CD

ブルックナー:交響曲第3番(マーラー編曲ピアノ連弾版)、リスト:前奏曲(作曲者によるピアノ連弾版) フェルナンデス&マルコヴィチ(日本語解説付)

ブルックナー (1824-1896)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
GRML98948
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

ブルックナー:交響曲第3番(マーラーによるピアノ連弾版)
マリアレーナ・フェルナンデス&ランコ・マルコヴィチ

日本語解説付き

若きマーラーの限りない敬意と明敏な作品分析から生まれた「ピアノ版」が、作品本来の「唯一のインスピレーション」を静かに浮かび上がらせてゆく。これぞブルックナー芸術の真髄。
 超絶技巧への配慮から解き放たれたリスト作品の、作曲者自身によるピアノ語法にも注目!

ピアノ連弾への編曲版。それはラジオやインターネットも、CDもレコードもない時代の人々にとって、壮大なオーケストラ作品を家で好きな時に味わえる、非常に貴重な手段でした。そして、「その編曲のセンスひとつで、感じられる作品の魅力は大きく異なってくるのもまた事実」とは、ピアノの貴公子リストが自ら編曲した、ベートーヴェンの交響曲ピアノ版の楽譜に添えた前書きにある言葉でした。今で言えば昔の映画フィルムをデジタル・リマスターする技術のように「機械的な作業に思われるが実は繊細な職人仕事」でもあった編曲作業ですが、つまらない編曲のせいで「しょせん編曲」と片づけられがちなジャンルとして見られていた側面もあったようです。しかし、すでに録音技術が発達して連弾版などに頼らずとも大管弦楽の響きを手軽に聴き愉しめるようになった今こそ、この種の編曲の、それもとくにすぐれた作曲家や演奏家によるヴァージョンというものは、非常に大きな発見をもたらしてくれるものなのだ、ということが、「音楽の都」ウィーンのグラーベン広場に本拠を構える「Gramola」からのこの新譜で、あらためてよくわかりました。
 ブルックナーの交響曲、それも彼がワーグナーの「未来音楽」に大きく感化されながら後期のスタイルを確立してゆくうえでの、最も大きな転機にさいして書かれたというべき第3交響曲。発表当時は難解で理解者も少なかったこの作品に強い感化を受けたのが、ようやく少年時代を脱しようとしていた若きマーラー。彼が1877年版の楽譜をもとに周到につくりあげた同作のピアノ連弾版は、オーケストラで錯綜する書法をピアノという均質なテクスチュアのうえで的確に整理し、結果的に「連弾による壮大・巨大なピアノ・ソナタ」ともいうべき充実した音楽に仕上げられています。
 それを演奏するのは、ウィーン市立芸大の学長たるクロアチア出身の名匠ランコヴィチと、「東洋哲学の国」インドからウィーンにやってきた侮りがたい異才ピアニスト、マリアレーナ・フェルナンデス。息をのむようなピアニシモの序奏部分から「只者ではない」と感じさせる、ダイナミックかつ精妙な解釈は、彼ら自身による解説(全訳付)でピアノ版編曲について「オーケストラという色鮮やかな風景を白黒写真にするのではない。オーケストラの音響に結実する、指揮者ひとりの脳裡のインスピレーションをピアノで表現すること」といった説明がなされていることの、このうえなく雄弁な証左になっているのです。
 そして併録作品は、上でも名前を挙げたピアノの貴公子リスト自身による、交響詩の傑作中の傑作『レ・プレリュード』の貴重な連弾版。彼の門下の鬼才タウジヒによる超絶技巧のピアノ独奏版編曲もある傑作が、作曲者自身による的確なピアノ版として、しかも超絶技巧に頼らなくては処理できないような音型も(手が4本、指が20本あることで)より明瞭に、的確にピアノのテクスチュアに置き換えられている・・・この編曲版での彼らの名演もまた、編曲行為ということについての深い見識を感じさせてやみません。「音楽の都」ならではの充実企画と名演、くれぐれもお見逃しなく!(Mercury)

【収録情報】
・ブルックナー:交響曲第3番ニ短調(マーラー編曲によるピアノ連弾版)
・リスト:交響詩『前奏曲』(作曲者自身によるピアノ連弾版)

 マリアレーナ・フェルナンデス、ランコ・マルコヴィチ(ピアノ)

内容詳細

マーラーがピアノ連弾用に編曲したブルックナーの交響曲第3番。二人のピアニストの間で、絶妙の音量のバランスや音色の変化があり、オーケストラのような多彩さが味わえる(編曲譜自体が緻密に作られているのであろうが)。二人はともにウィーンで名教師として活躍している。(治)(CDジャーナル データベースより)

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人物・団体紹介

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ブルックナー (1824-1896)

1824年:オーストリアのアンスフェルデンでヨーゼフ・アントン・ブルックナー誕生。 1845年:聖フローリアン修道院の助教師に就任。 1856年:リンツ聖堂及び教区教会のオルガン奏者に就任。 1866年:交響曲第1番完成。 1868年:音楽大学の教授に就任。 1869年:交響曲第0番完成。 1872年:交響曲第2番完成。 1873年

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