モーツァルト(1756-1791)

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CD 輸入盤

『フィガロの結婚』全曲 クルレンツィス&ムジカエテルナ、ケルメス、ヴァン・ホルン、他(2012 ステレオ)(3CD+BDオーディオ)

モーツァルト(1756-1791)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
88843014172
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


ギリシャの鬼才指揮者クルレンツィス、ついにその全貌を現わす
モーツァルトのダ・ポンテ・オペラ三部作の究極の新録音がソニークラシカルから登場。
第1作は『フィガロの結婚』
伯爵夫人役は古楽歌手ケルメス!
ブルーレイ・オーディオ付きデラックス・リミテッド・エディション


1972年アテネ生まれの指揮者テオドール・クルレンツィスとそのアンサンブル、ムジカ・エテルナによるモーツァルトの「ダ・ポンテ・オペラ三部作」録音の第1弾『フィガロの結婚』の登場です。この録音は、ソニークラシカルと長期の専属契約を結んだクルレンツィスとムジカ・エテルナによる大きな録音プロジェクトの船出となる記念碑的な全曲盤です。
 クルレンツィスとムジカ・エテルナは、ロシアのウラル山脈のふもとに位置するペルミ(ディアギレフの生まれ故郷でもあります)にあるペルミ国立歌劇場の音楽監督および座付きオーケストラですが、モスクワから1400キロも離れた僻地にもかかわらず、その音楽的な充実度はヨーロッパの一流歌劇場にも劣らないほどの名声を獲得しています。
 クルレンツィスは今回の録音についてこう語っています。「モーツァルトの本質を体現した録音はこれまでにたくさん発売されています。今私たちが敢えて新しい録音を世に問うのは、モーツァルトの音楽が持っている魔法をこれまでに一度もないやり方でお聴きいただけると思うからです。工場での大量生産を思わせる音楽づくりがはびこっている現今、そうした妥協を完璧に排した時に何が生み出せるかを聴いていただきたいからです。私のモットーは、一回一回の演奏は生みの苦しみと同じであるべきだ、ということです。相応しい音楽が生まれ出ることを夢想し、魔法が起こるその時を待たねばなりません。音楽は職業ではないのです。それはミッションなのです。」
 この妥協を決して許さない音楽づくりは、今回の録音のあらゆる細部にも反映されています。クルレンツィスはこの『フィガロ』の録音にあたって、これまで約10年間にわたる研究と準備を続け、歌劇場は録音に当たって10日以上も日々の公演を休演し、録音も深夜にわたって全員が満足いくまで何度もリテイクが行われました。
 ムジカ・エテルナのオーケストラは、ピリオド楽器もしくはそのコピーを使用していますが、いわゆるピリオド楽器演奏のドグマには全くとらわれていません。クルレンツィスいわく、「ガット弦、ナチュラル・ホルン、当時の木管楽器のレプリカ、通奏低音にはフォルテピアノを使っているのですが、それは歴史的な事実に近づきたいからではなく、作品のドラマを伝えるにあたって必要としている躍動感やスピードのある引き締まったサウンドがこれによって実現できるからなのです。」
 バロック・オペラ界を牽引するソプラノ、ジモーネ・ケルメスをはじめとする歌手陣は各パートに合う歌い手をクルレンツィス自らが厳選したもので、歌唱スタイルやフレージング、ヴィブラートの使い方、そして装飾に至るまで細かく徹底させた究極の歌唱とアンサンブルを実現させています。クルレンツィスが指向するのは自然なフレージングを重視した「最もオペラ歌手らしくない歌唱」(クルレンツィスの言葉)です。
 300ページの解説書にはトラックリスト、伊語/英語/独語/仏語の歌詞対訳に加え、クルレンツィスへのインタビュー、クルレンツィス、ペルミ国立歌劇場とムジカ・エテルナについてのエッセイ(英/独/仏)を掲載、読み物としてもこの録音の独自性を確認することができます。
 ブルーレイ・オーディオ付きデラックス・リミテッド・エディションには、ハイレゾ音源が収録されたブルーレイ・オーディオ(Stereo & 5.1ch)が付属しています。
 今後の発売予定:2014年には『コジ・ファン・トゥッテ』、2015年には『ドン・ジョヴァンニ』の発売が予定されています。
 テオドール・クルレンツィスは1972年にアテネ生まれ。サンクト・ペテルブルクでイリア・ムーシンに指揮と音楽学を学び、作曲当時の楽器と慣習による演奏を目指すため、2004年には彼の仲間とオーケストラと合唱団「ムジカ・エテルナ」をノヴォシビルスクで結成。2010年にペルミ国立歌劇場のポストを打診された時にクルレンツィスが出した条件は、「ムジカ・エテルナ」のアンサンブルをそのままノヴォシビルスクからペルミに連れていくことでした。それ以来、クルレンツィスとペルミ国立歌劇場は、ロシアで最も熱いオペラ・ハウスとして大きな話題となっています。
 これまでパーセル『ディドーとエネアス』、モーツァルトのレクィエム、ショスタコーヴィチの交響曲第14番をアルファ・レーベルに録音し、ショスタコーヴィチはその鮮烈な切れ味鋭い演奏で、音楽之友社の2010年度第48回「レコード・アカデミー賞」を受賞しています。他の歌劇場やオーケストラへの客演は極力控えているクルレンツィスですが、2013年にはザルツブルク・モーツァルト週間でウィーン・フィル・デビューを飾り、2014年にはマドリードで『トリスタン』の新演出を任されています。これまでパリ・オペラ座での『マクベス』、マドリードでのストラヴィンスキー『ペルセフォーヌ』、ブレゲンツでのヴァインベルグ『パッセンジャー(パサジェルカ)』の復活上演などのオペラ上演の映像作品もリリースされているほか、メルニコフの伴奏でマーラー・チェンバー・オーケストラを指揮したショスタコーヴィチのピアノ協奏曲2曲もリリースされています。(SONY)

