ラトル＆ＢＰＯ／ブルックナー９番（第４楽章付）

2012年3月19日 (月)

ブルックナー：交響曲第９番（第４楽章付）補筆完成版（２ＳＡＣＤ）
ラトル＆ベルリン・フィル

超話題盤！　日本盤SACDで先行発売！
25年間かけ、「作曲家」「指揮者」「音楽学者」によるインターナショナルチームが完成させた「第４楽章」最新版をベルリン・フィルが録音！
　2011年来日記者会見でラトルが熱弁をふるった「最新版第４楽章」付。

【いわくつきの第９番】
ベ―トヴェン、ドヴォルザーク、シューベルトは、第９番目のシンフォニーを完成させてから亡くなりました。この「第９交響曲のジンクス」を恐れたマーラーは、急いで、第10番に着手しましたが、この第10番目のシンフォニーが完成する前に、亡くなっています。ブルックナーは、最初の交響曲２つを、００番と０番と名付けましたが、それでも結局第９番を作曲中に亡くなりました。

【散逸してしまったブルックナーの譜面】
ブルックナーが亡くなったのは日曜日の午後。ウィーンのベルヴェデーレ宮の１階にあり、一般大衆も容易に近づける場所でした。彼の死の知らせは、瞬く間に広まり、彼の住居が封鎖される前に、多くの人が彼の家を訪れ、おびただしい数の自筆譜を「記念に」「想い出に」「おみやげに」持ち去ってしまいました。交響曲第９番の楽譜はそこに多数混じっていました。
　以上の背景から、今まで「第４楽章」は残された断片だけで、推測しながら演奏されてきました。しかし、今回は「これこそが完成版」と音楽学者たちが断言し、それをラトル＆ベルリン・フィルが演奏するという、話題盤です。

【ラトル記者会見の言葉より】
1.　コンサートでさえ第9番の第4楽章が演奏される機会は少ない。（通常は第3楽章まで）
2.　完成品はこれしか考えられない（再構築チームからラトルが聞いた言葉）
3.　ブルックナーの音楽を血として肉としているベルリン・フィルと演奏したことの価値。
4.　「これまでに再構築を繰り返してきた第4楽章には、非常に多くの人の手が加えられていたと思われる。今回の完成版は今まで聴かれていたものとあまりに違うことに驚くでしょう。もっとワイルドで、奇異な感じがして、当時では考えられないようなたくさんの不協和音が用いられ、時代の先端をいっていたのです。」（EMI Music Japan）

【収録情報】
・ブルックナー：交響曲第9番（第4楽章付）補筆完成版

　ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
　サイモン・ラトル（指揮）