ブルックナー生誕200年記念ワーナー名演SACDシリーズ

2024年05月27日 (月) 00:15 - HMV&BOOKS online - クラシック

【ブルックナー生誕200年記念SACDハイブリッド・シリーズ】
(SACDハイブリッド仕様/日本独自企画)


ブルックナー生誕200年を記念し、ワーナークラシックスが誇るブルックナーの名盤をSACDハイブリッドにて発売!

《発売にあたっての新リマスター》
今回の発売にあたって、オリジナルマスターより、日本の名マスタリング・エンジニアのひとりである藤田厚生氏にリマスターをお引き受けいただきました。
2000年以前のデジタル録音(16bit/44.1kHz)では収録密度や情報量が少なかったため(またはアナログ/デジタル変換時に失われてしまった)、現在のハイレゾ対応のオーディオセットでは発揮できていないとも考えられます。そこで収録できなかった倍音やハイレゾ音域を、最新テクノロジーによる特別なプロセッサー処理により再構築し復活させ、広い周波数帯域とダイナミックレンジを最大限に活かすことによって、はっきりとした定位やダイナミックさにリアル感が生み出さます。ホール内の音楽本来の豊かな音色、滑らかさ、残響を維持し、名指揮者たちが意図した楽器配置や音量の絶妙なバランス等による名演奏がここではじめて明らかにされています。
SACD層に限らずCD層でも、リマスターされたDSD音源からその音が発揮されるよう細心の注意を図りながらマスタリングされ、その音を最大に反映させています。

最高品質の音をお届けするために、以下の高品位なプロ仕様の機器を使用
・高解像度フォーマット用に設計されたプロフェッショナル DA-ADコンバーター。
・オーディオ信号を処理するためのプロフェッショナル用アナログ機器。
・信号劣化を最小限に抑えるための高品質オーディオケーブル。
・正確なタイミングと同期を維持するための、低ジッター・マスタークロック・ジェネレーター。
・干渉を最小限に抑え、すべての機器の安定した動作のためのクリーン電源システム。
・リマスタリングプロセスを正確にモニタリングするための、モニタースピーカーシステム。

(メーカー資料より)



ムーティ&ベルリン・フィル/ブルックナー:交響曲第4番『ロマンティック』

【リッカルド・ムーティのブルックナーの4番】
「ムーティがベルリン・フィルと入れた2曲のブルックナーのうちのひとつ。この作曲家の録音が多いとは言えないムーティのディスコグラフィの中で、ブルックナーの交響曲の中で最も知られる名曲が残されていることの意義は大きい。今回のリマスターにより、これまでは聴こえにくかった録音会場の空気感やオーケストラ全体の響きがよく感じとれるようになっている。弦の絨毯とそれに乗るホルンのしっとりした音色から始まる冒頭部から素晴らしい。トレモロの粒がすべて聴こえるほどクリアにもかかわらず、頂点ではオケ全体がまとまって響くのだ。随所に出る全合奏の豊かな量感や弦の艶やかな音色は、このリマスターの特徴のひとつで、全く刺激的でないのに巨大なスケールで鳴り渡る両端楽章のコーダ(ホルンとティンパニ!)もすごい音だ。」〜音楽評論:西村 祐(メーカー資料より)

まるでイタリアのスポーツカーを思わせるような流麗な進行と美しい響きは、指揮者次第でいかようにも変質できるという、高い機能を持つベルリン・フィルならではの特質を如実に感じさせてくれるもので、ユニークなデュナーミク・コントロールやパート・バランスにも見事に対応して、実に快適な演奏を聴かせてくれます。また、強大なトゥッティでもやみくもに金管の輝かしさを追及したりしないのは、ムーティがオペラ指揮者であることと無関係ではないと思われ、適切な呼吸感覚を感じさせるハンドリングが第1楽章展開部後半のコラール風変容ブロックもたいへん効果的に響かせてくれます。その磨き抜かれたサウンドの心地よさは、4年前の荒々しいテンシュテット盤と同じオーケストラ、同じレーベルとはとても思えないほどの違いっぷり。一聴の価値ある美しい演奏です。なお、ムーティはここで、第1楽章展開部後半では改訂版のアイデアを復活させてティンパニを轟かせるものの、第4楽章呈示部でのシンバル追加はおこなっていません。(HMV)

