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Flute Classical レビュー一覧

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商品ユーザーレビュー

105件
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  • アルトフルートの独特の奥深くまろやかな音色とボリュ...

    投稿日:2024/04/21

    アルトフルートの独特の奥深くまろやかな音色とボリュームのある分厚い響きを隅々まで堪能できる一枚。 通常のフルートとは違い、アルトフルートはソロで演奏される機会は少ないうえ、アンサンブルでも蔭の部分を支える、暗く地味な楽器という印象が強いが、この奥野由紀子の演奏を聴けば、そのような印象は一瞬で吹っ飛んでしまうような、明るく伸びのある美しいクリアなアルトフルートの音色がこのアルバム全体を通じて体験できることだろう。 収録曲もクラシックファン以外でもメジャーで聴きやすい曲がずらり勢ぞろい。ゆったりとしたテンポで朗々と謳われる「G線上のアリア」、高音に分散和音の美しさが際立つブルッフの「ロマンス」、瑞々しさに満ち溢れたパラディスの「シシリエンヌ」、歌さながらに説得力をもって語りかける「アレンスキーのアリア」など、1曲1曲が楽しめる要素「てんこ盛り」である。 しかも奥野の演奏は、どの曲も必ずクライマックスになる部分が設定され、ピアノと相まってナチュラルに進行するクレッシェンドの盛り上がりが、聴き手を飽きさせない。 筆者はなかでもシューマンの「幻想小曲集」の強弱緩急が際立つダイナミックな演奏に心を奪われた。通常のフルートでも困難な起伏に満ちたこの曲の演奏を、奥野はアルトフルート1本で見事に体現させている。 1曲目冒頭のメランコリックなメロディーから、一音一音が丁寧に思いを込めて演奏される。3曲目のリズミックなメロディーの軽快さや切迫感ある表現も見事で脱帽である。 アルバム全体を通じて、奥野の吹くアルトフルートは、人間の肉声音域に近いせいか、まるで人に何かを訴えかけるような語り口で聴き手を虜にしてしまう。さらにアルトフルートにとっては演奏が難しいとされる高音部のロングトーンやトリルでさえ美しくナチュラルに響かせる奥野の演奏技術には驚かされるばかりである。 加えて本CDの録音技術の高さも秀逸であり、奏者の息づかいが間近に聞こえ、それを支えるピアノの伴奏もまるでハープのごとく立体的に響き、あわせてまるで間近で演奏を聴いているような錯覚を覚えるくらい臨場感にあふれている。 管楽器は苦手という人も、このCDを聴けば、構えずともナチュラルな感覚で耳に入ってくるアルトフルートの響きに心を奪われること間違いなしだろう。

    今本 秀爾 さん

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  • このBOXは、他のシリーズと少し異なり、ベスト盤な立...

    投稿日:2024/01/30

    このBOXは、他のシリーズと少し異なり、ベスト盤な立ち位置にある様なので、この仕様(2〜3のジャケット写真が並んでいる・ルーペで見ると楽しい)で良いのではないかと私は思います。2015年にリリースされた大型全集(CD67枚・計2万円超)から合計27のアルバムをチョイスし、その中からランパルが演奏する曲だけを、出来るだけ沢山、12枚のCDに入れた形になっています(一枚あたり60〜80分)。これを全てオリジナル・カップリング仕様にしてしまうと、ランパルが演奏していない曲も多数入れることとなり、枚数も体積も価格も倍以上に膨れ上がるのでは。2015年版が高価で手が出せなかった私の様な者にとっては待望というべき選集です。ちなみに、2011年に出たゴールウェイの12枚組選集(SONY MASTERS BOX)と比較すると、あちらは曲の並びが時代順・バロック多めで、こちらは(大まかに)録音年代順・現代音楽多め、たぶん4割くらい?選曲が異なるのが興味深いです。そういえばロストロポーヴィチのエラート録音も現代音楽が多かった。レコーディング・クレジットもしっかり記載されてあるし、リマスターされた音もナチュラルで聴きやすいです。可能ならば室内楽やソナタ選集も聴いてみたいと思いました。

    yumeno さん

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  • 演奏・録音、価格ともに満足。但し、ジャケットが中途...

    投稿日:2023/08/29

    演奏・録音、価格ともに満足。但し、ジャケットが中途半端で減点。 フルトヴェングラー、バルビローリ、クリュイタンス、シフラなどの各BOXも同様(なお、サンソン・フランソワBOXは例外)。その点クレンペラーはジャケット全面オリジナル画像で満足。LPレコードの収録時間は両面でせいぜい60分程度なのでCD復刻でおまけを付けてもらうのは良いとしてもジャケットにオリジナル画像を2つも3つも小さく印刷してるのは逆効果で、オリジナリティとしての有難味がなく、要するに「二兎を追う者は一兎をも得ず」という状態です。Wanerも以前からも提案してますがCBS、DECCA並みの紙ジャケ水準を目指してください。

    ひびあらた さん

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  • 収録場所はサンスーシ宮殿Schloss Sanssouciではなく...

