『アシスとガラテア』全曲　シュウォーツ＆シアトル響、コトスキ、Ｄ．ゴードン、他（１９９１　ステレオ）（２ＣＤ）

ヘンデル：『アシスとガラテア』（２ＣＤ）
シュウォーツ＆シアトル交響楽団、コトスキ、Ｄ．ゴードン

1712年にイギリスに渡ったヘンデルは、最初はイタリア風のオペラを上演し人気を保っていたものの、次第に情勢が変わり、仕事にも事欠くようになってしまいました。そんなヘンデルを救ったのが、当時カナーボンの伯爵（のちにシャンドス侯爵となる）であったブリッジズで、彼は自らの財力を誇るために広大な邸宅を建築し、美術品や音楽家を集めていて、ヘンデルもその恩恵に預かったというわけです。
　この『アシスとガラテア』はその邸宅で演奏されたもので、その時の楽長は「乞食オペラ」で知られるペープシュでした。内容は、ニンフのガラテアと羊飼いのアシスの物語。美しいガラテアに片思いする一つ目の巨人ポリフェルマスによって、アシスは石で打ち殺されてしまうのですが、ガラテアは自らの力をもって、アシスを永遠に流れる清らかな泉に変えるというものです。仮面劇と言っても、技巧的なアリアや迫力ある合唱が存分に楽しめる素晴らしい作品です。（NAXOS）

【収録情報】
・ヘンデル：『アシスとガラテア』HMV.49　全曲

　ガラテア：ドーン・コトスキ（ソプラノ）
　アシス：デイヴィッド・ゴードン（テノール）
　デイモン：グレン・シーベルト（テノール）
　ポリフェルマス：ヤン・オパラッハ（バス）
　シアトル交響楽団＆合唱団
　ジェラード・シュウォーツ（指揮）

　録音時期：1991年3月
　録音場所：シアトル・オペラ・ハウス
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　音源：DELOS