【収録情報】
【CD: Disc1-3】
・モーツァルト:歌劇『フィガロの結婚』 K.492 全曲

 アンドレイ・ボンダレンコ(バス・バリトン:アルマヴィーヴァ伯爵)
 ジモーネ・ケルメス(ソプラノ:伯爵夫人ロジーナ)
 クリスティアン・ヴァン・ホルン(バス・バリトン:フィガロ)
 ファニー・アントネルー(ソプラノ:スザンナ)
 マリー=エレン・ネジ(メゾ・ソプラノ):ケルビーノ)
 マリア・フォシュストローム(メゾ・ソプラノ):マルチェリーナ)
 ニコライ・ロスクトキン(バス:バルトロ)
 クリスティアン・アダム(テノール:ドン・バジーリオ)、他
 ムジカ・エテルナ(ピリオド楽器オーケストラと合唱団)
 テオドール・クルレンツィス(指揮)

 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

【Blu-ray Audio】
・CDと同演奏を収録(音声:Stereo & 5.1ch)

 動画は収録されておりません。
 ブルーレイディスク対応機器で再生できます。

総合評価

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既に飛ぶ鳥を落とす勢いのクルレンツィス、...

投稿日:2014/03/11 (火)

既に飛ぶ鳥を落とす勢いのクルレンツィス、この画期的な録音でさらにそのカリスマぶりを高めることだろう。基本的な様式の枠組みは、1)古楽器オケ(概して速いテンポ)、2)レチタティーヴォ担当のフォルテピアノがきわめて奔放、3)歌手たちは18世紀の流儀で旋律に装飾を加えて歌う。つまり、ヤーコプスの録音とさして違わないのだが、演奏の様相はさらに闊達で、活気と生命力にあふれている。題材が危険であるのみならず、『フィガロ』は音楽の作り自体も革命的な作品であったことを改めて思い知らされる録音。たとえば、早くも序曲から手に汗握る快速テンポで、常にスタッカートな弦の刻みに乗って、例の下降音型がなだれ落ちる花火のように華々しく奏される。第2幕でケルビーノを着替えさせるスザンナのアリアなどは、リズミックな弾みのために曲の性格が一変してしまっているほどだ。女声陣はヴィブラートのない美声の持ち主ばかりだが、伯爵夫人は私の好みから言えば、やや淡彩に過ぎる。ケルビーノももっと性格的、男っぽくても良かった。アントネルーのスザンナは大変魅力的だ。一方、男声陣はかなりアクの強い人が多く、女声陣とは対照的だが、セッション録音にもかかわらず指揮者が演劇的なリアリティを求めているせいだろう。フィガロは素直な美声の持ち主だが、伯爵はコワモテの役作りで、かなりヌケたところのある愛すべきオジサマぶりは、あまりうかがえない。でも、Contessa, perdono!(妻よ、許してくれ)は大変遅いテンポで感動的だ。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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クルレンツィス&ムジカ・エテルナによる『...

投稿日:2014/03/02 (日)

クルレンツィス&ムジカ・エテルナによる『フィガロの結婚』は、爽やかでどこまでも透明感にあふれた自由な気持ちよさを感じる素敵な演奏です。オリジナル楽器のオケとを完全に使いこなしたこの録音はこの曲の新たなスタンダードになると思います。伯爵夫人のSimone Kermes、ケルビーノのMary-Ellen Nesi始め歌手陣も素晴らしい。 録音もとても良いのでBlu-rey Discで聴かれることをおすすめします。 このオペラを1枚のディスクで聴けるという技術の進歩にも感激しました。

まさおさん さん | 東京都 | 不明

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度肝を抜かれるほど圧倒的に素晴らしいフィ...

投稿日:2014/02/26 (水)

度肝を抜かれるほど圧倒的に素晴らしいフィガロ!モーツァルトの書いた音符ひとつひとつが飛び跳ねている!何という生き生きとした音楽!これは今までに体験した事のない無上の喜びを与えてくれる。これを聴かないのは一生の損!是非、ご試聴あれ!クルレンツィス、恐るべし!

カバポチ さん | 神奈川県 | 不明

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モーツァルト(1756-1791)

1756年:ザルツブルクで誕生。 1761年:最初の作曲(『アンダンテ ハ長調 K.1a』)。 1782年:オペラ『後宮からの誘拐』初演。 1783年:大ミサ曲ハ短調 K.427(417a)を上演。 1785年:弦楽四重奏曲集(ハイドン・セット)をハイドンに献呈。 1786年:オペラ『フィガロの結婚 K.492』初演。 1787年:父レオポル

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