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ブラームス:交響曲第4番ラヴェル:『ラ・ヴァルス』イゴール・マルケヴィッチ&日本フィル

ブラームス(1833-1897)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
OVBC00010
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
DVD

商品説明

鬼才イゴール・マルケヴィッチの強烈、壮絶な「ブラ4」!そして、「ラ・ヴァルス」
イゴール・マルケヴィッチが初めて日本を訪れ、日本フィルを指揮したのは1960(昭和35)年秋のことです。このとき演奏した「春の祭典」でセンセーションを巻き起こしたマルケヴィッチは、その後3回にわたる日本フィルへの客演で、ドイツ音楽から現代音楽に至る幅広いレパートリーを、日本の聴衆に披露してきました。
 このブラームス「4番」を演奏した日本フィル第157回定期をもって、同団はマルケヴィッチに「名誉指揮者」の称号を贈っています。古典的なフォルムを持った「第4番」ですが、マルケヴィッチのアプローチは一切の甘さを排し、極限まで厳しさを追求したもので、金管やティンパニの抉るような強奏によって刻まれるその研ぎ澄まされたフォルムは、さながらギリシャ彫刻を思わせるものがあります。
 第1楽章コーダの壮絶さ、第2楽章の透徹した弦楽器の響き、第3楽章の躍動感にも圧倒されますが、第4楽章の峻厳さこそは、マルケヴィッチが現代曲のみならず、ドイツ音楽においても偉大な解釈者であったことを証明するものです。ここまで強烈に主題を提示する演奏は例を見ないほどで、推進力をもって終局へと突き進んでいく変奏においても、そこには一片の感傷も存在しません。トロンボーンの強奏はさながら最後の審判を告げるラッパのようですが、マルケヴィッチは最後までオーケストラ・コントロールを失わず、コーダにおけるタクトさばきの巧みさは驚嘆すべきものがあります。
 そして、最後の和音の瞬間に、思わず湧き起こるブラボーの声と、マルケヴィチと握手する楽員たちの満ち足りた表情が、この鮮烈な演奏の充実ぶりを物語っているようです。現代曲のスペシャリストという側面が強調されてきたマルケヴィッチが、ブラームスをこのように演奏してきたことが、情報量の豊かな映像によって甦ったのは意義深いことであるといえるでしょう。
 一方、ラヴェルの〈ラ・ヴァルス〉は、ディアギレフと親交のあったマルケヴィッチにとってはお得意の曲目であるといってよいでしょう。その指揮ぶりは、タクトだけでなく全身から音楽が溢れ出るかのようであり、作品の中に秘められた表情と狂気とが、見事なコントラストとなって表現されています。


ブラームス:交響曲第4番
ラヴェル:ラ・ヴァルス
イゴール・マルケヴィッチ(指揮) 
日本フィルハーモニー交響楽団

録音:1968年3月21日(ブラームス)
1968年2月29日(ラヴェル)
東京・東京文化会館にて収録

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マルケヴィッチの眼光鋭い明晰な指揮と日フ...

投稿日:2007/04/09 (月)

マルケヴィッチの眼光鋭い明晰な指揮と日フィルの熱演を、へたなデジタル録音より素晴らしい音質(本当です)で味わえる驚異的DVDである。

聴楽斎 さん | 神奈川県 | 不明

3

人物・団体紹介

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ブラームス(1833-1897)

1833年:北ドイツのハンブルクでヨハネス・ブラームス誕生。 1843年:演奏会にピアニストとして出演。作曲家、ピアニストのマルクスゼンに師事。 1852年:ピアノ・ソナタ第2番が完成。 1853年:ピアノ・ソナタ第1番、ピアノ・ソナタ第3番が完成。 1854年:ピアノ三重奏曲第1番、シューマンの主題による変奏曲が完成。

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  • 作成者:望月ハルヒさん