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日本の庶民 さんのレビュー一覧 

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  • 0人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/07/17

    コレギウム・アウレウムは、バッハの演奏に定評のあるピリオド楽器による管弦楽団であるが、この『孤児院ミサ』でも素晴らしい演奏をしている。(ティンパニがやや弱いが。)
    ハノーヴァー少年合唱団の歌唱も大変見事だ。混声合唱にひけをとらない美しさである。
    やや難があるとすれば、ソリストのボーイソプラノか。音の揺れが多少目立つのは致し方ないことではあるが、高音になるにつれ、単語が聞き取りにくいのはいただけない(中央のドから1オクターブ上の音あたりから聴かれる)。某動画サイトにウィーン少年合唱団の演奏があるが、ボーイソプラノのソリストの歌唱はやはりそちらのほうが勝っている。
    しかし、ピリオド楽器・男声合唱による『孤児院ミサ』という珍しい組み合わせである。(ピリオド楽器・混声合唱の組み合わせはあるが。)買って損はない演奏であると私は思う。

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  • 7人の方が、このレビューに「共感」しています。
     2011/06/10

    カラヤンが、まだ完全にベルリン・フィルを掌握しきれていない頃の録音。これを掌握して、カラヤンの思うがままにベルリン・フィルを操り、録音したのが1970年代の全集ということになる。
    演奏は、ほんの少し粗削りな部分があるものの、決して嫌味ではなく、エネルギッシュで、「熱さ」にみなぎっている。フォルテのところは本当に凄いフォルテだし、決めるところも、しっかり決めていると思う。
    イエス・キリスト教会の残響も綺麗。
    カラヤンの「ベートーヴェン 交響曲全集」なら(『カラヤン・サウンド』が嫌いな人でなければ)この盤か1970年代になるだろう。

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     2011/05/31

    10弦ギターの権威、ナルシソ・イエペスのリュートによる『リュート作品全集』からの選集。他に「プレリュード ハ短調 BWV999」「フーガ ト短調 BWV1000」「リュート組曲 ホ長調 BWV1006a」も録音しているが、このCDには収録されていない。
    演奏は非常に乾いており、イエペスらしいとも言えるが、イエペス独特の奏法が嫌いな人には薦められない。
    楽器について、CDには何の記載もないので、LPの解説を引用しよう。〈イエペスが使っている楽器は、ヴィーンの芸術史博物館の楽器コレクションにあるヨアヒム・ティールケ(ハンブルク、17世紀末)作の楽器などに基づいて製作されたテオルボ・リュートである。テオルボ・リュートというのは、指版の上に張られ、そして折れた糸倉に通じている弦のほかに、指版の脇に張られ、そして別の糸倉に通ずるいくつかの低音弦(テオルボ・コース)をもつ楽器のことである。…(中略)…イエペスの楽器は14コースで、上二つがシングル・コース、あとはダブル・コースである。一番低い4コースは指版の脇に張られているため、開放弦で弾くしかないテオルボ・コースで、その四つはそれぞれ互いにオクターブ間隔に調弦された2本の弦からなる。指版上のダブル・コースはユニゾンの2本の弦からなる。この楽器は指版に九つ、響版に3つのフレットをもつ。高いコースにナイロン弦、低いコースには金属で包んだ絹の弦が使用されている。〉(解説:東川清一)

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     2011/05/28

    まず、録音が酷い。1929年のロレンツォ・モヨラーリとスカラ座管との録音よりも酷い音質。
    次に、急進力のないしまりのない演奏。ジュリーニの全体的に遅いテンポで、歌唱者自身の体内メトロノームに合ってないのか、入りが遅れじれったい。ジュリーニは『ドン・ジョヴァンニ』は良い演奏と思ったのだが…
    オーケストラに埋もれ歌唱が聴こえない部分もある。
    耐え切れず、第一幕の終わりで倉庫行きとなりました。カラスファン向けの録音。『椿姫』の観賞には向かない。

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     2011/05/28

    『椿姫』のスタンダード。もう少し熱狂的な演奏を望むが、バイエルンSOがこれだけやってくれれば充分だ。若きクライバーの鋭敏な感覚により、一音一音がしっかりと且つはっきりとしたドラマとなっている。合唱もしっかりとした素晴らしい歌唱を見せてくれる。
    歌手陣も見事だ。コトルバスはこのCDで知ったが、なかなか迫真の演技(歌唱)を見せてくれる。いささか暗い(僕はそう思うのだが)声質も、ヴィオレッタには合っているようだ。
    ドミンゴもやはり素晴らしい。若々しく張りのある声だ。
    ミルンズも良いが、深みに欠けている。ドミンゴのアルフレードと較べると、このジェルモンはちょっと見劣りが…。
    アナログ末期の録音とあって、素晴らしい録音。

