がよかったのだろう。作品は、当時の最前衛の作曲家の手による現代作品だが、そのどれもが「美しい」。現状に甘んじた作品は1つとてなく、どの作品も未踏の領域へ果敢に挑んだ作品ばかりである。そして、特筆すべきは、やはり、作品の演奏に生命を燃焼させるがごとき、当時の日本のピアニストの「覚悟」と演奏水準の高さであろう。どの曲、どの一瞬をとっても、弛緩したところが全くない。完全燃焼の演奏が繰り広げられている。  CDを聞き終えて、こうした真に芸術的価値のあるレコードを復刻した日本クラウンとキング・レコードの文化的使命感と音楽愛に深く深く感謝したいと思った。今では忘れられ、演奏される機会のすくないこれら作品が、日本の作曲界・クラシック界の「宝」であることを再確認することができた。

    ガキデカ部長 さん |50代

    4
  • チェコを代表するピアニストだったイヴァン・モラヴェ...

    投稿日:2021/05/09

    チェコを代表するピアニストだったイヴァン・モラヴェツの主要な録音をまとめた記念ボックス。すべてステレオ録音だが、スタジオ録音とライブ録音のものがある。粒立ちのしっかりしたタッチから、芯がありながら非常に美しい音色で、硬軟使い分けた優れた表現力の演奏を展開しているものが多い。ショパンのマズルカや舟歌そしてドビッシーは、数あるこれらの曲の名演の中でも卓越している。抒情あふれる熱血ノイマン&チェコフィルと組んだベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番もかなりの名演である。フランクも悪くないし、地元チェコ出身の作曲家の作品を集めたCDも1枚ある。DVDはコンサートでのラヴェルやプロコフィエフのピアノ協奏曲の演奏の様子などが収録されている。出身地のプラハ中心に活動した人で知名度は当時の国際派の名手たちには劣るが、非常に実力のあるピアニストであったことがよくわかる。

    saitaman さん

    0
  • 全ての演奏が素晴らしいです。まず、どれを聞いても「...

    投稿日:2021/04/28

    全ての演奏が素晴らしいです。まず、どれを聞いても「ああ、いい曲だな」と素直に思えます。それぞれの作品の核をとらえ、その良さをストレートに伝えてくれるのがとても心地よいです。 まるで物語に耳を傾けているようなドビュッシー・ラヴェルは、ミケランジェリの演奏が少し冷たいと感じる人には是非聴いてもらいたいです。スカルボのような技巧が際立つ曲でも決してひけらかすことはなく、むしろ聞き手がすべての音を聞き取れる余裕を提供してくれていて、だからこそこの曲の不気味さに改めて気付かされ、背筋が凍りました。感受性豊かな子どもには夜聴かせてはいけません(笑) グルダ本人が「私は若い頃から完成されたピアニストだった」と話していたのは何ら誇張のない事実だったということをまざまざと伝えてくれる、見事な録音です。

    wb さん |40代

    0

既に投票済みです

ありがとうございました

%%message%%