ショスタコーヴィチ(1906-1975)

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CD 輸入盤

弦楽四重奏曲全集 ボロディン四重奏団(6CD)

ショスタコーヴィチ(1906-1975)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
CDVE64232
組み枚数
:
6
レーベル
:
:
Russia
フォーマット
:
CD

商品説明

1945年に結成、チェロのベルリンスキーを精神的支柱に、今なお数多い現代の弦楽四重奏団をリードする、ロシアの名クァルテットによるショスタコーヴィチ全集が嬉しい復活。 結成当初から作曲者に演奏法を直接指導されたという同団の演奏には、「ボロディンSQなくしてショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲は語れない」との絶賛が数多く寄せられています。
 ボロディン弦楽四重奏団は、この他にも1962-72年にかけてショスタコの弦楽四重奏曲集をレコーディングしていますが、まだ作曲されていなかった第14、15番は当然ですが未収録。作曲者の没後に全曲レコーディングされたこの全集は、いわばショスタコ四重奏の規範として知られる名盤です。

Disc-1
・『エレジー』〜弦楽四重奏のために(録音:1991年)
・弦楽四重奏曲第1番(1980年)
・弦楽四重奏曲第2番(1983年)

Disc-2
・弦楽四重奏曲第3番(1983年)
・弦楽四重奏曲第4番(1982年)

Disc-3
・弦楽四重奏曲第5番(1984年)
・弦楽四重奏曲第6番(1981年)
・弦楽四重奏曲第7番(1981年)

Disc-4
・弦楽四重奏曲第8番(1978年)
・弦楽四重奏曲第9番(1981年)
・弦楽四重奏曲第10番(1982年)

Disc-5
・弦楽四重奏曲第11番(1981年)
・弦楽四重奏曲第12番(1981年)
・弦楽四重奏曲第13番(1981年)

Disc-6
・弦楽四重奏曲第14番(1981年)
・弦楽四重奏曲第15番(1978年)

 ボロディン弦楽四重奏団
 ミハイル・コペリマン(1st vn)
 アンドレイ・アブラメンコフ(2nd vn)
 ドミトリー・シェバーリン(va)
 ワレンチン・ベルリンスキー(vc)

 録音:1978-91年[ステレオ]

総合評価

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ショスタコーヴィチは、弦楽四重奏曲を交響...

投稿日:2011/07/08 (金)

ショスタコーヴィチは、弦楽四重奏曲を交響曲と同様に15曲も作曲したが、これはバルトークによる6曲の弦楽四重奏曲と並んで、20世紀における弦楽四重奏曲の最高傑作との評価がなされている。確かに、作曲書法の充実度や、内容の奥深さなどに鑑みれば、かかる評価は至当であると考えられる。ショスタコーヴィチは、旧ソヴィエト連邦という、現在で言えば北朝鮮のような非民主的な独裁国家で、粛清の恐怖を耐え忍びながらしたたかに生き抜いた作曲家であった。かつて一世を風靡した「ショスタコーヴィチの証言」は現在では偽書とされているが、ショスタコーヴィチに関して記したその他の様々な文献を紐解いてもみても、その交響曲や弦楽四重奏曲などには、かかる粛清の恐怖や、スターリンをはじめとする独裁者への批判や憤り、独裁者によって粛清された犠牲者への鎮魂などが色濃く反映されていると言える。したがって、旧ソヴィエト連邦の時代を共に生き、粛清への恐怖に実際に身を置いた者こそが、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲に込められたこのような深遠な世界をよりうまく音化することができると言えるのではないだろうか。ボロディン弦楽四重奏団は、旧ソヴィエト連邦下において1945年に結成され、それ以降も旧ソヴィエト連邦において活動を行ってきた団体である。したがって、その演奏は、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲の心眼に鋭く切り込んでいくという鋭さ、そして凄みにおいては、他のいかなる弦楽四重奏団が束になってもかなわないレベルに達していると言えるところであり、その演奏の彫の深さは、尋常ならざる深遠さを湛えていると言える。とりわけ、最晩年の弦楽四重奏曲の凄みのある演奏には戦慄を覚えるほどであり、これは音楽という次元を通り越して、あたかもショスタコーヴィチの遺言のように聴こえるのは私だけではあるまい。なお、ボロディン弦楽四重奏団は、1960年代から1970年代の初頭にかけて、当時作曲されていなかった第14番及び第15番を除くすべての弦楽四重奏曲の録音を行っており、それも優れた名演であったが、各楽曲の本質への追及度という意味においては本演奏の方が数段上であると考えている(その分、演奏自体はかなり冷徹なものとなっていると言えなくもない。)。本演奏で唯一の難点は録音が今一つ冴えないということであり、これは旧ソヴィエト連邦下のメロディア録音であり致し方がない面もあると言える。もっとも、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲の演奏史上最高の超名演でもあり、今後はXRCD化やSACD化を図るなど、更なる高音質化を大いに望んでおきたいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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録音は悪いのですが、ついつい何度も聴き入...

投稿日:2010/02/18 (木)

録音は悪いのですが、ついつい何度も聴き入ってしまう演奏です。予想外に音が軽やかなのですが、瞑想のような落ち着きとともに心に入ってくるような演奏です。他の全集を何度も聴く気分にはなれませんが、これは例外。想定外のいい買い物をしました。^O^

Human@TheEarth さん | 静岡県 | 不明

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録音が悪くても十二分に演奏者の迫力が伝わ...

投稿日:2009/04/18 (土)

録音が悪くても十二分に演奏者の迫力が伝わってくるすごい演奏です。ショスタコのクワルテットを 聴いて久々にいいなあとしみじみ思いました。そしてこの世のものとも思えない天上の美しさを久々に堪能しました。天才だけが表現できる音楽的な静けさに溢れているので不協和音も全くうるさくなく癒されます。もうこれ以外はいらない。なお、下のレビューでこわごわ買いましたが、CDは全く問題なく出し入れ出来ますのでこっちを買ったほうが絶対お得です。

candi さん | 金沢市 | 不明

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ショスタコーヴィチ(1906-1975)

「わたしの交響曲は墓碑である」という“証言”の中の言葉によって象徴されるショスタコーヴィチの音楽と生涯への価値観の変質は、今もって盛んな議論と研究、演奏解釈によって再認識過程の最中にあるとも言えますが、作品によってはすでに演奏年数も75年に及び、伝統と新たな解釈の対照がごく自然におこなわれてきているとも言えそうです。 圧政と戦争の象徴でもあったソビエト共産主義社会の中に生き、そして逝ったショスタコ

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