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     2011/04/23

    マウリツィオ・ポリーニは後年にクラウディオ・アバド/ベルリン・フィルとも録音しているが、アバド盤の方はどちらかと言うと暗く、些か地味な演奏であったが(整頓された演奏とも言えよう)、この盤は、若々しくはつらつとした演奏でバリバリと弾いており、聞いていて心地好い。
    録音も良い。

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     2011/04/20

    重厚な『第一番』ではあるが、残念ながら録音が悪い。マイクに近いのか、分離が悪く、音が割れている。(『幻想』も録音が悪かった。ぼやけ気味ですかすかしている。)。ただ『幻想』と較べると、この『第一番』の出来は、結構凄い気がするがパリ管は相変わらず粗い。ミュンシュならば矢張、ボストン響との演奏。1968年の録音。

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     2011/01/28

    僕は、70年代の全集が好きであるが、この50年代の全集も70年代とは違った魅力があり好きである。若きカラヤンが曲に体当たりする(?)ような演奏。エネルギッシュな演奏と言うべきか。はつらつとしている。『エグモント』序曲など、どこか野性的な演奏で、最後の長調の部分などぐいぐい進む。心引かれる演奏だ。
    音はちょっと古いが、問題にするほどではない。

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     2011/01/21

    ピリオド楽器による『幻想交響曲』はガーディナーも録音しており、僕はガーディナー盤の方を薦める。
    ガーディナー盤と比べると、ずいぶん「のっぺり」しており、心に来るものがない。徹底不足気味と言えようか。
    第5楽章の最後は、アッチェランドして締めるが、如何せん取って付けた様で不自然だ。モントゥー(1945年盤)の方が、アッチェランドで締めるのが上手い。モントゥー盤の様に畳み掛ける様に締めるか、ガーディナー盤の様に、最初から速いテンポで演奏すれば(最後のアッチェランド無しで)良かったのではないかと思う。
    また、これは個人的な意見であるが、大太鼓の音が、ガーディナー盤は臓腑に響くような、直接的な音であるが、ノリントン盤は普通の録音で聞かれる様な音である。これは、残響の影響だろうか?

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     2010/12/09

    ビルソン/ガーディナー盤と比較すると、
    演奏は平凡であるが、カデンツァはビルソンと比べると雲泥の差だ。たかアンドさんのおっしゃる通り、カデンツァの悪さには、彼の音楽的センスを疑ってしまう。
    僕が一番好きな20番のカデンツァを例に挙げると、第1楽章のドロドロしたカデンツァに第3楽章のほぼグリッサンド(だけ)のカデンツァ! あまりにも雑で、インマゼールの音楽的センスを疑った。
    なお、ビルソン/ガーディナー盤によく聴かれる独奏ピアノの即興的なものは、この盤でも少々聴かれるが、徹底不足でありビルソンの方が決まっていると思う。
    なお、個人的な勝手な意見であるが、この盤のフォルテピアノの音色は、モーツァルトの時代よりも、ベートーヴェンの時代のピアノの音色に似ている気がする。
    そう思うのは、モーツァルトの若い頃は、まだピアノは発展途上であり、音の持続時間は短く、音の強弱の幅も19世紀のピアノと比べると狭いだろうからだ。
    ビルソン/ガーディナー盤のフォルテピアノはこの盤の音色と比べると、音は全体的に粒々した(少々弱々しいとも言えるか?)感じがあり、持続時間も短いように聴こえるが、時代的にフォルテピアノの音色はビルソン/ガーディナー盤が合っていると思う。

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     2010/12/07

    僕がカラヤンの交響曲全集で好きなのは、この1970年代のものである。(1960年代は未聴。)
    全体的に速いテンポで、清流が流れるように進んでいく。強弱も、1980年代の録音では、フォルテの部分に力みが見えて、少々汚い演奏になっているが、この録音では、このような汚い部分は無く、決めるところは決めていて、合っている。
    残響もたっぷり入っている。(人工的に付け加えたのかもしれない。映像盤の演奏はここまで残響がなかった気がする。)
    また、カラヤンとしては珍しく、第6番の第3楽章の反復記号を守り、反復している。(もしかしたら、継ぎ合わせて反復にしたのかもしれないが。)
    個性の強いフルトヴェングラー盤などが好きな人には、この録音に、そこまで個性がないので物足りないと思うが、最初に買う全集では、これが一番だろう。そして、他の指揮者の演奏も聴いて、どの指揮者の演奏が好きか探してみるのも良いだろう。

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