【収録情報】
● ブルックナー:交響曲第4番変ホ長調 WAB104『ロマンティック』(ノーヴァク版)

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 リッカルド・ムーティ
(指揮)

 録音時期:1985年9月4-7日
 録音場所:ベルリン、イエス・キリスト教会
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

 SACD Hybrid
 2024年、本国のデジタルマスターから新規でリマスターしSACD化。
 SACD層、CD層別々にマスタリング
 リマスタリング:藤田厚生
 ジュエルケース、グリーンレーベル仕様

 ※ブックレットには、鈴木淳史氏による新規書下ろし解説を掲載(メーカー資料より)



ムーティ&ベルリン・フィル/ブルックナー:交響曲第6番

【リッカルド・ムーティのブルックナーの6番】
「ブルックナーの録音が多いとは言えないムーティのディスコグラフィ(他には第2、4、9番があるのみ)だが、中でも演奏機会の少ないこの作品をベルリン・フィルと取り上げてくれた喜びは大きい。これまでの発売されていたCDの音は、各パートが存分に自己を主張することによって立ち現れる緊張感が前面に出た印象だった。しかし今回のリマスターでは、その強いテンションをはらんだ音色の角が取れ、広い空間の向こう側から美しい内声の動きや対旋律が立体感を伴って聴こえてくることとなった。作品の叙情性と裏に隠された複層性へのムーティのバランス感覚の巧妙さを再発見できるだろう。」〜音楽評論:西村 祐(メーカー資料より)

1988年の録音。細部まで丁寧に仕上げたムーティの指揮は立派で、情報量の多い前半2楽章では流麗かつ雄弁な演奏を聴かせるのが印象的。後半は勢い良く演奏し、引き締めた仕上げとなっています。(HMV)

【収録情報】
● ブルックナー:交響曲第6番イ長調 WAB106(ノーヴァク版)

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 リッカルド・ムーティ
(指揮)

 録音時期:1988年1月7,8日
 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

 SACD Hybrid
 2024年、本国のデジタルマスターから新規でリマスターしSACD化。
 SACD層、CD層別々にマスタリング
 リマスタリング:藤田厚生
 ジュエルケース、グリーンレーベル仕様

 ※ブックレットには、鈴木淳史氏による新規書下ろし解説を掲載(メーカー資料より)



テイト&ロッテルダム・フィル/ブルックナー:交響曲第9番

【ジェフリー・テイトのブルックナーの9番】
「ジェフリー・テイトが翌1991年から首席指揮者を務めたロッテルダム・フィルを指揮した演奏。当時のテイトは一部で「モーツァルト指揮者」とでもいうようなあらぬ誤解を受けていたが、元来はオペラ畑で修業し、デビュー直後にはメトでの『ルル』で注目されたように、劇的な表現に非常に長けていた。また透明ながら密度の濃い和声感を持っており、このブルックナーで彼はそれらを存分に生かしている。今回のリマスターで、和声のはまり具合、各セクションのバランスと音の美しさ(金管、特にテューバの艶のある音色が素晴らしい)、立体感、不協和音のぶつけ方など、彼の音楽作りの特徴が余すところなく聴こえてくるようになった。特に終楽章の不協和音(バランスも見事)と直後の長いパウゼの緊張感は筆舌に尽くしがたい。これはテイトの再評価につながる見事なリマスターと言っていい。」〜音楽評論:西村 祐(メーカー資料より)

【収録情報】
● ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 WAB109(ノーヴァク版)

 ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団
 ジェフリー・テイト
(指揮)

 録音時期:1990年5月
 録音場所:ロッテルダム、コンセルトヘボウ・デ・ドーレン
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

 SACD Hybrid
 2024年、本国のデジタルマスターから新規でリマスターしSACD化。
 SACD層、CD層別々にマスタリング
 リマスタリング:藤田厚生
 ジュエルケース、グリーンレーベル仕様

 ※ブックレットには、鈴木淳史氏による新規書下ろし解説を掲載(メーカー資料より)