夢の階段 新潮文庫

池波正太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101156736
ISBN 10 : 4101156735
フォーマット
出版社
発行年月
2010年11月
日本
追加情報
:
16cm,368p

内容詳細

微禄の若者小森又十郎は、辛夷の花のようだと憧れていた首席家老の娘の再婚相手に指名され、夢見心地。しかし三日後、彼は周囲の猛反対を尻目に縁談を断り、武士を捨て、陶器職人となる道を選んだのだった…表題作他、処女小説「厨房にて」から、直木賞受賞第一作「踏切は知っている」、「忠臣蔵余話おみちの客」まで、“作家池波正太郎”誕生の跡をたどる、ファン必読の未刊行初期短編9編。

【著者紹介】
池波正太郎 : 1923‐1990。東京・浅草生れ。下谷・西町小学校を卒業後、茅場町の株式仲買店に勤める。戦後、東京都の職員となり、下谷区役所等に勤務。長谷川伸の門下に入り、新国劇の脚本・演出を担当。1960(昭和35)年、「錯乱」で直木賞受賞。「鬼平犯科帳」「剣客商売」「仕掛人・藤枝梅安」の3大シリーズをはじめとする膨大な作品群が絶大な人気を博しているなか、急性白血病で永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • じいじ さん

    池波正太郎、31歳のデビュー作【厨房にて】を含む短篇集。しかも、9篇中7篇は現代モノでとてもユニークです。池波さんの現代モノは、初々しさもあって面白いです。個人的には、読み慣れた時代モノの「表題作」が好きです。19歳で亡き父のあとを継いで8年経つ下級武士が主人公。これが今で言えば、出来のいいエリート好青年です。俄かに、首席家老の一人娘との「逆玉の輿」の結婚話が持ち上がって、藩内が色めき出します。男の意地を貫き通す青年に、池波さんの信念を感じました。この二人の行く末は、ご自身でお確かめください。

  • けやき さん

    池波正太郎の処女小説の現代小説を含む、現代小説7編と時代小説2編。池波正太郎のルーツも分かり、面白い短編集だったが、ベストはやはり時代物の「忠臣蔵余話 おみちの客」だったな。

  • 優希 さん

    池波氏は現代小説も書かれていたのですね。作家としての池波氏の足跡を見ることができる短編集だと思います。個人的には時代もの2編が好みでしたが。

  • タツ フカガワ さん

    処女作「厨房にて」をはじめ初期作品集(昭和29年〜36年)で、現代物7話と時代物2話を所収。希望も生きがいもなく、世を拗ねたような生き方をしている税務徴収員が、ある日仕事で訪れた一軒の酒場で画家志望の女性と、彼女が描いた一枚の油絵に出合う。そこから始まる悲喜劇が切ない「娘のくれた太陽」が一番印象的な作品でした。そのほか「あの男だ!」「忠臣蔵余話 おみちの客」など、汲めども尽きぬ池波作品。奥が深いです。

  • 八百蔵 さん

    池波さんは、これはあり得ないだろっ!ていうくらい偶然の人間関係が作りだす話をよく書いている印象がある。この本に収められた初期の話は特にその傾向が強い。鬼平の最初の話も、若い頃憧れた浪人の娘が盗賊の情婦に堕ちていた話だった。まぁ…歌舞伎は大体そんな風で、長谷川伸に師事した劇作家としては、当然そうなるのだろう。その点世界を狭く限れる時代物に進んだのは当然だったかもしれない…と、この本の現代もの(といっても60年以上前)を読んで感じた。

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人物・団体紹介

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池波正太郎

大正12年(1923年)東京・浅草に生まれる。昭和20年鳥取の美保航空基地で終戦を迎える。二十五歳の時、作家長谷川伸に師事し、脚本家になることを決意。三十七歳、「錯乱」で第四十三回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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