    投稿日:2023/03/05

    収録場所はサンスーシ宮殿Schloss Sanssouciではなく、サンスーシ公園の奥まったところにある新宮殿Neuen Palais Potsdamだそう。DVDは持っていないので原文での収録場所はどのような表記か不明だが、表紙の”AT SANNSSOUCI”は正しいのだろうが、少なくとも日本語のコピーは間違い(正確に言えば「嘘」、笑)。各曲の冒頭に出てくる映像では、サンスーシ宮殿を出て公園を通り、最後に新宮殿に到着するときの外観が一瞬出るだけ。最初は、昔サンスーシ宮殿内をツアーでまわった時には演奏会場はなかったはずと思い、どこにあるのかネットでいろいろ調べてしまった。

    TG さん |70代

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  • 素敵なアルバムである。フランスの世界的なフルート奏...

    投稿日:2022/11/20

    素敵なアルバムである。フランスの世界的なフルート奏者パユが、メイエなどフランス語圏の一流ソリスト及びパリ室内管弦楽団と共に、パリゆかりのフルートの名曲を、パリで録音した2枚組のアルバム。これでもかというくらいベタなパリ推しであるが、全く期待を裏切らない。演奏はもちろん一流。選曲も良いし、しなやかで、何より、楽しい。2021年の録音で音質も良好。

    saitaman さん

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  • 世界的なフルート奏者エマニエル・パユが、オペラの名...

    投稿日:2022/11/19

    世界的なフルート奏者エマニエル・パユが、オペラの名曲の有名で親しみやすい旋律をフルート向けに編曲した作品を1枚にまとめた録音である。一歩間違うとムードクラシック音楽作品集になりそうな感じのアルバムであるが、演奏の質は高く、気恥ずかしくなりそうなくらい真っ向から取り組んでいて、とても楽しめる。録音も悪く無い。

    saitaman さん

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  • フルートソロだけでCD2枚、最後まで聞けるか不安だ...

    投稿日:2021/07/26

    フルートソロだけでCD2枚、最後まで聞けるか不安だったが問題なし。自然と引き込まれてっしまう。パユ恐るべし、テレマンの曲を交互に配置した配列も面白い。

    ruri さん

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  • 選曲がいい。5人の作曲家の単なる寄せ集めではない。...

    投稿日:2021/07/24

    選曲がいい。5人の作曲家の単なる寄せ集めではない。独立した各々の曲が互いに干渉することなく、フルートの魅力を存分に聴かせてくれる。プーランクから始まってダマーズで終わる曲の配列もいい。名手上野さんの演奏も当然ながら申し分ない。フルート好きの方は必聴です。

    禅済 さん

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  • 上野星矢さんのアルバム「デジタルバード組曲」に収録...

    投稿日:2021/07/15

    上野星矢さんのアルバム「デジタルバード組曲」に収録されている「クリスタルの時」と「くれなずむ」で上林裕子という作曲家を初めて知った。「なんて爽やかで美しい曲を書く人なんだろう」とすぐさまファンになってしまった。このアルバムに収録の「ソナタ〜フルートとピアノのための」も風に乗って空に昇っていくようで、蒸し暑い真夏の夜も涼しい気分にさせてくれる。プチハールとショッカー、これまで聞いたことがない作曲家だが、これまたいい曲だ。山野裕美さんに感謝。

    禅済 さん

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  • 前作より更に自由自在に吹かれたフルートで400年のタ...

    投稿日:2021/07/04

    前作より更に自由自在に吹かれたフルートで400年のタイムトラベルが愉しめる。  優れた録音により、フルートが息を吹き込むことで音が発せられるということに改めて気づかされるほど息遣いの豊かさに驚かされた。以前はフルートから出る音があまり好きになれなかったのだが、ここ数年だろうか、音のみでなく息遣いにも耳を澄ますようにしてフルートにも親しむようになった気がする。そのきっかけを作ってくれたのが有田正広の代表作『パンの笛〜フルート、その音楽と楽器の400年の旅(アリアーレ、1998年)』だった。   当盤ではソロに徹することでよりフルートの表現を堪能することができ、現代曲や自作も入れて表現の可能性もアピールしてくれた。楽器の細かい話は解説書に詳しく書いてあるが、曲ごとにフルートの音が変わり違う時代・部屋に案内されたような気がする。それこそが「旅」である。   私が一番気に入ったのは有田の自作。親交のある陶芸家・中里 隆氏の陶芸風景にインスピレーションを得たということだが、私のつたない感想としては陶作で土にこめる力や、(詳しいことは知らないがキイとタンポ皿?でパタパタ音を出す表現により)陶作が「手触り」の芸術である事も想起し、炎(炎もフルートの音も空気、または息が必要だ)が立ち上り焼成されていく過程を想像することができた。作品の凛とした佇まいにも想像の奥行きが広がる。実際に聴かれて各々で解釈を楽しんでほしいところだ。   音楽を愉しむだけでなく、フルートという楽器の変遷を学び、音色の個性に親しむ格好のディスクとしておすすめしたい。前作をお持ちの方ならなおさらお薦めしたい。

    うーつん さん

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